中岳・天狗が城・久住山

2014年4月6日

昨日(土)は異動したばかりの職場に休日出勤。
日曜日は「くもりのち晴れ」の予報。
ところが真冬並みの寒気がやってきているという。
九重高原から路面に雪。慎重な運転でなんとか牧ノ戸駐車場にたどり着いた。
気温-4℃で風も強く、当然ガス。しばらく車内で待機し、7時半に入山した。

新雪を踏んで登っていく。周囲の展望がきかないのでのんびりと歩いていくのみ。
久住山避難小屋にはだれもおらず、しばらく休憩。池の小屋をめざす。
池の小屋で昼食を食べ、中岳に向かう。
青空とはいかないまでもガスが晴れた周囲を撮影。霧氷も今日が見納めだろう。
天狗が城を経由して久住山へ。
山頂で、10年前3人の子どもたちを撮影したのを思い出した。

7:30牧ノ戸→7:50沓掛展望台→8:35扇ガ鼻分岐→9:05~9:25久住山避難小屋→9:45御池→10:00~11:10池の小屋(昼食)
→11:25中岳→11:55天狗が城→12:30久住山→12:55久住分かれ→13:35扇ガ鼻分岐→14:15沓掛展望台→14:25牧ノ戸




私が九重連山に登り始めたのは2004年4月3日
3人の子どもたちと一緒に牧ノ戸から久住山へ登ったのだった。
今年の4月3日で満10年が過ぎたことになる。

登り始めた頃はもの珍しさにあちこちの山に挑戦した。
「ようこそ九重連山へ」や「九重の四季」といったHPを参考にした。
3年経つ頃、私もHPを開設し、「5年登れればいいな」と思うようになった。
4年目からは冬山にも登るようになり、HPを見てくださる方も増えてきた。
7年経ち8年経つと、「できれば10年続けたい」と思うようになった。

振り返ってみると、よくここまで続いたと思う。
体調が思わしくないのに無理して山行したときもあった。
忙しさの中、なんとか仕事をやりくりして登ったときもあった。
それでもここまで続いたのは、HPを見てくださる方がいたから。
私の背中を押してくださった多くの皆さん、ありがとうございます。
そして忘れてはいけない。
私が毎週末のように山行するのを黙って認めてくれた妻に感謝。


参考までにこの10年間の記録を記しておこう。

山行回数       288回

登頂回数 中岳    78回
       天狗が城 77回
       三俣山   77回
       大船山   63回
       久住山   58回

久住山よりも大船山の方が多いことに驚いた。


前置きが長くなってしまった。
さて、今回の山行。土曜日は異動した職場に休日出勤。
まだ業務は本格的に始まってはいないものの、始業準備に忙しい日々。
新しい職場で慣れないことばかりだが、上司や同僚に恵まれたのが何よりありがたい。


土曜日は「くもりのち晴れ」の予報。午後には晴れるという。
だが真冬並みの寒気がやってきているそうだ。
九重高原を過ぎると雪道となった。
「超」がつく慎重な運転で無事牧ノ戸駐車場に到着。
気温-4℃、強風。おまけにガス。
しばらく車中で待機し、私としてはずいぶん遅い7時半に入山した。



薄く積もった新雪を踏んで登っていく。
まさか4月に雪山に登るとは思わなかった。




沓掛山の岩場で眺めるも、ガスで展望はない。



登路脇には雪に凍えるアセビのつぼみ。
季節外れの雪に凍えていることだろう。



扇ガ鼻分岐を通過。



ガスの中、ケルンの並ぶ西千里浜を歩く。
この風景、もう見飽きたなあ・・・(笑)。



霧氷越しに星生崎を見上げる。
これもこの冬何度撮影したことか。



とりあえず久住山避難小屋に入ることにした。


誰もいない小屋で小休憩。



外に出てみると、ちょうど久住山の上空に青空が広がっていた。
だがそれも1分ほどのわずかな時間。すぐにまた見えなくなった。


この状況はすぐには変わりそうにない。
そこでいつものように池の小屋に向かう。



登路にはわずかなトレースがあるのみ。



御池には半分ほど凍っていた。
湖畔の氷は割れており、さざ波に揺れている。
これほど寒くても春なのだ。



何はともあれ池の小屋に転がり込む。


中岳方面は時折ガスが晴れ、青空が広がる。だがすぐにまたガスに隠れてしまう。
この状況では先に小屋で食事を済ませた方がよさそうだ。
そこで昼食づくりにとりかかる。



今日の食材。
下の段の左端はキムチ、その右隣は豚肉。



久しぶりの豚キムチラーメンの完成。


食べ終わってコーヒーを飲みほした頃、若いカップルが小屋に到着した。
それを期に小屋を出て、中岳に向かうことにした。



小屋の入り口から中岳を望む。
ちょうど上空に青空が広がってきた。



天狗が城との鞍部より中岳を見上げる。



山頂はもうすぐだ。



中岳山頂に到着。



山頂より霧氷越しに大船山を望む。
坊がつるはまだ冬色。
4日に予定されていた野焼きはまた延期になったようだ。



御池方面を振り返る。


しばらく周囲の撮影をしていたが、冷たい風が吹いて寒い。
そこで早々に山頂を後にして天狗が城へ向かう。



天狗が城の東斜面にはトレースがない。
一歩一歩真っ白な新雪を踏みながら登っていく。



登りながら、霧氷越しに中岳と大船山を望む。
もうすぐ山頂だ。



誰もいない山頂に到着。



半分ほど凍った御池を見下ろす。
右には久住山、左には稲星山。



星生山は真っ白。4月というのに、まさに冬の装いだ。


天狗が城の山頂も風を避けるところがなく、寒い。
すぐに山頂を後にする。



下りながら、霧氷越しに天狗が城山頂を見上げる。
雲が流れていく。



天狗が城を下りながらこの先のルートを考える。
いつものようにこのまま下山しようかとも思ったのだが、
今回は11年目の第1回となる記念の山行。
そこで、やはり盟主久住山にあいさつしておくことにした。


中岳と天狗が城ではほとんど登山者に会わなかったが、
さすが久住山。いくつかのグループが山頂をめざしている。
私もその中に紛れ、マイペースで山頂へ向かう。



山頂に到着。
すぐ前に到着したグループが写真を撮り終えるのを待ってからの1枚。



山頂より九重高原を見下ろす。右に扇ガ鼻。
かすんでいて、阿蘇はほとんど見えなかった。



ちょうど10年前、ここで3人の子どもたちを撮影したのを思い出した。


あれから10年か・・・。


さて下山することにしよう。



久住山避難小屋の前の広場で、岩に腰掛けて小休憩。
ようやく青空が広がり、阿蘇五岳も見えてきた。



いくつかのグループの後を追うように下っていく。



扇ガ鼻分岐で霧氷越しに星生山を振り返る。



さらに下りながら、霧氷越しに星生山を望む。
この1枚、たぶんこの冬最後の霧氷の写真となるだろう。



沓掛山の岩場で歩いてきたルートを振り返る。
春の雪は融けるのが早い。
山頂あたりは冬の風景だが、
尾根には春の彩りが広がっていた。


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