坊がつる
2013年4月21日
この週末、季節はずれの大寒波がやってきた。
山麓では春の花が咲き始めている。
どのルートを歩くか悩んだ末、結局お手軽な大曲からの三俣山に決定。
7時過ぎに入山しすがもり越をめざす。やがて霧氷が現れてきた。
真冬と見違うような風景を眺めつつすがもり越に到着。
だが三俣山はガスの中。さらには強風。しばらく待機したがあきらめて坊がつるへ。
管理休憩舎で朝食後、再びすがもり越へ。
まだガスに覆われている三俣山を恨めしく眺め、大曲へ下る。
硫黄山道路を歩きながら振り返ると、ガスが徐々に切れ始めたところだった。
下山後は某所での花散策。
7:10大曲→8:10〜9:00すがもり越→9:40〜10:40坊がつる(昼食)→11:50〜12:05すがもり越→12:40大曲
土曜日はいつもの休日出勤。午後も職場に残り仕事に励む。最近はこのスタイルに慣れてしまった。
季節はずれの大寒波が日本列島を通過中である。
土曜日は午後から雨。その雨も深夜に上がり、日曜日はくもりのち晴れの予報。
九重連山には春の花が咲き始めており、その花の撮影もしたい。
ルートに悩んだ末、お手軽に大曲から三俣山をピストンし、下山後に花散策をすることにした。
6時過ぎに大曲到着。予想通りガス。風も強く、寒い。さらには小雨も降っている。
これでは入山する気にならず、車で待機する。幸い雨も上がり、7時過ぎに入山した。
硫黄山道路まで上がると周囲の木々に霧氷がついている。
すがもり越に着いてみるとまさに真冬の様相。吹き抜ける風をよけながら待機する。
三俣山は完全にガスに覆われていて、しかもこの強風と寒さでは危険である。そこで一旦坊がつるに下ることにした。
坊がつるに下り、管理休憩舎で昼食。食事を終え再びすがもり越へと登る。
すがもり越に着いたものの状態は朝と変わらない。そこで三俣山をあきらめて下山。
ところが硫黄山道路を歩いているとガスが薄れ、上空にはわずかながら青空が覗き始めた。
しまったと思ったがここから登り返す元気はなく、大曲へと下った。
下山後は花散策。ヒトリシズカに出会えたのが収穫だった。
大曲から歩き始めると周囲の木々には昨夜の雨が残っている。
アセビはすでに盛りを過ぎているが、なんとかきれいに咲き残った花を見つけた。
雨粒をまとった花を撮影。この写真の主役は水滴である。
硫黄山道路に上がると木々に霧氷が着いている。
4月も下旬になろうかという今日、まさか霧氷があるとは思わなかった。
新芽もさぞ驚いていることだろう。
深いガスの中を歩いていく。
厳冬期を思わせるすがもり越に到着。
三俣山はガスの中。強風を避け、ガスが晴れるのを待つ。
待っている間にいくつかのグループが通過していった。
最初のグループは白口岳まで行くという。
今日はその山頂で開山祭があるのだそうだ。
この強風とガスの中、白口岳まで行く根性がすごい。
次のグループは中岳に行くつもりでここまで来たが、
一人が泣きを入れたため、坊がつるに下り雨ヶ池経由で下山することになったようだ。
ガスと強風、さらにこの寒さでは三俣山に登るのは危険だ。
そこで私も一旦坊がつるに下ることにした。
当然北千里浜もガス。
ケルンを頼りに歩いていく。
法華院山荘の屋根を見下ろすポイントまで下ると、
大船山も霧氷で真っ白になっていた。
法華院山荘には開山祭の幟がはためいていた。
先行者が木道を歩いていく。
すがもり越で中岳をあきらめたグループだろうか。
管理休憩舎に入り、昼食。
今日の予定は焼肉丼だった。
数日前のこと、大分市に住む長女が帰省。
私は夜の会議に出席するため夕食は外食で済ませると伝えていた。
会議を終えて帰宅するとなにやら残り香がする。
どうやら焼肉をしたようだ。
台所を見てみたが何も残っていなかった・・・。
そこで今日の焼肉丼というわけである。
だが休憩舎の中で肉を焼くわけにもいかない。
しかたなくいつも緊急時用に入れてある味噌ラーメンを食べる。
デザートはデコポンである。
昼食を終えて休憩舎を出ても三俣山はまだガスの中。
すがもり越に登り返すことにした。
足下を眺めながら歩いていくと、
坊がつるに春を見つけた。
登山靴のオブジェのそばに「脚下照顧」の文字が見える。
帰宅してネットで検索してみた。
禅宗で使われる言葉のようだ。
自分の脚下(足下)を顧みるとは「我が身」や「我が心」を振り返るということ。
他に向かって理屈を言う前に、まず自分の足元を見て自分のことをよく反省せよということらしい。
北千里浜を歩く。
ガスが深く、距離感がつかめない。
うっかりすがもり越とは見当違いの所へ向かうところだった。
すがもり越への標識を見つけたときにはホッとした。
すがもり越に戻ってきたが、三俣山のガスに変化はない。
しかたなく、見事な霧氷を撮影して下山することにした。
ところが硫黄山道路を下っていく途中、頭上から薄日が差してきた。
霧氷をまとった三俣山がガスの向こうに見えてきた。
さらには上空に青空まで広がってきた。
下ったことを後悔したが、すでに登り返す元気はない。
残念だが、下山すると自分が判断したことなので仕方がない。
大曲に到着すると、三俣山にはまだガスがからんでいたが、
上空にはきれいな青空が広がっていた。
気を取り直して花散策に向かう。
ワチガイソウ
シロバナネコノメソウ
ハルリンドウ
エンレイソウ
ヤマルリソウ
ヒトリシズカ
霧氷越しに望む大船山の写真を撮影できなかったのが残念だが、
春の花々に会えたのでよしとする。
霧氷はまた来シーズンまでのお楽しみにとっておこう。
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