大船山

2010年11月3日

 紅葉のピークは過ぎたが、職場のいつもの先輩に「山行してきていいよ」と言われ、せっかくなので、紅葉は終わっているかもしれないが黒岳を縦走することにした。
 まだ薄嫌い6時過ぎに黒嶽荘から入山。最近は筋トレなどのトレーニングを全くしておらず筋力も体力も不安。黒岳の縦走はとにかくきついのでひたすらゆっくり登っていく。仙人岩に着く頃にはすでに足の筋肉が悲鳴を上げる始末。「前岳かその後の岩場で引き返そうか」と思いつつ登るものの、見晴らしの良い岩場で小休止しながら「やっぱりここで引き返したことをHPに載せるのはみっともない」と思い、先に進むことにした。きびしい登りをなんとか登り、ようやくの思いで高塚山に到着。周囲の紅葉はほぼ終わっているが、それでもなんとか赤みが残っている。天狗岩に向かい、昼食。次々と登山者が到着し狭い山頂がにぎわってきたため、コーヒーは飲まずに下山することにした。
 風穴からソババッケまではひたすら長く感じた。

男池に自転車を置く→6:10黒嶽荘→6:40白水分かれ→7:10仙人岩→8:05前岳→8:10〜8:20見晴らしの良いピーク→8:40上台ウツシ→10:05〜10:15高塚山→10:40〜11:50天狗岩→12:40風穴→13:30ソババッケ→14:25男池→自転車で黒嶽荘に下る


まだ薄暗い中、ヘッドライトを点けて入山。
今日は長丁場なので、少しでも早く入山しなければ。


しばらく登るうち、木々の向こうに朝日が昇るのが見えた。


朝日差す白水分かれを通過。


最近は職場も忙しく、筋トレやランニングなど全くしていない。
黒嶽荘から前岳まではかなりの急登が続く。
登り始めてすぐに「これはやばいかも」と思いつつ登る。
登るにつれて腿の筋肉が疲れてくるのがはっきりとわかる。
それでも「とりあえず前岳までは行こう」と言い聞かせながら登る。



ようやく仙人岩に到着。


朝日を浴びる花牟礼山。
遠くに由布岳の双耳峰が見える。

この景色を眺めながらしばし休憩。


このあたり、5月はシャクナゲの花で絶景なのだが、当然ながら今日は花が全くない。
その代わり、色鮮やかな赤い実が目を楽しませてくれた。

(これはシャクナゲの実ではないので念のため)


登るうち、ようやく黒岳の複数あるピークの1つが見えた。
中腹の紅葉はまだ残っている。


よし。登る元気が出た。


しっとりと濡れた落ち葉を踏みしめながら登っていく。


前岳に到着。
手前の標識は以前からあったもの。
その奥に新しい標識が設置されていた。


前岳はそのまま通過し、先を急ぐ。



展望のよい岩場に到着した。
黒岳の縦走では、必ずここで休憩することにしている。
私のお気に入りの場所だ。


高塚山・天狗岩方面を望む。だがあくまでも「方面」である。
ここからは高塚山も天狗岩も見えない。
黒岳は多くの山の総称であって、高塚山も天狗岩もこの山の向こうにあるのだ。


北側を見下ろしてみると、色鮮やかな紅葉が残っていた。


この色合いもたまらない。


この風景を眺めながらカレーパンをぱくつく。



カレーパンを食べ終えて出発。
写真中央にルートが見える。この登りがひたすらきついのだ。
「よし、がんばるぞ」と自分に言い聞かせる。ここまで来たら行くしかない。
足の筋肉が最後までもってくれることを祈ろう。


色鮮やかな紅葉が励ましてくれる。


上台ウツシを通過。
ここからきついアップダウンが続く。


紅葉はすでに多くが落葉している。
紅葉を踏みしめながら歩くのもまた一興だ。


きびしい登りを一歩一歩、マイペースで登っていく。
かなり登って振り返ると、先ほど休憩した岩場が見えた。

写真のほぼ中央にその岩場が写っている。


ようやく高塚山(右)と天狗岩(左)が見えるところまでやってきた。


ここからは平治岳(右)とそのすぐ左に三俣山が見える。
これで紅葉がきれいなら言うことないのだが。


ここからは急登はない。足の筋肉も大丈夫のようだ。



高塚山に到着。
以前あった標識が撤去され、新しい山頂標識が設置されていた。


大船山の雄大さはどうだ。


岩の上に立って遠く由布岳を撮影。


これから向かう天狗岩。


天狗岩の周囲にはまだ紅葉が残っていた。


高塚山頂ではいくつかのグループが昼食中だった。
だが私は天狗岩山頂で昼食の予定。
写真を撮影してすぐに天狗岩へと向かう。



天狗岩へ向かう途中、鮮やかな黄葉を撮影した。
木々の向こうに天狗岩が写っているのだが、見えるだろうか。


天狗岩は岩ばかりで緊張を強いられる。
もう少しで山頂だ。


ようやく山頂に到着し大船山を望む。


高塚山を振り返る。
紅葉のピークは過ぎているが、ここまで来られて満足だ。
黒嶽荘から4時間半かけてようやく到着した。


この景色を眺めながらの昼食。
今日はキャベツ・ウインナー・卵・たっぷりのネギを入れた味噌ラーメン。


食べている間にも次々と登山者が登ってくる。
私の座っている岩は特等席。
気をつかってコーヒーは遠慮し、早々に腰を上げた。


山頂より歩いてきた方面を振り返る。
ずいぶん歩いてきたものだ。


紅葉を見下ろす。
黒岳には何度となく来ているが、紅葉のピークはまだ見たことがない。


記念撮影。
小学生も登ってきていた。
登ってきた小学生もえらいが、この天狗岩まで登らせた親もすごい。

私が親ならちょっと躊躇するだろう。


もう昼近い。帰りが気になるのでそろそろ下山するとしよう。



風穴へと急な下りを下っていく。
その途中、黄葉越しに大船山を望む。


大船山の紅葉もいい。


風穴では多くのグループが休憩していた。


長い道のりをなんとか下ってきた。
秋色のソババッケ。


前を歩く登山者もおそらく黒岳からの下山中だろう。
その後ろ姿を見ながらやっとの思いで男池に到着した。


今週末(6日・7日)、来週末(13日・14日)とも所用があり山行できない。
次に山行できるのは、代休をとっている16日(火)となりそうである。


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