三俣山

2014年9月6日


秋晴れを期待したものの、午前中はくもり、午後は雨の予報。
それでも行けるときに行かなければ。

長者原に着いてみると意外にも上空は青空。
雨が池経由で坊がつるまでの往復を覚悟していたが、急遽予定変更。
すがもり経由で三俣山に登り、坊がつる・雨が池経由で周回することにした。

順調にすがもり越到着。西峰の上空には青空が広がっている。
西峰を経由して本峰へ。本峰ではリンドウが2輪だけ咲いていた。
続いて南峰へ。いつものテラスで食事。思いがけず青空が広がって最高の気分。

坊がつるに下り、野営場で水を補給して雨が池へ向かう。
雨が池で花を撮影し、長者原へ下っていく。
タデ原でも花散策し、満足のうちに山行を終えた。


5:50長者原→7:15~7:25すがもり越→7:55~8:00三俣山西峰→8:25~8:40本峰→8:55~10:20南峰(昼食)
→11:35~12:10坊がつる→12:50~13:05雨が池→14:05~14:45タデ原で花散策→14:50長者原




前回の山行後、秋晴れを期待しつつ毎日のように天気予報をチェック。
今週末は日曜日に休日出勤のため、チャンスは土曜日。
だがその土曜日の予報が思わしくない。

前日の金曜日の夜は職場の宴会。
私は職場の宴会はめったに欠席しないのだが、
今回はあえて欠席した。
それもなんとか山行したいという思いからである。


早朝5時半すぎに長者原に到着すると、上空に青空が広がっている。
山を見上げると星生山にはガスがかかっているものの、三俣山上空はすっきりと晴れている。
今日は曇り空で山にはガスがまとわりついているはずと予想していた。
その場合は雨が池経由で坊がつるへ向かい、のんびり食事をとって同じルートを下山するつもりだった。
だが青空となれば話は別だ。急遽予定変更。こんなとき単独行は気楽だ。


長者原で装備を調えているとき、広角レンズを忘れていることに気づいた。
カメラには職場で使っているtamron製のズームレンズ18-270が付いたまま。
職場では遠くからスナップショットを撮影するのに重宝している。
だが残念なことに画角が狭く、NIKON D800の機能を十分には生かしきれない。
というわけで今回は特に風景写真でいつもと違う写真になっていることを了解していただきたい。



三俣山上空の青空を見上げて出発。
星生山にかかっているガスが気がかりだ。



坊原へと向かう途中、ススキ越しに三俣山を見上げる。
ガスがかかり始めているようで、焦ってしまう。


今日は周囲の草の露が深い。
そこでずぶ濡れになってしまう前にと雨具のズボンを着用。
もちろんスパッツはスタート時から着用しているが、
それでは防ぎきれない状況である。



いつもより硫黄臭を強く感じる。
風が硫黄山から吹き下ろしているからだろうか。



誰もいないすがもり越に到着。
三俣山を見上げながら小休憩。



朝日を浴びた三俣山西峰にとりつく。



西峰の山腹にて久住山方面を撮影。
どうやらまだガスは大丈夫のようだ。



やがて秋の雲が広がってきた。



誰もいない西峰に到着。



久住山や星生山にガスがかかり始めている。



ガスが三俣山にやって来る前に南峰へたどり着きたい。
急いで本峰方面へ向かう。


本峰へと向かう途中、見覚えのある男性が下ってきた。
ようこそ九重連山へ」のN氏だ。
実は前回もすれ違ったのだが、あっという間で声をかける閑もなかった。

今日は立ち止まり、しばし情報交換。
N氏いわく、「昼頃にはこのガスもすっきり晴れるんじゃないかな」
その言葉を信じることにした。


タデ原で花散策をするというN氏と別れ、本峰へ向かう。



本峰に到着。ここにも誰もいない。



あちらこちらにアキノキリンソウが咲いている。



周囲を見回すと、私の好きなリンドウがわずかに2輪だけ咲いていた。



北峰と大鍋を見下ろし、南峰へと向かう。



南峰と本峰の鞍部にてアキノキリンソウ越しに南峰を見上げる。
ついさっきまでガスがかかっていたのが嘘のように青空が広がった。



南峰に到着。
すぐにいつものテラスに向かう。


テラスに着いたときにはガスがからんでいたが、
しばらくするときれいに晴れてきた。

まさにN氏の言う通りだ。



青空の広がる大船山を撮影。
正直言って今日この風景を見られるとは思っていなかった。



久住山方面もすっきり晴れた。



開き始めたススキの穂越しにわずかにガスのかかる大船山を望む。


今日はこの風景を眺めながらの昼食。



今日の食材。ちょっとどんぶり(こいくち)に牛肉、玉ネギ、白ネギ、卵2個。



牛丼の完成。


すぐに天気が崩れる心配はない。
周囲の山々を眺めながらゆっくりと食事をする。
牛丼も大ぶりな梨もおいしかった。

テラスの端に立ち、坊がつるから吹き上げてくる涼風を受けながらコーヒーを味わう。
今日もまた、「来てよかった」と思えるひとときを過ごした。



今日は坊がつるから草刈り機らしき音がずっと聞こえてきている。
たぶん輪地切りをしているのだと思うが、距離がありすぎて人の姿は見えない。
その坊がつるに下っていく。


南峰から坊がつるへと下るルートはいつも「慎重に慎重に…」と自分に言い聞かせながら下っている。
今日は地面が水分を含んでいて滑りやすく、いつも以上に慎重になった。


1時間15分かかって、ようやく坊がつるに下ってきた。



坊がつるではまさに輪地切りの真っ最中だった。

輪地切りは来年春に行われる野焼きの準備作業。
周りに延焼するのを防ぐため、周囲の草をあらかじめ切っておく作業だ。
野焼きは坊がつるの環境を維持するのに大切だと聞いている。
まだ暑い中、草刈り機を使うのはさぞ大変なことだろう。
私はこの方々のおかげで美しい坊がつるを見ることができているわけである。


近くの方に「お疲れさまです」と声をかけ、野営場に向かう。
その途中、木道にて花を撮影。



オタカラコウ



アケボノソウ
この花の美しさをどう表現すればいいかわからない・・・。



撮影している間にも輪地切りの作業が近づいてくる。
アケボノソウも刈られてしまうのではと心配になったが、
作業の後を見てみると3株ともしっかり残されていた。


野営場で水を補給し、坊がつるでの花散策。



ムカゴニンジン



ツクシフウロ



アカバナ



ススキ越しに三俣山を見上げる。


さて、雨が池へ向かうとしよう。



雨が池へと向かう樹林帯では、気の早い紅葉が落ちていた。


雨が池に到着し、ここでも花散策。



まずは今日のねらいの1つ、マツムシソウ



ワレモコウ
三俣山を背景にして撮影したかったが、
ガスがかかり三俣山は全く見えなかった。



木道越しにガスかかる三俣山を見上げる。



長者原をめざし樹林帯をゆるやかに下っていく。



もうすぐタデ原というところにツリフネソウが咲いていた。


タデ原に到着し、ここでも花散策。木道から花を探す。



初めて見たミズトンボ。
絶滅危惧種に指定されている。



ヒロハトラノオ



そして今日のもう1つのねらいの花、シラヒゲソウ



ヒゴタイ



ヒゴタイ越しにガスかかる指山を撮影し、今日の山行を締めくくった。


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