三俣山

2009年8月8日〜9日

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 前回の山行の2日後くらいに右手の肘の内側あたりに点々と赤く発疹ができた。虫さされかなと放っておいたらだんだんひどくなり、たまりかねて皮膚科を受診したら、一目見るなり「これは草負けです」とのこと。「発疹ができる2日前にどこかの山に行きませんでしたか?」との質問はまさにどんぴしゃり!そう言えばその日は私には珍しく半袖で、藪の奥に咲いている花を撮影しようとして藪をかき分けたのを思い出した。やっぱり山は長袖が基本なんだと再確認した次第。

 さて、この土日、久しぶりに土日とも何も用事がない。そこで、昨年10月以来のテント泊をすることにした。天気予報では日曜日はくもり時々雨とのことだが、山の天気は行ってみなければわからない。行かずに後悔するよりはと思い、行くことにした。
 吉部から入山。約17sのザックを背負い急登を登るが、最近トレーニングをしていないため、相当にきつい。やっとの思いで登り、坊がつるに到着。テントを設営するのも久しぶりで少し手間取ってしまったが、無事設営修了。サブザックを背負って三俣山へ向かう。南峰への直登ルートはこれまたきつい。何度か休憩しながらようやくいつものテラスに到着した。ガスのかかる大船山を見ながらの昼食。今日のメニューは親子丼だったのだが、なんとここでトラブル発生!のんびり休憩した後は本峰から西峰へとたどっていく。
 すがもり越から法華院へと下り、一風呂浴びてから生ビールを飲みながらのんびり休憩。ところがビールを飲んでいるうちに雨が降り始めた。仕方なく雨宿りへと変更。1時間近くしてようやく雨がやんだので坊がつるのテントへと戻った。その後雨が再び降り始め、夕食は雨の中での焼き肉となった。雨は夜も降り止まず、これでは翌朝の夜明けは無理だろうとあきらめた。
 翌朝4時に目が覚めたが、まだ雨は降り続いている。早めに簡単な朝食を食べ、テントを撤収し、雨に濡れながら吉部へと下った。

8日
7:15吉部出発→8:30大船林道合流→9:10坊がつる(テント設営)→10:20三俣山南峰取りつき→11:45〜13:15南峰(昼食)→13:35本峰→14:05西峰→14:30すがもり越→15:15〜16:40法華院→16:50坊がつる
9日
5:30朝食→テント撤収→7:10坊がつる出発→8:30吉部


吉部の駐車場付近の道路脇にキツネノカミソリが咲いていた。


重いザックをよっこらしょと背負い出発。




ヒヨドリバナを吸密中のアサギマダラ。


やがて登路は急登となる。このルートはいきなりのこの急登がやたらときつい。
しかも今日は約17sのザックを背負っている。
ほとんど日帰り登山ばかりの私にとってはひたすら重い。
そう言えば最近トレーニングしてなかったなあ、と反省。

昨年の今頃はスクワットを日課とし、ランニングもしていたのに。




なんとか急登を登り、朝日差す道を歩いていく。


大船林道に合流し、やがて三俣山が見えてきた。
だが残念ながら厚いガスがかかっていた。

そのうち晴れることを期待して坊がつるをめざす。


登路脇に純白のホタルブクロが咲いていた。


坊がつるのテント場に到着。
意外にもテントは少ない。


20分少々でテント設営完了。
いつもの場所である。


ガスがほぼ切れた三俣山をめざす。


ノギラン


コバギボウシ


今日は坊がつるから南峰への直登ルートである。
このルートは何度か登っているのだが、かなり急勾配で、きつい。
時折見晴らしのきくところで休憩しながら、マイペースでゆっくり登っていく。




ようやく南峰のテラスに到着。
どっしりとした大船山と向かい合い、坊がつるを見下ろす。

この風景は何度見てもいい。


目を右に転じれば、久住・中岳方面を一望。


今日もこのお気に入りの場所で昼食。
今日はテント泊なので車の運転をしない。そうなれば当然ビールだ。
つまみは茹でたウインナーと質素だが、
ガスがかかり表情を変える大船山を見ながらのビールはこたえられない。

ビールを飲み干し、今日のメインである親子丼を作り始めた時である。
持参の出汁を火にかけ、タマネギをスライスして入れ、鶏肉も入れた。
最後に卵を入れれば完成である。・・・が、卵がない!
一旦火を止め探したがないものはない。昨日準備したときに入れ忘れたのだ。
卵がない親子丼なんてあり得ない。大失敗である。
そういうわけでこの昼食の写真はUPしないことを了解していただきたい。
あまりにもショックだったので・・・。


味気ない食事を終え、コーヒーを飲んだ。まだ時間は十分に余裕があるが、出発する。




あたりにはママコナが乱れ咲いていた。


イブキトラノオ(背景は平治岳)


あちこちの斜面がノリウツギで白く彩られていた。


本峰に到着。


北峰と大鍋を見下ろす。


続いて西峰へ。


西峰では男性が一人で地図を見ていた。
熊本から来て坊がつるにテント泊しているとのこと。
三俣山は初めてとのことで、各峰や下山ルートを教えた。


男性と別れ、すがもり越へと下山する。


下山中、すっかり夏色になった九重連山を望む。


誰もいないすがもり越に到着。


西千里浜よりガスのかかる大船山を望む。


法華院山荘に到着し、まずは一風呂浴びる。
下山しないで風呂に入れるところがいい。


風呂の後は当然生ビール!


この後雨になり、ビール休憩は雨宿りとなった。
雨がやみ、ようやく坊がつるのテント場へと帰る。




テントはかなり増えていた。
特に青い大きなテントがいくつも並んでいる。
近寄ってみると「九重青少年の家」と書いてあった。


夕暮れ前、再び雨となり、その雨はやむことはなかった。
雨の中、テント入り口にコンロを置いて焼き肉を食べ、法華院山荘で購入した缶ビールを飲む。

晴れれば早朝大船山に登るつもりだったが、どうやら無理なようだ。




翌朝、やはり雨は降り続いていた。
簡単に朝食をすませ、小雨になった7時前、テント撤収。




雨に煙る大船山を振り返り、吉部へと下山した。
雨に濡れながら下る道はやけに長く感じた。


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