三俣山

2010年4月25日

 数日前から軽い風邪をひいてしまった。熱はないがのどが痛い。いつだったか風邪を引いたのに無理をして山行したために風邪が悪化してしまったことがあった。それを考えると無理をしない方が良いのだろうが、今日は久しぶりの快晴の予報である。これはどうしてもいかなければ。ということで数日前から考えていた通り、長者原から入山し、雨ヶ池から三俣山をめざすことにした。
 雲一つない快晴の空を見上げながらタデ原を歩き、やがて樹林帯へ。今日は体調を考え、いつも以上にのんびりと歩く。そのうち3人の登山者に追い越された。3人グループではなくすべて単独登山の方なので、私がよほど遅いのだろう。それでもマイペースで花を探しながら歩いた。
 雨ヶ池には珍しく水がたまっていた。ここ数日かなり降ったようだ。咲き始めたクサボケを撮影し、三俣山にとりつく。急登ではあえぎつつ何度か休憩して、ようやく北峰との分岐地点、小鍋の縁にたどりついた。ここからはもうひとがんばりだ。周囲のシャクナゲのつぼみを確認しながら登り、南峰に到着。いつものテラスに向かうと単独登山の男性が1人いた。その方としばし歓談し、その後ゆっくりと昼食。
 昼食後は本峰・W峰・西峰とたどり、すがもり越を経由して大曲へと下った。

大曲に自転車を置く→7:00長者原→8:20〜8:35雨ヶ池→9:25三俣山北峰分岐→10:00〜11:15南峰(昼食)→11:30本峰→11:40W峰→12:05西峰→12:30すがもり越→13:05大曲→自転車で長者原に下る


ガイド犬平治号に挨拶して長者原を出発。


今日は予報通りの雲一つない快晴。
気温は低いが気持ちよく歩く。


樹林帯に入ると新緑がまぶしい。


タチツボスミレ


こちらはエイザンスミレ


雨ヶ池が近づいてきた。新芽越しに三俣山を見上げる。
全山の新芽が芽吹くのももうすぐだ。


雨ヶ池に着いてみると、ヤマラッキョウの群落が咲くところに小さな池ができていた。
ここ数日雨がかなり降ったということだろう。
正面に見える山は平治岳である。


池越しに三俣山を望む。


日当たりの良いところではクサボケが咲き始めていた。


いよいよ三俣山に取りつく。
以前は取りつき地点は草が一面に生えていてわかりにくかったが、
はっきりとルートがわかるようになっていた。
それだけこのルートを利用する人が多くなったということだろう。


こちらも水をいっぱいにためた天ヶ池を通過。


このルートはなかなか厳しい。
最初はなだらかだが、そのうち急登となる。
木の根や枝をつかんでよじ登るところも数カ所。
途中何度か休憩し、あえぎつつ登る。これでは風邪が悪化しそうだ。



ようやく北峰との分岐にたどりついた。


小鍋を見下ろす。
見上げるのは右は北峰、左が本峰である。


このあたりにはシャクナゲの群生がある。
当然ながらつぼみはまだ固かった。


木々の下にはなんと、雪が残っていた。
4月も下旬だというのに。


ようやく南峰にたどりついた。


さっそくいつものテラスへ向かうと単独登山の男性がいた。
日出町からという元気な方であった。
九重連山のマニアックなルートの話をしているうち、沢水から鳴子山への直登ルートで
ガレ場を過ぎたところにあるロープを設置したのはこの方であると判明。
その節は何度もお世話になりました。


下山する男性を見送り、昼食とする。
今日は炊き込みおこわときつねうどん。

たっぷりのネギがいい。



昼食を終え、辺りの風景を撮影。
まずは大船山と平治岳。



見下ろす坊がつるにはテントが10張り。


今日もうっすらと見えた由布岳。


さて、そろそろ下山することにしよう。



本峰では多くの方が休憩中。
人が多くて落ち着かないので、すぐにW峰へと向かう。


誰もいないW峰に到着し、久住山方面を望む。
久住分かれの上に涅槃像(阿蘇五岳)の「お顔」(根子岳)が見える。


岩に座ってのんびりとこの風景を見ていたのだが、単独登山の男性がやってきて周囲のビデオ撮影を始めた。
私の存在がじゃまかもしれないので下山することにした。



西峰を通過。
近くの草の上では、カップルがお昼寝中だった。


ようやくすがもり越まで下ってきた。
三俣山西峰を振り返る。


青空の下にくっきりと見える大船山を撮影して大曲へと下った。

風邪気味の体にはやはりきつかった。早く直すことにしよう。


ゴールデンウィークが近づいてきたが、この期間の私の勤務が確定した。
午前中に休日出勤という日があり、完全に丸1日休日となるのは5月4日と5日だけである。
休日にも仕事が入るのは私の職の宿命であり、これは仕方がない。
それに出勤とは言えのんびりしたもので、ストレスなく気持ちよく過ごせる。
だが山行となると午前中に予定が入ればやはり無理で、この分だと黒岳縦走は4日か5日になる予定である。
ようこそ九重連山へ」さんによると、この寒さのためシャクナゲの開花が例年よりも遅れているそうで、
それであれば焦ることもない。じっくりどの山を歩くか予定を考えることにしよう。


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