三俣山

2010年10月23日

 あらかじめお断りしておく。今日は大撃沈で、みなさんが期待しているような紅葉の風景写真は全くない。もし九重連山の紅葉の風景を見たい(状況を知りたい)という方は、すぐに別の方のHPに移動することをお勧めする(笑)。

 先週は大船山で御池周辺の紅葉を堪能した。そのとき、この土日が三俣山の紅葉のピークだと予想。ところが日曜日の天気があやしい。そこでいつもの先輩に泣きを入れ、休日出勤を免除してもらっての山行となった。
 木曜日まで、今日の天気予報は晴れのちくもりだったのだが、金曜日の夕方に予報がくもりの予報に変わってしまった。日曜日の予報も雨となり、どうやら天気は早めに下り坂へとむかっているようだ。それでも山の天気は行ってみなければわからない。何より紅葉のピークとあってはなにはともあれ行かなくては。
 大曲に到着した6時前、すでに路肩には多くの車が駐車しており、なんとかスペースを見つけて滑り込んだ。薄暗い中、三俣山を見上げると、なんとガスで三俣山が見えない。これでは急いで登る必要もなく、しばらく車で待機することにした。その間も次々と登山客が車の横を通っていく。
  7時に入山。硫黄山道路からは三俣山が全く見えない。すがもり越に到着すると多くの方が待機中であった。そのうち山慣れたと思われる2人が取りついたのをきっかけにみなさんが取りつく。私もその後に続いた。西峰に寄り道せず本峰へ向かう。本峰に到着したものの、ガスのため視界は50mほどしかなく、大鍋周辺の紅葉は全く見えない。しばらく佇んで思案。よっぽど大鍋に下ろうかとも思ったのだが、この状態では危険だと判断し、下山することにした。
 すがもり越にはぎっしりの人。しかも強い風が吹きこれでは昼食も作れない。風をよけながらどうしようか考えていると、下ってきた女性3人組が「鶴の子」を2個くれた。それを食べ下山。
 車にもどり、久住高原の「星降る館」近くの広い駐車場で昼食を作って食べ、自宅へと戻った。

7:00大曲→7:55〜8:15すがもり越→9:00〜9:15本峰→9:55〜10:15すがもり越→10:55大曲



日は三俣山の紅葉のピークのはず。
みなさんそれをよくご存じで、6時にはすでにこのような状態であった。
見上げる三俣山はガスで全く見えず、しばらく車の中で待機。


7時前、「そろそろ行くか」と準備しているとすぐ後ろの車の人が降りてきて会話を交わした。
山口から来たそうだが、ガスっているので登らずに帰るという。
結局この人の判断が正解だったのだ。


硫黄山道路を歩いていく。
深いガスのため視界は100mくらいだろうか。
もちろん、左側にある三俣山は全く見えない。


すがもり越に到着。小屋の中には多くの人が風を避けて休憩中だった。
みなさんの行動を観察していると、次々とあきらめて下山していくようである。
まあ、このガスではその判断が賢明だろう。

ところがその後に到着した2人組(男女のカップル)は男性の方がとても山慣れた方のようで、
女性にてきぱきと今からの行動について指示をしている。
曰く、「この状況なので雨ヶ池への下山はせず、ピストンとする」
「ガスで風が強いので上下とも雨合羽を着用」「行動食を食べておくこと」。
感心しながら聞き、私も同じ準備をした。
周囲の方もその2人に注目していたのだろう、その2人が登り始めるといくつかのグループが登っていく。
私も後を追うように三俣山に取りついた。



グループ登山の方の後を追っていく。
しばらく登っていくうち、「お先にどうぞ」となった。


西峰の東端に上がってきた。
ここからは西峰をパスして、直接本峰をめざす。
西峰に立ったとて、どうせ見えるのはガスばかりだ。


本峰に到着。
このガスでは周囲の展望は全くない。
これでは西峰でも本峰でもおなじことだ。


大鍋を見下ろすアングルで撮影してみた。
視界はほぼ50mほど。これでは紅葉が見えるはずもない。


しばらく山頂で佇み、同じように途方に暮れた方と会話を交わす。
みなさんあきらめて下山するようだ。
私はと言えば、一旦は大鍋に下ろうかと思ったのだが、
このガスでは危険と判断し、下ることにした。


下山中もいくつかのグループとすれ違う。
やはりみなさん微かな希望にすがりたいのだろう。
山の天気はわからないもので、急にガスが晴れることだってある。
だが今日のガスはどうにも晴れそうな気配がない。



どうにもあきらめきれず、西峰の東端で見つけた色づいたドウダンを撮影した。


大鍋の紅葉はさぞきれいだったことだろう。
また来年挑戦することにしよう。



すがもり越に下ると、小屋の中は多くの人でごった返していた。
これでは入る隙間もなく、昼食を作るなどとんでもない。


強い風が北千里浜側から吹き抜けており、上下の雨合羽を着ていても肌寒さを感じる。
そこで壁の横で風をよけて休憩していると、3人組の女性が下ってきた。
どうやら登る際に私が追い越した方々のようだ。
そのうちのお一人に福岡銘菓「鶴の子」をもらった。
しかも私が「鶴の子なんてめったに食べられない」と言ったものだから、2個ももらってしまった。
おかげで下山の元気が出た。



全く見えない三俣山を撮影し、下山する。



大曲へと下る途中、アセビの花芽を見てほっとした。


食べ損なった昼食は、久住高原まで下り、「星降る館」近くの広い駐車場の草の上で食べることにした。


今日のメニューはチャンポンと柿。


ガスかかる九重連山を眺めながらの昼食。
晴れていればなあ・・・


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