三俣山

2012年4月1日

 今日は気温が低いが超快晴の予報。久しぶりに三俣山に登ることにした。
下山後は花散策に向かう予定で、なるべく早く下山するために大曲からの入山とした。

 晴れの予報にもかかわらず、大曲に到着した6時、三俣山にはガスがかかっている。
だが今日は晴れることが保証されている。心配せず装備を調え入山。
開花までもう少しかかりそうなアセビを眺めつつ登る。

 すがもり越に到着する頃、早くもガスが晴れてきた。小休憩ののち、西峰にとりつく。
山頂付近にはわずかな霧氷がついている。もしかすると今季最後の霧氷かもしれないと思いながら撮影し西峰山頂へ。
山頂には2人の男性が休憩中。朝駆けし、ガスで日の出は見えなかったがブロッケンを楽しんだとのこと。

 続いて本峰へ。山頂に着き、広がる雲海を眺めていると広々とした気持ちになる。
さらに南峰へ。すぐにだれもいないテラスに向かい、まだ8時半だが食事の準備にとりかかった。
のんびりと風景を眺めつつ食事。晴天の九重連山を眺めつつ豊かな時間を過ごした。

南峰で1時間半を過ごし、下山。
W峰を経由してすがもり越へ。さらに小休憩ののち大曲へ。
下山後は予定通り花散策に向かった。

6:15大曲→7:10すがもり越→7:45三俣山西峰→8:15本峰→8:35〜10:00南峰(食事)→10:15W峰→10:45すがもり越→11:25大曲→花散策




昨日の早朝に寒冷前線が通過し、また寒気がやってきた。
だがおかげで今日は移動性高気圧が九州を覆う絶好の登山日より。

そう言えばしばらく三俣山に登っていない。
南峰から野焼きを終えた坊がつるを見下ろすとしよう。



6時に大曲に到着して三俣山を見上げると山頂はガスに覆われていた。
だが今日の天気図から考えるれば晴れることは間違いない。
急いで装備を調えて入山。


しばらくはアセビが点在する。
ほとんどがまだ開花前。ようやく咲き始めた一輪を見つけた。

梅一輪 一輪ほどの 暖かさ (服部嵐雪)という句を思い出した。


硫黄山道路を歩いていく。
まだ山頂付近にはガスがまとわりついている。


ガスのあたりを望遠で捉えてみると霧氷が広がっていた。



すがもり越に到着するとガスが晴れ、青空が広がった。
やっぱり山はこうでなくっちゃ。


小休憩ののち、西峰に取りつく。



登るにつれ、周囲には薄く霧氷のついた木々が広がる。


西峰の肩に上がり、久住山・中岳方面を望む。


ケルンを越えて西峰に向かう。
2人の先行者と山頂標識が見える。


ほどなく西峰に到着。先行者は朝駆けの2人だった。
日の出はガスで見えなかったが、ブロッケンを楽しんだそうだ。



西峰を下る2人を見送り、本峰へと向かう。


霧氷と青空がうれしい。



本峰との鞍部より霧氷を撮影。
背景は中岳である。


霧氷は今季、今日が最後かもしれない。
思う存分撮影しておこう。


W峰壁は真っ白だ。


青空を見上げつつ本峰へ向かう。


本峰に到着すると、周囲には雲海が広がっていた。


由布岳は雲海に飲み込まれている。


ガスのかかる大船山を望む。


さらに南峰へと向かう。



南峰への登路にはまだ雪が残っていた。


南峰に到着し、すぐにいつものテラスへ向かう。


誰もいないテラスに到着し、大船山を撮影しようとしたが、まだ時刻が早いため逆光気味でうまく撮影できない。
そうなるとすることがない。まだ9時前だが食事の準備をすることにした。


食事の準備を始めたときである。単独登山の男性が到着し、声を掛けてくれた。
以前池の小屋でお会いした、「九重逍遙」を開設されているOさんであった。

朝駆けするつもりだったが、早朝の牧の戸では風がすさまじく、断念したとのこと。
そこでとりあえずこちらに登ってきたそうである。
Oさんも、することがないので食事の準備にとりかかる。
「まだこんな時間だから朝食か昼食かわからんなあ」



今日は新メニュー。スパゲティミートソースである。
以前、ペンネでミートソースを作ったことはあるが、スパゲティは茹でる鍋がなくあきらめていた。
ところが先日近くのスーパーで食材を探していてこの「生パスタ」を発見。
これなら茹でられそうだということで新メニューとなった次第。


まずはミートソースを暖める。


次に生パスタを茹でる。
ところがコッヘルが小さいのに気がついた。
袋には「2リットルのお湯で」と書いてあるが、私のコッヘルでは最大で600ml。
すっきりと茹であげるにはもっと大きなコッヘルがよさそうだ。


それでもなんとか完成。
右のフランスパンは、残ったミートソースがもったいないのでつけて食べようと思って一緒に購入したもの。
ちなみに昨夜は卵のサンドイッチを作り、車中で朝食として食べた。(なかなかおいしかった)


食事を作って食べている間に、いくつかのグループが到着しては次に向かっていった。
Oさんも、私がデザートのリンゴを食べている頃に「じゃあ」と腰を上げた。
私はと言えばまだこのテラスでのんびりと食後のコーヒーを飲む。


そこに到着したのは親子連れ。声をかけてもらって気がついた。
以前この場所でお会いしたNさん親子である。
メールも何度もいただいているし、「くじゅう連山のひよっこ」は時折チェックしている。

コーヒーを飲みながらあちこちのルートの話をした。


太陽の光線の加減もよくなった。周囲の風景を撮影しておこう。



まずは久住山・中岳方面。


大船山と平治岳。


先日野焼きを終えたばかりの坊がつるを見下ろす。


由布岳がかすかに見える。
空気の透明度は今ひとつ。黄砂のせいだろうか。


気がつけば南峰到着後、ほぼ1時間半が経過している。
そろそろ下山することにしよう。

Nさん親子と分かれ、W峰へ向かう。



すぐにW峰に到着し、南峰を振り返る。


九重連山を一望する。
三俣山から九重連山を撮影するには、このW峰が一番しっくりくる。


下山後の予定もある。すぐに下山しよう。



すがもり越まで下り、愛の鐘越しに大船山を撮影。


硫黄山道路を下りながら、何度も三俣山を振り返った。
九重連山に本格的な春がやってくるのももうすぐである。


大曲に下山後、某所での花散策。



ようやく見ることができた、フクジュソウ。


うれしくて何枚も撮影してしまった。



これはイチリンソウだろうか。(イマイチ自信がない)


ヤマルリソウ。言われなければ見過ごしてしまいそうな小さな花である。


アマナ


エイザンスミレ


そしてこの花、ユキワリイチゲ。


ようやく出会えた。
感謝感謝・・・


多くの花に出会えた喜びをかみしめながら、最高の気分で帰路についた。


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