三俣山

2013年2月3日

金曜日に温かい雨が降り、土曜日はまるで春のような陽気。
移動性高気圧に覆われピーカンは間違いなし。
しかしこの暖かさでは雪はすっかり融けているはずで、どうにも気持ちが乗らない。
それでも家でグダグダしていれば後悔するのは目に見えているのでやはり行くことにした。
お手軽な大曲からの三俣山である。

大曲にも雪はない。まだ薄暗い6:40にヘッドライトを点けて入山。
登路にも雪はなく淡々と登る。すがもり越に到着し小休憩。
やがて西峰に取りつく。のんびり登って西峰到着。すぐに本峰に向かう。
本峰に到着し周囲の撮影。今日は透明度がすばらしい。雲仙普賢岳を久しぶりに見た気がする。
さらに南峰へ向かう。南峰との鞍部で登山者とすれ違ってごあいさつ。
いつものテラスで食事。この天気なのに誰も来ない。のんびりと食べ、コーヒーを飲んで下山。

下山後は花散策へ行ってみた。

ところがここで大逆転が待っていた。

6:40大曲→7:40すがもり越→8:25三俣山西峰→8:50本峰→9:35〜10:55南峰(昼食)→11:15W峰→11:55〜12:15すがもり越→12:55大曲




金曜日に温暖前線が通過し気温が上昇。
昨日(土曜日)はまるで4月かと思うような暖かさであった。
「これでは雪が融けてしまう」と心配していたのは私だけではないはず(笑)。
くじゅうの空」を見てみると、やはり雪は融けてしまっているようだ。
日曜日は移動性高気圧に覆われ快晴は間違いない。
いつもであれば喜び勇んで行くのだが、雪が融けてしまっているとなると今ひとつ気分が乗らない。
とは言え山行せずパソコンに向かってダラダラと1日が過ぎてしまえば後悔するに決まっている。
そういうわけで山行することにした。気合いが入らないのでお手軽な大曲からの三俣山である。


6時20頃、雪のない大曲に到着。すでに4台が先着していた。
装備を調え、まだ薄暗い6:40、ヘッドライトを点けて入山。
見上げる三俣山の上空には雲一つない。

登路は固く凍っているものの、雪はない。淡々と登っていく。



硫黄山道路を歩いていくと、指山の左の空が赤く染まっていた。



黒岩山を振り返る。裏焼けが美しい。



防護壁が日差しを避けるところだけわずかに雪が残っている。
三俣山には雪が見えない。まあ、これは予想されたこと。



岩場を歩きながらふと振り返ると星生山頂に朝日が差したところだった。
上空には下弦の半月。



やがて朝日差すすがもり越に到着した。



小休憩し行動食を食べる。
食べながら、今日は節分だったと思い出した。しまった、豆にしとくんだった。



三俣山西峰に取りつく。



やがて西峰に到着。



すぐに本峰へと向かう。



本峰に到着。



山頂標識のそばに立っているこの標識が気になってしまった。
三角点本体はすぐそばに埋められているコンクリート製の標柱だろう。

いったいいつ立てられたのかと過去の写真を調べてみた。
すると、昨年の9月1日には立っていないことが判明した。


それどころか、三角点そのものがきちんと埋設されていない状態だったのだ。
なるほど、「大切にしましょう」もわかるような気がする。
(2012年9月1日撮影)


まだ時間が早い。しばらく周囲を撮影することにした。



北峰を見下ろす。大鍋にはわずかに雪が残っている。
遠く由布岳の双耳峰がくっきりと見える。



特徴的な山容の万年山。
その向こうに見えるのは英彦山だろう。



湧蓋山(右)と手前に黒岩山・泉水山。
底霧に沈んでいるのは小国町付近だろうか。



星生山を振り返る。
左には阿蘇根子岳、右遥か遠くに雲仙普賢岳が見える。
今日の透明度はすばらしい。


さて南峰へ向かおう。



南峰との鞍部へと下るポイントにて。
よく見ると、南峰の山頂に人が立っているのが見える。


南峰との鞍部でその人とすれ違う。
ところがその人は、前回の久住山頂で出会ったYさんであった。
前回の山行のその後を報告したり、九重で出会った人たちについて話したり。
楽しい話に思わず長い立ち話となった。



「ではまた」とYさんは本峰へ、私は南峰へ向かう。



南峰に到着。いつものテラスへ。



すぐに昼食づくりにとりかかる。
今日は野菜たっぷりのチャンポン。





食後は2回目のぜんざい。


コーヒーを飲みながら周囲の景色を眺める。
やっぱり来てよかったと思いつつ。



この透明度、そして雲の流れ。



久住山方面。



祖母傾山系は靄の上に浮かんでいる。


いつものように1時間以上経っている。
そろそろ下山することにしよう。



W峰を経由。
W峰山頂より九重連山を一望した。



西峰の肩まで下って振り返る。



すがもり越に下ってきた。
愛の鐘越しに大船山を望む。


すがもり越ではいくつかのグループが休憩中。
私もその中で小休憩。この天気だ、急いで下山する必要はない。



飼い主が食事を終えるのをおとなしく待っているワンちゃんに、
「お先に」と言って下山した。




下山後、某所にて花散策。
とは言っても、まだ2月初旬。開花には早い。
去年初めて訪れた場所を再確認するべく向かった。
いざと言うとき迷ってたどり着けなかった、なんてはめにならないようにと考えてのこと。
だが、ここ数日の暖かさで、もしかすると数輪でも開花しているのではないかとわずかに期待していた。


その某所に到着したものの、やはり花は咲いていない。
と言うより、蕾の気配さえない。花の季節はまだ先なのだ。
まあそうだよな、とあきらめて帰ろうとしたとき・・・

























たった1輪だけ咲いているのを見つけた。


周囲に咲きそうな花はまったくない。
ここ数日の暖かさに季節を間違えてしまったに違いない。
もしかすると「フライングしちゃったわ」と照れているのかもしれない。



だが、私にとってはまさにうれしい誤算となった。



今年初めて出会ったフクジュソウに大満足して帰宅の途に着いた。


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