三俣山

2014年7月26日

前回に続き1ヶ月ぶりの山行である。この週末は久しぶりの2日間完全休養日。
そうとなれば少し無理をしてでも九重連山を満喫したい。
というわけで長者原から三俣山を周回することにした。
久しぶりの山行で体力に不安があり、マイペースで歩く。山々にはガス。焦ることはない。
順調にすがもり越に到着し、一休憩ののち、西峰にとりつく。
山頂でガスが晴れるのを期待したが断念。本峰へ向かう。本峰でもガスは晴れず、南峰へ。
南峰では一瞬大船山が見えたが再びガス。晴れることを期待して昼食作り。
だが晴れることはなく、あきらめて坊がつるへと下る。
坊がつるに下り、木陰でコーヒーを飲む。花を撮影し、雨が池へ。
雨が池でも花を撮影し、長者原へと下った。

5:20長者原→6:40~7:00すがもり越→7:25~7:35三俣山西峰→7:55~8:15本峰→8:30~9:30南峰(昼食)
→10:40~11:40坊がつる→12:25~12:45雨が池→13:45~14:15タデ原花散策→14:20長者原




前回の山行後、忙しい日々が続き山行できなかった。
7月5日・6日は長女の引っ越しと地区の清掃活動でつぶれた。
7月12日・13日は締め切りの迫った仕事のため職場に籠もった。
7月19日は会議のため大分市へ向かい、
7月20日・21日はいつもの休日出勤。

だがそんな日々でもうれしい出会いがあった。
19日、会議を終え、せっかく大分市に来たのだからと山渓へ。
店内で物色していると、昨年までの職場の知人であるYさんとばったり。
こんなところで出会うとは思わなかったので驚いたが、
そのYさんが最近登山にはまっていると聞き二度びっくり。
今日はテントを見に来たというのだが、聞けばまだ登山は数回とのこと。
さらによく聞くとガスコンロさえ持っていないことが判明。
そこで一緒にガスコンロやコッヘル選びに付き合った。
Yさん、いつかくじゅうのどこかでお会いしましょう。


さて、今回の山行。前回から1ヶ月、仕事が忙しく、山行どころか
トレーニングさえできない日々。というより仕事をこなすので精一杯だった。
先週金曜日に一区切りがつき、数日前から早朝のジョギングを再開し、
昨日(25日)またひとつ区切りがついた。この土日はようやく訪れた何もない2日間である。
できればテント泊したいところだが、今の体力ではテントをかついで坊がつるまで行く自信がない。
だが土曜日に山行できるのなら多少無理をしてでも九重連山を満喫したい。
そこで長者原から三俣山を周回することにした。



明るくなった5:20、長者原を出発。
平治号越しに見える三俣山にはガスがかかっている。


まずはすがもり越をめざし歩き始める。1ヶ月ぶりで体力・筋力とも不安。
今日は長丁場なのでなおさらだが、こんなときはこれからのルートを想像しないことにしている。
とにかく目の前にあるルートを歩いて行くのみ。



坊原にて長者原方面を振り返ると、黒岩山にもガスがかかっていた。



硫黄山道路よりガスかかる三俣山を望む。
ここを歩くのは久しぶり。前回はいつかと調べてみたら、3月16日だった。
4ヶ月もここを歩かなかったとは驚きだ。



順調にすがもり越に到着した。


目の前の三俣山にはガスがかかっている。
そこでガスが晴れるのを期待しつつ小休憩。
熱中症対策の羽衣あられを食べる。



ガスが次々と山頂付近を通り過ぎていく。


ガスの状況は変わらないが、いつまでも休憩しているわけにもいかない。
そこで西峰にとりくつことにした。



登路脇に咲くノリウツギにカメラを向けた。



西峰に到着。


北西からガスが次々にやってきて展望がきかない。
そのガスに向かうように岩に腰掛け、一瞬の晴れ間を待った。
10分間、根性なしの私にしては粘った方ではないだろうか。



その成果がこれ。
残念ながら展望は得られなかったが、
久しぶりのブロッケンに、うっすらと白い虹。



ブロッケンを撮影できたことでとりあえず満足し、
ガスの中を本峰へ向かう。



ガスがわずかに晴れ、Ⅳ峰と本峰の鞍部よりⅣ峰(右)と南峰を望む。



ガスの晴れ間に本峰に到着。



急いでカメラを構えたが、ようやく撮影できたのはガスに煙る大鍋と平治岳だった。


再びガスが晴れることを期待したが、晴れそうでなかなか晴れない。



ようやく撮影できた北峰と雲海。


20分間待ったが、ここでもあきらめ南峰へ向かう。



ガスの中、南峰に到着。
すぐにいつものようにテラスへ。


テラスに到着すると、先に到着した男性が坊がつるへと下るところだった。
時刻はまだ8:30。さてどうしようか。私も坊がつるへ下ろうかと思ったその時。



一気にガスが晴れ大船山が姿を現した。
思わずまるで織田裕二のように「来た~!」と叫んでしまった。


こんな風景を見たのではこのまま下るわけにはいかない。
まだ早いが、予定通りここで昼食(?)をとることにした。


ガスの様子を気にしながら昼食作り。



焼きそばとわかめスープの完成。
デザートは凍らせてきたジュレ。保冷剤代わりにもなる。
ちなみに前回のデザートはミックスゼリー。
私にはゼリーとジュレの区別がつかない。
帰宅してネットで調べてみると、どちらも同じようなものだと理解した。

確かに食べてみても似たようなものだったな。



展望がないのが残念だ。


食べ終えてコーヒーを飲もうと思ったが、雲行きがあやしい。
まさか雨が降るとも思えないが、坊がつるに下ることにした。



下りはじめるとすぐに坊がつるが見えてきた。
どうやらガスっているのは山頂付近だけのようだ。


南峰から坊がつるへのルートはいつも緊張を強いられる。
今日も緊張の連続で疲れがピークに達した。
かなり下ったとき、年配のご夫婦とすれ違い、
「すぐそこにバイカツツジが咲いてるよ」と教えてもらった。



私にとって2度目のバイカツツジである。


さあ、もう一頑張りだ。



ようやく坊がつるまで下ってきた。
ノリウツギ越しにガスかかる大船山を望む。


坊がつるに着いたものの、まだ10:40。下るには早い。
そこで木陰に座り、コーヒータイムを楽しむことにした。




野営場にはテントが数張り。
う~ん、うらやましい。


休憩を終え、花の撮影。



オカトラノオ



この花、いったい何という花だろう?
撮影したときはサワギキョウだと思ったのだが、よく見ると違うようだ。



クサレダマ
漢字で書けば草連玉である。



大船山を撮影し、雨が池をめざす。



坊がつるを見下ろす。雨が池はもうすぐだ。


雨が池に到着し花の撮影。



チダケザシ



シモツケ



ママコナ



木道越しに三俣山を望む。



イブキトラノオ越しに三俣山を望む。


さて、長者原へと下るとするか。

下る途中、多くのテント泊のグループとすれ違った。
やっぱりテント泊にするんだったかと後悔した。



ブナの大木を見上げる。


ずいぶん疲れを感じてきた。



ようやく到着したタデ原にてハンカイソウ越しに指山を望む。
くじゅうに夏がやってきた。



シモツケソウ



膨らみ始めたヒゴタイを撮影。


長者原に到着した直後、ご夫婦から声を掛けられた。
三俣山から坊がつるに下る途中、バイカツツジを教えてくれたお二人だった。
ともに三俣山を周回し(逆ルートではあるが)、またお会いしたことになる。
バイカツツジのお礼を言って別れた。


テント泊できるあてはないが、トレーニングに励もうかな。


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