黒岳 | ||||||
2008年5月4日 | ||||||
ゴールデンウィーク中に休日出勤となる日が数日あり、はたしてその合間に山行できるかやきもきしていたが、この日は職場・家庭とも特に支障がなく、しかも晴れの予報であり、山行できることとなった。先週の「ようこそ九重連山へ」さんの情報では、黒岳のシャクナゲの花着きはあまりよくないとのことだが、もはや恒例になった感のある黒岳へ、シャクナゲ観賞登山に行くことにした。 いつものように男池駐車場に自転車を置き、黒嶽荘まで車で移動し、入山。黒嶽荘付近のシャクナゲは満開のものと盛りを過ぎた株が混在しているが、登りにつれてきれいな花が見られるようになった。花を撮影しながらゆっくり登る。しかし花着きは情報通りあまりよくない。というより2年前、3年前が良すぎたのかもしれない。仙人岩を過ぎるとつぼみの方が多く見られるようになり、前岳を過ぎるとほとんどがつぼみの状態であった。 1357mのピークで小休憩。周囲の新緑を楽しむ。すでに疲れを感じるが、やはりここで引き返すのはもったいないので高塚山をめざす。焦らずゆっくりと歩を進め、黒嶽荘より4時間20分かかってようやく高塚山に到着した。たまたま同じ場所で大船山を見ていた2人の男性と話をする。そのうちの1人の方が「御池(みいけ)でお会いした方では?」というのでお互いに山行記録を確認したが、私とは別人のようで残念。HPの紹介もしたが、はたして見てくれるだろうか。 2人に別れを告げ天狗岩へ向かう。今日は頂上の岩によじ登ってみようと思い近づいてみたものの、やはり断念。あれは高所恐怖症の私にはムリである。岩の上でラーメンをつくって食べ、コーヒーを飲んで下山。 風穴までの下りでいい加減疲れ、ソババッケに向かう時にはバテバテに。しかし花が見え始めると気分も変わる。あたりの花々を探しながら、撮影山行となった。 |
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男池に自転車を置く→5:55黒嶽荘スタート→6:25白水分かれ→7:15仙人岩→8:15前岳→8:25標高1357mのピーク→8:50上台ウツシ→10:15〜10:30高塚山→10:50〜11:50天狗岩(昼食)→12:30風穴→13:35ソババッケ→14:00かくし水→14:40男池→自転車で黒嶽荘に下る | ||||||
黒嶽荘にて。満開のシャクナゲを撮影し入山。右奥に見えるのが前岳への登山口である。 左には雨提へのルートを示す看板が見える。 |
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新緑に覆われた林の中は最高に気持ちがいい。 | ||||||
ひっそりと咲くチゴユリ。慎ましげに咲くこの花に私は心惹かれる。 | ||||||
しばらく登るとシャクナゲの花が目に付くようになってきた。 今年の花着きはあまりよくないとはいうものの、それなりに楽しめる。 |
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なんて穏やかな色合いだろう。思わず見とれる。 登り始めて40分でこの花を撮影し、すでに十分満足してしまった。 |
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シャクナゲ1(468KB) | ||||||
朝日を受けてひときわ輝く。 | ||||||
シャクナゲ2(473KB) | ||||||
辺りのシャクナゲに見とれながら登っていくが、足下にも可憐なタチツボスミレが咲いている。 | ||||||
仙人岩に到着。新緑越しに遠く由布岳を望む。 | ||||||
仙人岩にて。シャクナゲには青空がよく似合う。 | ||||||
仙人岩から前岳にかけてはつぼみが多く混じるようになった。 | ||||||
純白のアセビ。こちらも忘れてはいけない。 | ||||||
前岳山頂を通過。ここは展望がきかないので、私はいつも通過するのみ。 2人の男性が朝食中であった。 |
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前岳より約10分で展望のよい岩場に到着。1人の男性が休憩中だった。 私もいつものようにここで休憩することにする。 |
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高塚山方面を望む。新緑が美しい。 | ||||||
新緑を切り取ってみた。微妙に異なる緑色の競演だ。 | ||||||
今日はもし体調がよくなければここで引き返すことも考えていた。 しかし、疲れを感じ始めたものの、行けそうなのでやはり高塚山をめざすことにした。 |
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上台ウツシを通過。ここからがしんどい。焦らずマイペースでゆっくり登る。 | ||||||
ようやく三俣山と平治岳が見えるところまでやってきた。もう一息だ。 | ||||||
高塚山に到着。黒嶽荘より4時間20分。やはり黒岳はきつい。 | ||||||
向かいの大船山、右の平治岳、そしてその間に三俣山を望む。 | ||||||
たまたま一緒になったお二人と会話。右の青い服の方が私を見て、「御池(みいけ)でお会いした人ですよね?」という。聞けば、今年の3月、凍結した御池を一人渡って行った人と似ているのだそうだ。しかしお互いの登山記録を確認してみると、残念ながらその日は私は御池に行っていない。でも、私も似たような行動をしているので、どこかで会っていたとしても不思議ではない。 | ||||||
お二人に分かれを告げ、天狗岩へ向かう。 | ||||||
天狗岩に到着。今回は「1556天狗」と書かれた大岩によじ登ってみようと思い、近づいてみたが、 高所恐怖症の私にはとうていムリだとわかった。この岩が山頂だとすると、私は本当の意味での 天狗岩山頂には今後も立つことがないに違いない。 |
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山頂は(というよりこの天狗岩全体が)岩だらけだ。まさに岩山である。 | ||||||
山頂の岩の上でラーメンを食べる。 たっぷりのネギがおいしい。 しかも今日はオレンジのデザートつきである。 |
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ラーメンを食べていると、小学生の女の子(3年生くらいだろうか)が一人で山頂にひょいひょいと現れた。 こんなところに一人で大丈夫かと思い見ていると、しばらくしてお母さんらしき人が登ってきた。 あの岩場を一人で登ってくるなんて・・・。それをさせる母親もすごいと感心。 |
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絶景を見ながらラーメンとデザートを食べ、コーヒーを飲む。十分休憩したので下山することにした。 | ||||||
ガレ場に手こずりながら風穴に下山。 標識の向こうに先ほどの親子が休憩中だった。 私も腰を下ろし休憩する。 |
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さて下山するか。「よっこらしょ」という感じで腰を上げた。それにしてもかなりバテバテという感じで、ずいぶん疲れてきた。私と同じように疲れた様子の方がいて、「黒岳からの下山はきついですね」と会話。ところがしばらく歩くうち、登路脇に咲く花が目に留まるようになると、疲れを忘れた。不思議なものである。 | ||||||
キジムシロ | ||||||
エイザンスミレ | ||||||
シロバナネコノメソウ(?)だと思うが、 いまいち自信がない。 |
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ヒトリシズカ | ||||||
ムラサキエンレイソウ | ||||||
ハルリンドウの群生 | ||||||
ユキザサがようやく咲き始めた。 | ||||||
幾重にも重なった新緑が美しい。さわやかな緑色に染まった林の中を歩き、男池へと下った。 | ||||||
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今日は、もしかして出会えるかもと思っていたヤマシャクヤクに再会することができた。 | ||||||
この気品ある姿はどうだろう。まさに息を呑む美しさである。 | ||||||
ヤマシャクヤク(462KB) | ||||||
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来週末(5月10日・11日)と再来週末(5月17日・18日)はすべて休日出勤や所用のため山行できない。 その間隙を縫って山行できればよいのだが・・・。 |
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