鳴子山・白口岳

2013年6月16日

先週で今年のミヤマキリシマ鑑賞登山は無事終了。
そこで今週は沢水から鳴子山をめざすことにした。
ねらいは咲き始めているはずのオオヤマレンゲである。

沢水より6時過ぎに入山。
このルートは厳しいため急がずマイペースを守る。
多少疲れを感じながらも、順調に稲星越に到着した。
周囲にオオヤマレンゲが咲いていないか探しながら鳴子山方面へ。
花を撮影し終えて、一旦鳴子山頂へ向かう。
周囲の山々にはガスがかかっている。
そこで中岳はあきらめ白口岳へ。
山頂で昼食を食べ、コーヒーを飲む。
鉾立峠へと慎重に下り、佐渡窪経由で下山した。

6:05沢水→6:50水場→8:25稲星越→9:40〜9:55鳴子山→(稲星越)→10:30〜11:45白口岳(昼食)
→12:30鉾立峠→13:05鍋割峠→13:35くたみ分かれ→14:05沢水




先週は平治岳と大船山のミヤマキリシマを堪能した。
中岳周辺や扇ケ鼻のミヤマキリシマも見てみたいが、ネットの情報では虫害で悲惨のようだ。
そこできっぱりとあきらめ、沢水から鳴子山をめざすことにした。
ねらいはもちろん、咲き始めているはずのオオヤマレンゲである。
先週の大船山ではつぼみだったが、もうすぐ咲きそうな雰囲気を感じた。
1週間後であればきっと咲いているはずである。



沢水到着直前、九重連山を見上げる。
つい先ほどまでからんでいたガスが晴れた。


6時過ぎに沢水から入山。



駐車場のそばに咲いていたヤマボウシにあいさつして出発。



杉林の中を登っていく。



次第に自然林となる。登路の傾斜はまだゆるやかだ。



順調に水場に到着した。



ここまでに飲んだ分の水を補給して小休憩。


このルートはここからがきつい。
気合いを入れて登り始める。



両側から昨日の雨に濡れた草が生い茂っているうえに、
徐々に斜度がきつくなる。
ペースを落としてゆっくりと登っていく。



見覚えのある岩に到着した。
この岩、目をつぶっている顔に見えてしかたがない。



やがて土石流跡にルートが延びている。



周囲を見ると鮮やかな緑色と青空のコントラストが目に飛び込んできた。



しばらく土石流跡の上を歩いていくと、ルートは左へと向かう。



ここからは少し斜度がゆるくなる。



見上げると夏山の雰囲気が広がっていた。



遅咲きのミヤマキリシマ



丸太で階段状に整備されている。ありがたい。
と思いきや、土壌が柔らかいため雨で流されたのだろう、
まともに立っているのはわずかだった。


よし、もう少しで稲星越だ。



多少疲れは感じながらも順調に到着した。


私がこの標識に到着したまさにその時、向こう側から到着してきた2人組を見て驚いた。
九重連山のひよっこ」のNさん親子である。

今日は牧の戸から入山し、先ほどまで池の小屋で休憩していたとのこと。
もちろん2人もオオヤマレンゲねらいなのだが、
まさかこんなところでバッタリ出会うとは。



2人には先に行ってもらい、私はのんびりと周囲を眺めながら鳴子山方面へ向かう。



大船山がガスに飲み込まれようとしている。



これから向かう鳴子山にもガスが近づいてきているようだ。


やがてオオヤマレンゲのポイントが近づいてきた。
見覚えのある葉が見つかると、その枝先に花が咲いていないか探す。
だが花を見つけるよりより先に、カメラで撮影中のNさんを見つけた(笑)。



まだ開きかけのオオヤマレンゲ


つぼみは数多く見つかるものの、咲いている花はなかなか見つからない。
まだ咲き始めということなのだろう。
来週末あたりが見頃ではないだろうか。


きれいに咲いた花を探す。
またNさんに教えてもらった。




4年ぶりに出会えた、「森の貴婦人」。


オオヤマレンゲの撮影を終え、鳴子山頂へ向かう。



尾根道には至る所にベニドウダンが咲いている。




足下にはマイヅルソウ



そして、うっかりすると見落としてしまいそうなコケモモ。



山頂では単独登山の男性が休憩中。
しばらく山談義をして楽しく過ごした。



周囲の山々はガスに覆われてしまい、しばらく晴れそうにない。
そこで中岳はあきらめ、白口岳に向かうことにした。



稲星越へ向かう途中、ショートカット。
ガスかかる白口岳を見上げる。



白口岳山頂に到着。



時折ガスが晴れ、山々が見渡せる。


今日はここでガスかかる山々を眺めながら昼食。



たっぷり鶏肉を入れた親子丼と、長ネギのみそ汁。
デザートは先週と同じ甘夏。



風景を眺めながら食後のコーヒーを飲む。
絶景はなくとも充実したひとときを過ごした。
さて、下山するとしよう。



最初の急な下りを慎重に下りる。



下りていくと日が差し始めた。
緑が輝く。


下山道は昨日の雨が残り、滑りやすい。
慎重に足を踏みしめながら下っていく。



だが、ここでやっちまった(笑)。
どこも痛めなかったのが幸いだった。



無事に鉾立峠に下り、白口岳を見上げる。
上空にわずかながら青空が広がってきた。


ここからの下りがまた長い。
じっくりと下ることにしよう。



佐渡窪の木道を歩く。



鍋割峠を通過。



土石流跡を過ぎればくたみ分かれは近い。



くたみ分かれに到着。



数えるのも億劫なアップダウンを越えていく。



沢水到着直前、柵越しに見上げる九重連山はまだガスに覆われていた。


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