大船山

2012年12月23日

ようやく仕事が一段落しのんびりと過ごせる3連休がやってきた。
初日は午前中大分市で所用があり、山行できなかった。
2日目と3日目は雪。それでも2日目の午前中だけ晴れマークがついた。
そこで、今年最後の山行を大船山で締めくくることにした。

まだ暗い6時半、ヘッドライトを点けて今水から入山。
岳麓寺ルートとの合流地点で小休憩し、東尾根ルートへ向かう。
右に見える黒岳には霧氷がない。大船山頂はどうだろうかと気になりつつ登る。
ポールがある台地から見上げると大船山頂には大きな雲がかかっている。
多少気落ちしたものの、なんとか山頂に到着した。
だが周囲は全く見えない。それでもわずかな霧氷がついているのが幸いだ。
岩の陰で風をよけていると時折ガスが切れて九重連山が見えた。
ガスが晴れることを期待しながら昼食。デザートを食べ、コーヒーを飲んで御池に下る。
御池は見事に凍結していた。しばし冬景色を撮影して下山する。
粉雪が舞う中、今水へと下った。

6:25今水→7:30東尾根ルート分岐→8:00ポールのある台地→9:20〜10:40大船山頂(昼食)→10:45〜10:55御池
→11:55鳥居窪→12:30岳麓寺ルート分岐→12:45コンクリート道→12:55風穴ルートと合流→13:15今水




前日の土曜日の夕食後、翌日の山行で食べる食材の準備を台所でしていると、大分市から帰省してきている末の娘が何やら始めた。
どうやらクリスマスケーキを手作りするらしい。「だれに食べさせるのか」などという野暮なことは聞かないでおいた。


この3連休、初日は雨模様だが午前中に大分市で所用があり、雨ならむしろ幸いだ。
所用を済ませた午後、ついでに山渓で山用の道具を購入した。
帰宅して天気予報をチェックしてみると、土曜日は「晴れのちくもり」となっている。
強い寒気がやってきてその後は雪になるようだ。
せっかくの晴れる午前中なので、今年最後の山行を大船山で締めくくることにした。


6時に先頭で今水駐車場に到着。装備を調え車を出て見上げると、夜空にくっきりと黒岳が見えた。


6時25分に今水から入山。
今日は午後にはくもりとなる予報。となれば早朝ほど晴れているはず。
なるべく早く山頂に着きたい。そういうわけで暗い中での入山となった。



登っている途中で東の空を見上げると木々の間から黎明が見えた。
登路も明るくなってきた。ヘッドライトを消して歩く。



岳麓寺からのルートと合流。



風穴へと向かうルートから東尾根ルートが分岐している。
小さな(ほんとに小さな)手作りの標識が付けられていた。



朝日差す尾根道をゆっくりと登っていく。



ポールのある台地まで上がってきた。
ところが、見上げる山頂には雲がかかっている。
周囲は晴れているのになぜ・・・



意気消沈しながらもなんとか登り続ける。
右に見える黒岳はよく晴れていたのだが、こちらにもガスが近づいてきた。



うっすらと積もっていた雪が深くなってきた。
しかも雪の下は凍っているようだ。安全のためアイゼンを装着した。



東尾根ルートは勾配が徐々にきつくなる。
ここはその中でも一番の急登。慎重に登る。



米窪が望める(はずの)ポイント。
霧氷が現れてきたのはうれしいが、残念ながらガスである。



ようやくなだらかになった。やれやれ、もう一息だ。
雪の積もった登路を山頂へと向かう。



山頂が見える(はずの)ポイントに到着。
だが霧氷越しに見えるはずの山頂はまったく見えない。



御池の上に到着し、氷結した御池を見下ろす。



誰もいない山頂に到着した。
周囲を眺めてみたが、もちろん展望はない。


岩陰で風を避けていると、わずかにガスの晴れる気配がある。
これはもしかすると晴れるかも。



ガスの切れ間に九重連山が顔を覗かせた。


ガスは時折切れ、再び風景を覆い隠す。



ガスが切れるのはほんの数秒ずつ。
そのたびに夢中でシャッターを切る。



今日も来てよかったと思えた一瞬。思わず歓声をあげた。


風景を撮影できたので昼食とする。



今日は新しい山道具を持ってきた。昨日買ったばかりの風防。
風の強いこの季節は重宝するはずと思って持ってきた。
効果は絶大、すぐに沸騰した。



今日は具だくさんのチャンポン。
豚肉・キャベツ・もやし・ニンジン・しいたけ・長ネギ・シメジ。
風景は見えなくとも、寒い中での温かいチャンポンは最高においしかった。



食後のデザートは、最近定番の「バナナヨーグルトのブルーベリーソース」。


バナナヨーグルトができあがったちょうどそのとき、山頂に到着した男性が私を見て笑っている。
なぜ笑っているんだろう、とよく見ると、「くじゅう連山のひよっこ」のNさん親子だった。
お互い「やっぱり来ましたか」とごあいさつ。
先週の三俣山で、「来週は大船山ですかね」と話をしたのだった。

私もお二人に会うのではないかと思っていた。


デザートの後のコーヒーも飲んだ。
山頂は寒いし、ガスもなかなか晴れないので御池に下ることにした。



御池に下り、霧氷越しに凍結した湖面を撮影。
ガスの向こう、ライオン岩がかすかに見える。



まるで冬の京都の日本庭園のようだ。



誰かが投げた石が氷の上に残っている。
氷の上を歩き、取り除こうとしてみたが、氷に張り付いていてびくともしなかった。



そのうちNさん親子も下ってきた。
山頂も寒いがここも寒い。お二人と別れ、一足先に下山することにした。



池のほとりから上がり、ガスに煙る山頂を見上げて下山する。



雪を踏みしめながら下っていく。



スギゴケの胞子嚢が雪に凍えていた。
やがて訪れる春をこのまま待つのだろうか。


下っていくうち、粉雪が舞うようになった。



鳥居窪より山頂方面を振り返る。



今水へは標柱を左に折れる。



雪がわずかに残るコンクリート道をショートカット。
雪の舞い続ける中、今水へと下った。


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