三俣山

2015年6月7日


今日は久住山で山開き。その喧噪を避け、三俣山に決定。
確か「今年の三俣山のミヤマキリシマはだめ」と聞いたが、自分の目で見てみないことには。

6時20分、大曲から入山。予報に反して上空は曇り空。
すがもり越で小休憩し、西峰へ。西峰のミヤマキリシマはほぼ全滅。
だが本峰との鞍部付近の斜面はピンク色に染まっている。

西峰と本峰を経由して南峰のいつものテラスに到着。
昼食を作って食べている間に次々と登山者がテラスを訪れては戻っていく。
コーヒーを飲む頃にようやく静かなテラスを楽しんだ。
Ⅳ峰を経由してすがもり越に下る。
賑やかなすがもり越で小休憩し、淡々と大曲に下った。

下山後は猟師山に向かい、山麓のオオヤマレンゲを撮影して帰宅した。

6:20大曲→7:15~7:30すがもり越→8:10~8:20三俣山西峰→8:50~9:10本峰→9:25~10:45南峰(昼食)
→11:05~11:20Ⅳ峰→11:55~12:10すがもり越→12:50大曲→猟師山でオオヤマレンゲ撮影





前回お知らせしたように、今回から日曜日の山行の場合は、山行記録の更新は火曜日の早朝になる。
お手軽な三俣山のピストンだったこともあるが、おかげで翌日(月曜)、ほとんど疲れを感じずに勤務できた。


先々週は平治岳、先週は大船山。もう一度登ってもよいのだが、気分を変えたくなった。
となると久住山・中岳方面か、三俣山のどちらかとなる。
久住山は山開きで、いつもにも増して喧噪に違いない。
せっかく日常の忙しさから逃れようとしているのだからそれは避けたい。
というわけで三俣山。しかも日曜日ということでお手軽な大曲からのピストンに決定。



早朝に車を走らせていると、竹田道の駅付近で東の空が赤く染まっているのに気がついた。
今日朝駆けした方々にはすばらしい風景が見えていることだろう。


6時過ぎに牧ノ戸峠を通過。その異様さに驚いた。
この時間に駐車場は満車。路肩にも車があふれている。
この状況では山頂はすごいことになるのではないだろうか。

当然大曲にも駐車できず、少し下って路肩に駐車。
装備を調えて出発。



三俣山の上空には一面の雲。
今日はすっきり晴れるのではと思ったのだが、仕方がない。

それにしても三俣山は久しぶり。一体いつ以来かと調べてみた。
3月27日以来だ。2ヶ月以上もご無沙汰してしまった。



静かなすがもり越に到着。しばし休憩。


目の前を通過していく男性が、近くの男性に問いかけている。
「久住山にはここを下ればいいんですか?」
それにていねいに答える男性。「10時には十分間に合いますよ」
なるほど山開きがすごい人出になるはずだ。



私はその喧噪を避け、三俣山にとりつく。
それにしてもミヤマキリシマの色が見えない・・・。



息を継ごうと立ち止まってふと足下を見ると、ひっそりとコケモモが咲いていた。



誰もいない西峰山頂に到着。



山頂より久住山方面を望む。
手前の斜面に点々とミヤマキリシマの株が見えるが、咲いているのは1株もない。



続いて本峰へ向かう。
本峰の西斜面はピンク色になっている。



登山道がないので遠くから眺めるしかないのだが、
このあたりのミヤマキリシマは無事のようだ。



ミヤマキリシマ越しに天狗が城・中岳・白口山を望む。



もうちょっと花に元気があれば・・・とか
せめて青空だったなら・・・などと考えてしまった。



本峰に到着。



本峰から北峰と大鍋を見下ろす。
本峰に到着する前は、もし北峰のミヤマキリシマがきれいだったらお鉢回りしようかな・・・
などと期待していたが、この通り、花はまったく咲いていなかった。
見渡す限り茶色に変色した株しか見えない。


落胆しながらの小休憩。



花のないミヤマキリシマを撮影してもしかたがないので、
辺りにたくさん咲いているマイヅルソウにカメラを向けた。



続いて南峰へ。
その途中に見えるミヤマキリシマもまったく咲いていない。
Ⅳ峰も同様である。(Ⅳ峰は撮影する気力さえなくなった・・・)



南峰の山頂を通過し、いつものテラスへ。



今日は珍しく先客がいた。



さっそく昼食づくりにとりかかる。
鶏肉・卵・タマネギ・ネギ。


アルファ米に熱湯を注ぎ、できあがるまでの時間に周囲の撮影をする。



まずはいつものアングルで。

今日は前の職場でお世話になっていたN先輩夫妻が、初の大船山に向かっているはず。
ミヤマキリシマはどうだろうか。きっと山頂からの絶景を楽しんでいることだろう。

帰宅してN先輩からメールが届いた。
ミヤマキリシマや風景のこと以外に、驚くべき内容が記されていた。
先輩はずいぶんきつかったそうだが、なんと奥さんは大船山が物足りず、
帰宅してからジョギングに向かったそうである。参りました。



野営場には多くのテント。うらやましい。

実はこの週末は、私たちにとっては安息の週末になるはずだった。
というのも、直前の火曜日と水曜日に大きな行事が終わり、
1年間の努力の結果が出た(残念な結果の場合もあるが)後なので、
この週末くらいは休日出勤をせず、ゆっくりしようと考えるのが毎年のことだった。
ところが今年はその貴重な土曜日の午前中が「出勤」となり、
全員が勤務となってしまった。
こんな日程を考えるなんて、本当にどうかしている。



9時半を過ぎ、久住山の辺りにヘリコプターがホバリングしている。
どうやらどこかの取材ヘリのようだ。
山開きを取材にきているのだろう。

帰宅し、翌日の朝刊を見てわかったが、このヘリは毎日新聞のもの。
朝刊にはでかでかと、人で埋まった山頂の様子が写真で紹介されていた。
その人の多さに比べれば、こちらは数人しかおらず、実に静かだ。
もちろん、山の楽しみ方は人それぞれだが、私はこの静けさの方が好きだな。



私が周囲の撮影をしている間に、腰を下ろしたおじさん3人グループ。
そのうち2人はビール。どうやら1人はハンドルキーパーということらしい。



親子丼の完成。
今日は私もビールタイム。
もちろん私は単独なので、ノンアルコールビールである。




私がテラスに到着してから食べ終えるまで、次々とグループが到着しては立ち去っていく。
コーヒーを飲む頃、ようやく私一人の静かなテラスに戻った。
のんびりとコーヒーを味わう。心豊かな時間を過ごした。


さて、下山しようか。



南峰山頂に戻り、Ⅳ峰を望む。



ツクシドウダンを探しながらⅣ峰に向かう。
だが花期は終わりに近づいているようだ。



Ⅳ峰山頂より久住山方面を望む。

ここまで歩いてきて、今年の三俣山の状況が確定した。
咲いているのは本峰の西斜面のみ。ほかは全く咲いていない。
「三俣山はだめ」と聞いていたが、ここまでひどいとは思わなかった。


しばらく山頂で休憩した後、下ることにする。



すがもり越では多くの人が休憩中だった。



小休憩の後、多くの人に混じるようにして大曲へと下った。


下山後は猟師山へ向かう。
もしかするとオオヤマレンゲが咲き始めているかもしれない。



やはり数輪咲き始めていた。
これは開いたばかり。



きれいに開いた花をようやく1輪だけ見つけた。
まだ多くはつぼみ。本格的に咲くのはもう少し後のようである。


オオヤマレンゲを撮影できてようやく満足し、帰宅の途についた。


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