扇ケ鼻・星生山・天狗が城・中岳・久住山
2008年11月23日
 私が九重連山への登山を始めたのは2004年4月3日。その1回目の登山は3人の我が子を連れて牧の戸から久住山へ登った。それから5年、今回は九重連山100回目の登山である。どこからどんなルートで歩こうか思案し、久しぶりに法華院山荘に宿泊して思いっきり九重連山を歩いてみたいと日程を考えてみたものの、休日出勤や家庭の都合などを考えると、どうも1泊2日の山行は無理なようである。そこで、九重連山にはまるきっかけとなった、始めての九重連山縦走登山(2004年6月13日)と同じルートをたどることにした。なお、3連休初日の昨日は快晴であり、せっかくの記念となる登山でもあるのでできれば昨日登りたかったが、休日出勤が入ったためどうしようもなく、ため息をつきながらあきらめ、今日登ることになった。それでも今日は午前中は晴れとの予報で、どんよりとしたくもり空でないことを祈りながら自宅を出発した。
 6時前に牧の戸駐車場に到着。明るくなるのを待ちかねて6時半に牧の戸を出発した。数日前の寒波で降った雪がまだ登路脇に残っているのを眺めつつ登る。沓掛の岩場を越え、霜柱をサクサク踏みながら歩いていく。
 まずは扇ケ鼻へ。今日は空気がすばらしく澄んでおり、自分以外だれもいない山頂からは阿蘇五岳はもちろん雲仙普賢岳までもがくっきりと見えた。
 続いて星生山へ。久しぶりに通ってみたいと思っていた岩場は残念ながらロープがかけられ通れないようになっていたが、山頂では中岳方面の雪景色を見ることができた。
 さらに天狗が城へ。結氷した御池を見下ろしていると3人連れのグループが中岳側から登ってきた。シャッターを押してあげてHPの紹介をし、「実は今回が100回目なんですよ」と話すと盛り上がり、私としては珍しく女性2人と記念撮影となった。3人と分かれ中岳を経て御池へと下り昼食。今日は初めてフライパンを使った。
 最後は久住山へ。朝よりもくっきりと見えるようになった阿蘇を見ながらデザートの柿を食べる。今日はくもりの予報で、もしかしたら下山時は雨になるかもと心配していたが、西千里浜を歩く頃には青空が広がり思いの外気持ちよい山歩きとなった。
6:30牧の戸出発→6:50沓掛展望台→8:15扇ケ鼻→9:05〜9:15星生山→9:50久住分かれ→10:15〜10:30天狗が城→10:45中岳→11:00〜12:00御池(昼食)→12:25〜13:00久住山→13:20久住分かれ→14:50牧の戸
ようやく明るくなり始めた6時半の牧の戸駐車場。また1台登山者の車が到着した。
最初の展望台に上がり、三俣山を撮影。遠く由布岳も見える。
ガスがかかる気配はない。この天気ならまあよしとするか。
沓掛展望台に上がると、阿蘇五岳がくっきりと姿を現していた。
これほどきれいに見えるのは久しぶりの気がする。よほど空気が澄んでいるのだろう。
登路脇には数日前の寒波で降った雪がまだ残っていた。今年初めて見る雪景色にうれしくなる。
沓掛の岩場を過ぎ、一面の霜柱をサクサク踏みながら歩く。
「子どものようだな」と思うものの、音と感触が心地よい。
ただ、泥を頭に載せたこの霜柱は全然美しくないのが難点だ。
霜柱と違い、笹の葉の上の雪は純白で実に美しい。
アセビの花芽はいかにも寒そうだ。
歩くに連れて雪が深くなってきた。数日前はかなりの雪が降ったのだろう。
星生山西壁にもかなりの雪が残っているのが見える。
昨日登れていたら、青空をバックにした写真になっただろうなあ・・・
扇ケ鼻分岐の手前より右に進み扇ケ鼻をめざす。
足下だけ見ればこれはもう雪山の雰囲気である。
雪の残る扇ケ鼻斜面。
扇ケ鼻山頂に到着。予想通りだれもいない。
誰もいない山頂より久住高原と阿蘇五岳、そして右はるか遠くに雲仙普賢岳を望む。
阿蘇五岳(473KB)
雲仙普賢岳も見える。阿蘇さえ見えないときも多いのだから、今日の透明度はすばらしい。
朝靄をまとった祖母傾山系も見逃せない。なんとも言えない美しさだ。
山頂からの景色を味わい、次は星生山へ向かう。
池塘の池には氷が張っていた。
まてよ、すると御池も結氷しているということか?期待に胸が高まる。
池塘から尾根に上がるには2つのルートがある。
今日は岩場のルートを歩こうと思っていたのだが、
残念なことにロープが張られ通行できないようだ。
星生山に到着。ここにも誰もいなかったが、
しばらくするとご夫婦が登ってきた。
星生山頂より中岳方面を望む。山々の北斜面には雪が残り初冬らしい装いとなっていた。
これは定番のアングルだが撮らずにはおれない。
次は天狗が城だ。久住分かれをめざして尾根道を進む。
雪をまとった久住山が見えてきた。
特徴ある岩を撮影。これは5年前の縦走の時にも撮影したのだが、
そのときはバックに阿蘇が写っていることに気づく余裕がなかった。
久住分かれを通過する際に三俣山を撮影。
定点観測のように毎回撮影している。
御池はやはり結氷していた。その向こうに中岳を望む。
ただ残念なことに、氷上に多くの岩が投げられている。
なぜきれいなままの自然を楽しむことができないのだろう?
天狗が城に到着。ここにも誰もいなかった。
御池を見下ろす。左側から結氷したのがよくわかりおもしろい。
山頂であちこちの風景を撮影していると、男女3人組のグループが中岳方面から登ってきた。
登頂記念のシャッターを押してあげた後、HPの紹介をし「実は今回が100回目なんです」と言うと
思いの外盛り上がり、なぜかご覧のように記念撮影をすることに。美女2人に囲まれて照れ笑い。
3人は昨日は平治岳から大船山を歩き、法華院山荘に宿泊したそうだ。すばらしい青空が広がって
いたと聞き、わかってはいたものの改めて昨日登りたかったな〜」とつぶやいてしまった。
星生山までピストンし北千里浜から長者原に下るという3人を見送った。
私は反対方向の中岳へ向かう。
中岳に到着。ここには数人の方がくつろいでいた。
大船山と平治岳、左に由布岳を望む。
中岳に来ると必ずこのアングルで撮影している。
ここまでずいぶん時間がかかってしまった。
そろそろ御池に下って昼食としよう。
ここは私のお気に入りの場所。
5年前の初めての縦走の日もこの場所で昼食を食べ、
九重連山のすばらしさに魅せられてしまったのだった。
今日は先日購入した山用のフライパンを使い、
焼きそばに挑戦。油や塩コショウも持ってきた。
それに即席みそ汁(白ネギ入り)とおにぎり。
食べているうちにわずかに粉雪が舞ってきた。
食後のコーヒーも飲み干し、最後の久住山へと向かう。
久住山は多くの登山者でにぎわっていた。
山頂標識の撮影さえままならない。
ところが久住山の山頂標識は2つあり、
なぜか一方はだれも近づいていない。
こちらの標識の根本には
一等三角点の石柱がある。
とすればこちらが本来の標識かも?
阿蘇五岳を見ながらデザートの柿を食べる。
時間がゆっくり過ぎていく。
十分休憩したことだし下山するとしよう。
久住避難小屋前から星生崎へと向かうガレ場はきれいに整備されていた。
作業されている方々に感謝しながら登った。
西千里浜を下山中、きれいな青空が広がり、思いの外気持ちよい山歩きとなった。
次回は101回目。さてどこを歩こうかな?
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