三俣山

2010年1月10日

 今日は3連休の中日。数日前までこの日の天気予報は晴れ時々くもりだったため、久しぶりの大船山に登るつもりでいた。ところが前日、急に予報が曇に変わってしまった。大船山には気合いを入れて晴れた日に登りたい。そこで予定をお手軽な三俣山に変更することにした。
 車を走らせ九重連山が近づくと、どうやら昨夜(早朝?)雨が降ったようで、路面が濡れている。しかも周囲は深いガスに覆われている。これでは山頂での展望は望めそうにない。ガスがなければ大曲から三俣山をめざす予定だったのだが、さらなる予定変更で長者原から坊がつるを経てすがもり越へと周回するコースに決定した。すがもり越に着いたときにもし晴れていれば西峰に登るつもりである。
 ガスをまとった山々を見ながら長者原から入山。雪の残る登路を淡々と歩く。雨ヶ池が近づくとガスに煙る三俣山が見えてきた。雨ヶ池を経て坊がつるへ。その途中から薄日が差し始め、坊がつるでは中岳方面の上空に青空が広がるようになった。さらに法華院から北千里浜へ向かうときには三俣山の上空にも時折青空が覗くようになってきた。これは意外にも天候が回復するかもしれない。うれしい誤算だ。
 すがもり越で昼食。青空の下、西峰にとりつく。当初の予定は西峰だけだったのだが、天気が良くなったため西峰だけではもったいない。せっかくなので南峰まで行くことにした。青空と雪、そして霧氷を楽しみながら歩く。誰もいない南峰でコーヒーを飲み、下山した。

大曲に自転車を置く→7:30長者原→8:45雨ヶ池→9:30坊がつる→10:45〜11:35すがもり越(昼食)→12:05三俣山西峰→12:30本峰→12:45〜13:10南峰→13:20W峰→13:55すがもり越→14:35大曲→自転車で長者原に下る


大曲に自転車を置き、長者原へと車を走らせる。
ところがガスっているためどうも気合いが入らない。
車中でうとうとしてしまい、気がつくと7時を過ぎていた。
急いで装備を調え、7時半に入山。
ガスかかる山々を見ながら歩く。


めざす三俣山もガスの中だ。
手前にくっきり見えているのは指山である。


雪の残る林の中を歩く。
雪のほとんど降らない南国佐伯市に住む私にとっては珍しい風景。
のはずなのだが、どうも最近この風景に慣れてしまっている。


だがそれは最近「見慣れている」というだけのこと。
雪道を「歩く」となると別だ。やはり経験が足りない。
滑らないように慎重に歩いていく。
大土石流跡を越えると登路はガチガチに凍っていた。


雨ヶ池が近づき三俣山を振り返ると、わずか数分間ガスが切れて三俣山が見えてきた。
モノクロの風景がなんとも言えない。思わず「かっこいい!」とつぶやく。


3本の土石流跡が自然の厳しさを教えてくれる。


雨ヶ池に到着。


相変わらず三俣山にはガスがかかっている。
晴れていれば雨ヶ池から南峰をめざすつもりだったが、

これではやはり坊がつるに向かうしかないようだ。


坊がつるが見えてきた。
大船山はすっぽりとガスの中だ。


中岳方面を見ると上空に青空が広がっていた。
これは意外にも晴れるかもしれない。


ベンチが新しくなっていた。
せっかくなので腰を下ろししばし休憩。


木道よりガスかかる大船山を望む。


法華院山荘を通過。


法華院から北千里浜へ登る途中に立ち止まって南峰を見上げると、上空には青空が広がっていた。


さらに登って振り返ると大船山の山頂が見えた。
今日はやはり大船山をめざすべきだったかな、とちょっと後悔。


北千里浜に上がってきた。
冷たい向かい風を受けながら歩く。


すがもり越へと向かう。
雪の積もった北千里浜もいつか歩いてみたい。


すがもり越に到着。
壁のないすがもりはベンチ脇にまで雪があふれていた。


今日はここで昼食。
うどん2玉にお揚げ2枚、卵、白菜、ネギ。さらにとろろ昆布まで入れた、
スペシャルバージョンのうどんである。



すっかり晴れた三俣山西峰に取りつく。


西峰の東端に上がってきた。
今日この風景を見られるとは思っていなかったので正直うれしい。

少し霞んでいるように見えるのはなぜだろう?


西峰山頂


西峰山頂より。
左から中岳・天狗が城・久住山・星生山が一望できる。


今日の予定はここまでだったのだが、これほど天気が良くなれば話は変わってくる。
時間的にも体力的にも行けそうなので、本峰と南峰にも新年のごあいさつをすることにした。



本峰山頂


北峰と大鍋を見下ろす。
遠くは霞んでいて由布岳は見えなかった。


手前の南峰越しに見る大船山。
左は平治岳、その右奥に黒岳が見える。


本峰から南峰へと向かうこのあたりは雪が深い。
先行者のトレースをたどっていく。
今日、ここを最初に歩いた人に感謝。きっと大変だっただろう。


南峰との鞍部より南峰を見上げる。
まさに霧氷のトンネルだ。


南峰山頂に到着。
すぐにいつものテラスへと向かう。


雪のわずかに残る大船と平治岳を眺める。
今年も何度となくこの風景を眺めることだろう。


自分以外いない山頂で風景を楽しみながらコーヒーを飲む。
できればのんびり過ごしたいが、残念ながらすでに午後1時。
日の暮れるまでに佐伯市の自宅に帰ることにしている自分にとってはタイムリミットだ。
潔く下山することにした。



何度となく大船山を振り返りつつ下山した。


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