白口岳・稲星山・久住山・天狗が城・中岳・大船山
2007年10月20日〜21日
 寒冷前線が通過し土日とも晴れるとのことなので、3回目の坊がつるテント泊。
 例によって吉部から入山。今回は暮雨の滝コースではなく、川の反対側のルートを歩いてみた。こちらの方が楽チンで時間もかからない。2時間かからずに坊がつるに到着。早速テントを設営する。
 山々にはガスがかかっているが、今日の天気は回復傾向なので昼頃には晴れるはず。そこでのんびりと白口岳をめざすことにした。鉾立峠でカレーパンを食べて取り付く。強風に時折バランスを崩されながら登る。それにしても強烈な冷たい風だ。白口岳に着いたものの、カメラを持つ手がかじかむほどだ。すぐに稲星山へと向かった。
 稲星山はそのまま通過し久住山へ。久住山は久しぶりだ。なんと8月16日以来!ガスもすっかり切れ、久住高原の展望も開けてきた。風をよけて昼食。到着時は多くの人でにぎわっていたが、コーヒーを飲み終えた1時半頃にはすっかりまばらになり静かな久住山を味わうことができた。
 次いで天狗が城へ。ここはだれもいない。さらに向かった中岳にもだれもいなかった。今年初めて白口谷を歩く。白口岳の北斜面がきれいに紅葉していた。
 坊がつるに到着してテントに潜り込んでいると、ヘリコプターの爆音がすぐそばで聞こえたため出てみた。トイレのすぐ裏でホバリングしている。ほどなく1人の隊員が降下してきて、何やら登山者に話しかけ、あたふたと法華院方面へと走っていった。そのうち急病人らしき人が収容され、飛び去っていった。
 夕方、法華院山荘で入浴。食堂は満員、2階の大部屋にも明かりがついていた。さすが紅葉シーズンだ。それに対してテントの中は当然静かそのものだ。夕食を食べ焼酎のお湯割りを飲む。それにしても寒い。シュラフに潜り込んだが寒くて寝付けないほどだ。深夜1時半に目が覚め外を見上げてみると、吸い込まれそうな満天の星空が広がっていた。
 21日は雲一つない快晴。迷わず大船山に取り付く。御池の紅葉は先週よりわずかにすすんだ程度だ。「九重の自然を守る会」の方と話をしたが、冷え込んできたので紅葉も一気に進むのではとのこと。これでは来週もまた大船山に来なくては。
20日
7:10吉部出発→8:25暮雨の滝コース合流→9:00〜9:35坊がつる→10:15鉾立峠→11:20白口岳→11:55稲星山→12:25〜13:45久住山→14:10天狗が城→14:30中岳→(白口谷経由)→16:10坊がつる
21日
7:00坊がつる→8:20段原→8:40〜9:50大船山・御池→10:05段原→10:55〜12:15坊がつる→12:35暮雨の滝コース分岐→13:25吉部
6時半頃吉部に到着。路肩にはすでに10台近くの車が停車していた。最後のスペースに滑り込む。
今日は暮雨の滝コースでなく、川の向こう側のコースを登ってみることにした。
落ち葉の積もる登路を歩く。しかし木々の葉はまだ緑。この辺りの木々が紅葉するのはまだ先だ。
大船林道に合流。ここからはほぼ平坦な道が坊がつるまで続く。
風が吹くと時折落ち葉が舞い落ちてくる。
おもしろい紅葉を見つけた。
この紅葉のようだ。
暮雨の滝コースと合流。今日歩いたコースの方が楽チンで、しかも早く着いた。
朝日に輝くススキとガスかかる大船山。
ススキと大船山(461KB)
坊がつるに到着。まだ時間が早いためか、テントもまばらだ。早速設営する。
白口岳へ向かう。法華院山荘は多くの登山者でにぎわっていた。
鉾立峠で一息つきローソンで買ったビーフカレーパンをぱくつく(これがけっこういける)。食べ終えて白口岳をめざすが、山頂にはガスがかかっている。しかも強い寒風が吹き抜けて寒い。
白口岳に着いたものの、寒くて数枚の写真を撮るのが精一杯。すぐに稲星山へ向かった。
稲星山はこの1枚のみ。そのまま通過する。
久住山に到着。今日も多くの人でにぎわっていた。
山頂標識の温度計を見る。なんと3℃!寒いはずだ。
今日はここで久住高原を見下ろしながら昼食。
まずはボイルしたウインナーをつまみにビールタイム。
続いて卵入りのカップ麺と家でにぎってきたご飯。
かすかに見える阿蘇五山。
三俣山と星生山
硫黄山の噴煙が真横に吹き飛ばされていることからも今日の風の強さがわかる。
誰もいない天狗が城を通過。
中岳との鞍部で男性とすれ違った。「あそこ(天狗が城)を登って向こう側に降りられますか?で、そこから牧ノ戸に降りられますか?」と尋ねてきた。無事牧ノ戸に下山できただろうか?
教えたものの・・・地図を持っていないのだろうか?
中岳に到着。ここにも誰もいない。もう2時半なんだから当たり前か。
今年初めて白口谷を下る。白口岳の北壁が紅葉していた。
白口谷を下る途中、坊がつるを見下ろす。テントがずいぶん増えている。私のテントは左から2番目。
前回と同じ場所だ。
坊がつるに戻りテントで休憩していると、すごいエンジン音が聞こえてきた。
飛び出てみるとヘリコプターがホバリングしていた!
ほどなく1人の隊員が降下してきた。
私も含めてみんな野次馬である。
約10分後、急病人らしい人を乗せて飛び立っていった。
今日の夕食の食材。水を汲みに行った帰りに横目でチェックしたところ、焼き肉が多かったようだ。
寝酒に焼酎のお湯割りを飲んでシュラフにもぐりこんだが、強烈に寒い。なかなか寝付けなかったがいつの間にか眠っていた。
深夜1時半に目覚め、外に出て空を見上げると、吸い込まれそうな満天の星空が広がっていた。寒くなかったらずっと見とれていただろう。
朝5:45に目覚める。早速朝ご飯。
朝食を終え辺りを見回してみると、ちょうど中岳方面が朝日に赤く染まっていた。
まだ目覚めていない坊がつるを出発し大船山へ向かう。
霜が降りていた。寒いはずだ。
大船山頂に到着。私がまず撮影するのは、坊がつるを見下ろすこのアングル。これは毎回変わらないが、今日は雲一つないすばらしい青空が広がっている。
九重連山(459KB)
続いて阿蘇五岳を撮影。昨日と違って今日は実にくっきりと見える。久しぶりだ。
阿蘇五岳(475KB)
そして今日のお目当て、御池の紅葉を撮影。う〜む、紅葉がすすんでいるのは確かだが、先週とあまり変わらないような気がする。
御池の辺に降りてみた。意外にも人がおらず、1人だけで深まりゆく秋の様子を見ながらコーヒーを味わう。そのうち1人、また1人と人が増えてきた。その中に、「九重の自然を守る会」の腕章をつけている方がいたので話を聞いてみた。ボランティアでごみを拾ったり登山道の補修をしたりされているそうである。感謝。長者原から雨が池へ至る、土石流による登山道の付け替えもされたそうだ。
ところでこの方に「いつ頃が見頃でしょうか?」と尋ねてみた。「ここ数日、霜が降りるほど気温が下がってきたので、こうなれば一気に進むんじゃないでしょうか。御池は来週あたりでは」とのこと。これはぜひとも来週またここに来たいものだ。しかし来週末は日曜にどうしてもはずせない仕事があるため、チャンスは土曜のみ。天気予報とにらめっこになりそうである。
深まりゆく御池の秋(448KB)
ふと見上げると、正面の大岩の上に人がいる!あの位置から御池を撮影しているようだ。高所恐怖症の私にはとてもできない。
そう言えば去年の10月21日もここで紅葉を撮影していて(ちなみに去年の御池紅葉のピークは10月15日頃)、大岩の上から撮影する人に向かって、ある方が「そんなところにいたら撮影のじゃまだ」と叫んだら、相手も「そっちもじゃまだ」。お互い様ということか。
十分休憩し景色も堪能したので山頂に戻り段原方面を撮影した。ここも紅葉はまだまだだ。
今日は由布岳もくっきり見える。
由布岳(445KB)
あまりにも天気がいいので降りるのがもったいないのだが、そういつまでも山頂にいるわけにもいかず、下山することにした。
坊がつるにはリンドウが咲き乱れていた。
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