大船山

2011年10月8日

 今日は3連休の初日。この3日間は休日出勤もない。
できればテント泊したいところだが、家庭の都合もあり、
この連休中に仕事に関してレポートを作成しなければならないという事情もあってあきらめた。
そこで紅葉の進み具合が気になる大船山に登ることにした。

 大船山は前々回登ったばかりであり、いつもの今水からではおもしろくない。久しぶりにガラン台から登る。
コンクリート道をマイペースで歩き、 1時間でようやくガラン台の登山口に到着しさらに歩き続ける。
秋も終わりに近づき花も少ない。登路脇に見つけたユキザサの果実を撮影していると、単独登山の男性が登ってきた。
この方はかねてよりいつかお会いしたいと思っていたNさんだった。Nさんとしばらく会話した後、のんびりと山頂をめざす。

ようやく3時間40分で山頂に到着。
すぐに御池を見下ろすと、やはり紅葉が始まっていた。周囲の景色を撮影した後、昼食。
コーヒーも飲んで御池に下ると、湖畔ではNさんが待機中。
ずっと湖畔にいたらしい。私も紅葉を撮影し、下山する。

 東尾根を下り、今水に下ろうかとも思ったが、久しぶりにコンクリート道を下る。
やはり長いコンクリート道は心身共にこたえた。

5:55三叉路→6:50ガラン台登山口→7:00岳麓寺ルート合流→8:05鳥居窪→9:00見晴らし岩→9:35〜10:50大船山(昼食)
→11:00〜11:10御池→東尾根ルート→12:25今水分岐→コンクリート道→12:50ガラン台登山口→13:30三叉路




今日は実に久しぶりのガラン台からの入山。
実はこのコンクリート道は苦手。とにかく長いのだ。

でも「焦らずゆっくり登っていけばそのうち着くのだから」と自分に言い聞かせながら歩き始める。



見上げる木々の上には青空と秋の雲。今日は気持ちの良い快晴。


雲間から朝日が覗いた。


山の濃淡がなんともいえない。まるで水墨画のようだ。


約1時間でようやくガラン台の登山口に到着した。
左が大船山、右は黒岳の天狗岩である。


ここから登山道らしい道となる。



しばらく歩くと岳麓寺からのルートとの合流点に到着。
ここからはいつも歩いているルートだ。


ここを通るたびに気になっている岩の造詣。まるで石垣のように見える。
だがこれは長い年月の間に植物の根や風化によってひび割れてできたものだろう。
いったいどれくらいの年月がこれをつくったのか、想像もつかない。


朝露が朝日を受けて輝いている。
思わず「おはよう」と声をかけたくなる。


入山公墓前を通過。


すぐに鳥居窪に到着。


足下にはあちらこちらにリンドウがある。
朝日を受けて開き始めたところだ。


ぽつりぽつりと咲くヤマラッキョウ。


草の間にイヨフウロがまだ咲いていた。


大船山頂を見上げる。
さあ、まだまだがんばるぞ。



この季節、花は少ない。
それでも何か咲いてないかと探しながら歩いていくと、
ユキザサの果実が目に留まった。


ちょうどユキザサの撮影をしているときである。単独登山の男性が登ってきた。
土曜日の早朝ということもあり、「もしや」と思って声をかけると、やはり「ようこそ九重連山へ」のNさんだった。
以前メールを差し上げて相互リンクさせてもらっているが、お会いするのは初めてである。
自己紹介をしてしばらく会話を交わした。

私が九重連山に登り始めた8年前、どこに行こうかと調べるのに一番参考にしたのが
「ようこそ九重連山へ」の「四季」のページだった。
季節の変化や風景、花々が掲載されていてありがたかった。
毎週の更新も欠かさず見た。今もそうである。
「いつかこんなHPをつくりたい」と思って始めたのが今のこのHPである。
いわば私が密かに「師」と仰ぐ方である。
さらに15年間もほとんど毎週九重連山に登り続けていることを考えると
まさに頭が下がる思いがする。
今日会えて本当にうれしかった。

Nさんを見送り、ユキザサの写真を撮影してから歩き始めた。



トリカブト



見晴らしのよい岩場に到着して小休憩。
雲海の上に祖母傾山系が浮かんでいる。



山頂は見えないが、もう一息だ。


登りながらふと横を見るとおだやかな表情が目に入ってきた。
今まで存在は知っていたが、どこにいらっしゃるかわからなかった石仏(いしぼとけ)。
山行の無事を祈って手を合わせた。


ようやく山頂が見えた。


山頂に到着。三叉路の駐車スペースより3時間40分。


すぐに山頂の岩に立ち、御池を見下ろす。



御池はかなり色づいていた。


まだ9時半なので山頂でゆっくり過ごし、後で御池の畔に下ることにした。
そこで周囲の撮影をする。



まずはいつものアングルで。
今日は雲のほとんどない超快晴。
青空の色の深さをどう言い表せばよいだろうか。


続いて段原方面。こちらの紅葉はまだ先である。


由布岳が雲海の上に浮かんでいる。


周囲の撮影を終え、昼食とする。



今日は豚キムチラーメンにおにぎり、そしてデザートの梨。
豚キムチラーメンの作り方は次の通り。
1 お湯で豚肉を茹で、キムチの袋に入れて混ぜる。 
2 豚肉を茹でたお湯でラーメンを作りニラを入れる。
3 最後に豚キムチをのせてできあがり。


おいしいが、塩分の取りすぎが気になりスープは残してしまった。
残ったスープはその辺に捨てたりせず、ビニール袋に入れて持ち帰った。


食事を終え、コーヒーを飲みながら周囲の景色を眺める。
さて、そろそろ時間が気になる。御池に下ることにしよう。



下る途中、御池を見下ろす。


下ってみるとそこにはNさんが腰掛けていた。
私が昼食を作り始める頃に下ったはず。ずっとここで撮影されていたのだろう。


私も早速撮影する。


Nさんに聞くと、ピークは1週間から10日くらい先ではとのこと。
それでも十分に美しい。まさに日本庭園のようだ。


まだ眺めていたいが、そろそろ下山する時間。
Nさんと別れ、御池を後にした。


下りはいつもの東尾根ルート。次々とグループが登ってきてすれ違う。
このルートは最後にきつい急登が待っている。
みなさん「あとどれくらいですか」と聞いてくる。それも無理はない。それほどきつい急登である。



左側が開け、黒岳が見えた。


ポールのある台地まで下ってきた。
ドウダンの紅葉越しに大船山頂を振り返る。


今水・岳麓寺ルートの分岐に来た。
さてここからどう下ろうかと思案する。
いつものように今水に下って車道を歩くことも考えたのだが、
コンクリート道を歩いてガラン台から下ることにした。


ガラン台登山口を通過し、さらにコンクリート道を下っていく。



そうそう、ミズヒキの花はガク片って言ってたっけ。


延々と続く道にうんざりしながら淡々と下った。


来週の土日(15・16)は両日とも休日出勤で山行できない。
だが御池の紅葉が気になってしかたがない。
これはどこかで休みを取って平日山行するしかないかなあ・・・。


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