三俣山

2011年10月2日

 数日前に福岡に住む63歳の女性からメールをもらった。息子さんと一緒に九重連山に登っているという。
坊がつるから南峰への登り口を教えてほしいとのことなので写真を貼付して送ったが、ただ送っただけでは不親切。
そこでその女性に負けまいと、久しぶりに坊がつるから直登することにした。ねらいは南峰のリンドウである。

 天気予報は「くもりだが午前中は晴れ」とのことで、それを信じて長者原に5時半着。
明るくなるのを待って出発したのものの、見上げる上空は完全な曇り空。
まだ薄暗い樹林帯を抜け雨ヶ池に到着すると残念ながら三俣山には厚いガスがかかっている。
意気消沈しながらも今が盛りのヤマラッキョウを木道沿いに撮影。

 坊がつるに到着して周囲を見回すと、大船山は完全にガスの中。久住山方面もガスがからんでいる。
三俣山はと見上げれば、やはり山頂付近はガス。かなり悩んだ末、意を決して南峰に取りつく。
 何度登ってもこのルートはきつい。おまけに前回このルートを下ったときに痛めた左腕がまだ痛いのでかばいながら慎重に登る。
ようやく1時間25分で南峰のテラスに到着。周囲のガスを見ながら昼食を作り始める。
しばらくして男女が到着。声を掛けてくれたのはやはりメールをくれた女性だった。昼食を終えてしばらく談笑。
「更新されていないときはがっかりします」というのを聞き、改めて頑張らないと、と思った次第。

 ガスが晴れてきた山々を眺めながらコーヒーを飲み、本峰・W峰を経て西峰へ。
西峰の東端でようやくねらいの写真を撮影し下山する。

 すがもり越から長者原へ下る。車止めを過ぎたところで3人の男女が何やら植物をのぞき込んでいる。
気になりながら横を通過し振り返ると、その中の1人の男性がこちらを見てびっくり。なんと旧知の知人だった。
「大分森の学習塾」の事務局をしているとのことで、今日は来週の会の下見だそうだ。
いろいろと話をしながら下る。長者原まで楽しい時間を過ごした。

5:55長者原→7:10〜7:30雨ヶ池→8:00〜8:25坊がつる→8:35三俣山南峰取りつき→10:00〜11:45南峰(昼食)
→11:55本峰→12:00W峰→12:20〜12:40西峰→12:50〜13:00すがもり越→12:10長者原



明るくなったばかりのタデ原を歩く。
だが上空は完全な曇り空。
天気予報では午前中は晴れるということなので、それを信じて歩こう。


まだ薄暗い樹林帯を歩く。
遠く近く、鳥のさえずりが聞こえる。


雨ヶ池に到着して三俣山を見上げる。
残念ながら厚いガスに覆われていた。


雨ヶ池では今まさにヤマラッキョウが咲き誇っている。
木道脇にも咲いていた。


湿地に広がる大群落を木道から望遠で捉えた。


マツムシソウはほぼ花期の終わり。


ヤマラッキョウとワレモコウ。奥の黄色い花はアキノキリンソウである。


ここから坊がつるまでは淡々と歩くのみ。



坊がつるのベンチに到着。
大船山は完全にガスの中。


久住山方面もガス。


三俣山も山頂にはガス。さてどうしようか。



どうしようか悩んでいる私の前を、山伏らしき人たちが歩いていく。
白い衣装に杖、それとザックがちと不似合いかな?


悩んだ末、やっぱり予定通り三俣山に直登することにした。



滑りやすい登路に注意しながら慎重に登る。
前回の三俣山山行で痛めた左腕がまだ痛むのでさらに慎重になる。


気の早いドウダンが色づき始めていた。


何度か休憩しながらようやく山頂が近づいてきた。



誰もいない南峰のテラスに到着。


さて、早速昼食の調理にとりかかるとするか。



今日は久しぶりのチャンポン。
まずは野菜を炒める。

ちょうどこの頃、男女が登ってきた。メールをくれたNさん親子だった。
「やっぱり作ってるんですね」とは息子さんの弁。


できあがったチャンポンと、デザートの柿。


山が見えないのが残念だ。


食べ終わるうち、ガスが晴れてきた。


この風景を眺めるNさん親子。なかなか絵になる。


大船山のガスもようやく晴れた。
ススキ越し坊がつると大船山を臨む。


今度は足下のリンドウを撮影。


咲き乱れるリンドウ


南峰の山頂に咲く白いリンドウを撮影して本峰へ向かう。


ほどなく本峰に到着。



北峰と大鍋を見下ろす。紅葉はまだまだ先だ。


続いてW峰へ。


西峰に到着。
ここは私にとってリンドウの思い出の地。


例によって地面に腹這いになり、リンドウの撮影。
遠くに大船山が見える。


今度はアップで撮影。これもいい。


今日一番のべっぴん姉妹。


リンドウの撮影ができて満足した。さて下山するとしよう。



すがもり越には多くの方が休憩中だった。


長者原へとゆるやかに下っていく。



その途中、旧知の知人にばったり出会った。
お互い「こんなところで会うなんて」とびっくり。
「大分森の学習塾」の下調べだそうだ。
皆さん私よりはるかに植物に詳しい。
ミズヒキの花が花びらでなくガクだったなんて知らなかった。


長者原まで話しながらのんびり下る。こんな時間もいいものだ。


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