天狗が城・中岳・久住山【朝駆け】

2016年9月11日


前日も晴れていたがいつもの休日出勤。午後も職場に残り1人で仕事をこなした。
日曜日はまずまずの天気だが、午後に佐伯市で所用があるため、午前中に下山したい。
そこでまたも朝駆けすることにした。

順調に歩いて先頭で山頂に到着。三脚を立て黎明を待つ。
やがて黎明が始まり、上空の雲が少しずつ焼けてきた。
その後朝日が雲の間から昇ってきた。
劇的な朝ではなかったが、撃沈よりはましだろう。
中岳に移動して朝食。その後御池を経由して久住山へ。
あちこちに咲くリンドウを撮影しながら下る。
次々にリンドウが現れるものだからなかなか進まない。
扇ガ鼻分岐からは急ぎ足で下った。

2:55牧ノ戸→3:15沓掛展望台→4:00扇ガ鼻分岐→4:25久住分かれ→4:50~6:10天狗が城→6:25~7:55中岳(朝食)
→8:10~8:30御池→9:00~9:20久住山→9:45久住分かれ→10:20扇ガ鼻分岐→10:55沓掛展望台→11:10牧ノ戸





よく晴れた土曜日はいつもの休日出勤。午後も職場に残り、やがて来る忙しい日々のためパソコンに向かった。
日曜日は「くもりときどき晴れ」という予報。ところが午後に佐伯市で所用があり、午前中に下山したい。
となればお手軽な大曲からの三俣山か、牧ノ戸からの朝駆けだ。
前回が三俣山だったこともあり、悩むことなく朝駆けに決定。
今年はいつもと違って朝駆けが多いな…。

早朝2時半過ぎに牧ノ戸駐車場に到着。車はそれほど多くない。
装備を調えているとき、体調が今ひとつだと感じた。
だが登山できないほどではなさそうだ。

コンクリート道を歩きながら体の具合を確認すると、大丈夫のようだ。


体調の不安で思い出したことがある。

つい先日、9月5日(月)のことだ。
早朝、職場に到着し、いつものルーティンをこなして席に戻ると、
胸の中央、それも奥のあたりに痛みを感じて固まってしまった。
その場所はまさに心臓のある場所。これはやばいかも…。
私の異変に気づいてくれたのは私の所属するチームのリーダー(先輩)。
「病院に行った方がいいぞ」と声を掛けられ、同僚の車で総合病院に向かった。
病院では心電図、心エコー、さらにCTスキャンまで調べてもらった。
CTスキャンに行くときにはストレッチャーに乗せられての移動。
待っている間にも「狭心症」「心筋梗塞」などという病名が頭をよぎる。
妻も自宅から急いで病院に駆けつけてきた。
病院にいるから大丈夫だろうが、まさかこのまま…なんてことはないよな…。
不安な私に医者が告げたのは、「心臓にも血管にも異常はありません」との診断だった。
痛みの原因はよくわからず、「肋間神経痛などの神経の痛みかもしれませんね」とのこと。
でもおかげで心臓にも血管にも異常がないということが証明されたわけで、これは一安心。
これからも登山を続けられるとほっと胸をなで下ろした。←「そこかい!」と突っ込み多数(笑)。
午前9時半に職場に戻り、通常勤務。夜までいつものように分刻みの仕事をこなした。
勤務時間をとっくに過ぎた頃、上司から「奥さんから電話があったよ。まだ仕事してるんですかって」
それを聞いてようやく、今朝は大変な状況だったっけ…と思い出した。
そこでいつもより少し早く帰宅。スマホをチェックすると、妻からのメールが届いていたことに気づいた。
「やっぱり仕事してるのね。あまり無理はしないで帰って来てください。」
目の前にいる妻にどう言おうか、とまどってしまった。


そんなことを考えながら歩いて行く。
沓掛の岩場で眺めると、前に見えるライトはわずかに1個。
歩いて行くうち、ほかにも8人グループが歩いていた。
追い越したり追い越されたりしながら天狗が城山頂に一番乗りで到着。
ほかの方は中岳や稻星山、星生山にいるようだ。


まだ黎明は始まっていない。
三脚を立て、カメラをセットする。



5時8分撮影。
東の空がわずかに色づいてきた。
右下に見えるのは中岳山頂にいる登山者のライトだ。



徐々に明るくなってくる。
上空にある雲が染まってくれるといいのだけれど…。



久住山はまだ深い青色の闇に沈んでいる。



三俣山も暗闇の中だ。



東の雲が赤く染まってきた。



やがて大船山と中岳の上に広がるいろいろな形の雲が思い思いに赤く染まった。



待っていると、厚い雲間から朝日が覗いた。



雲があって光を遮るため太陽の形をはっきり捉えられた。



明るくなった久住山。
御池は風がなく上空の雲をきれいに写している。



三俣山が明るくなるのはもう少し時間がかかりそうだ。


夜明けの撮影を終え、中岳に向かう。



天狗が城の下の岩の上より。



中岳に到着。
登る途中に追い越した8人グループが休憩中だった。



今日はここで朝食。
まずは食材。タマネギ(みじん切り)、融けるチーズ、ベーコン、エリンギ。
ポイントはミートソースだ。



簡単トマトリゾットの完成。
このメニューは確か今日が2回目のはず。



食べ終えた後、コーヒーを飲みながら周囲の撮影をする。



まずは久住山方面。
すっきりと晴れた青空がうれしい。



阿蘇五岳を拡大。
かすんでいてやっと見える程度だ。



ススキ越しに大船山と平治岳を望む。
遠く由布岳もかすかに見えている。


いつものようにのんびりと過ごした。
さて、そろそろ腰を上げよう。



御池へと下っていく。
朝の斜光が注ぐ御池越しに久住山を望む。



私の好きなアングルで撮影。
御池に来ると必ずこのアングルで撮影してしまう。


御池を過ぎ、久住山へ向かう。



あちこちに私の好きなリンドウが咲いている。
もちろんリンドウだけを撮影してもいいのだが、
せっかくなので背景に山を入れたい。
そこで、ザックを下ろし、その上に横たわって撮影した。
背景の山は星生山。



久住山頂に到着。
ザックは私のものではないので念のため。



三俣山、天狗が城、中岳方面を撮影。



星生山。



久住山はこの眺望が最大の魅力。
右奥は扇ガ鼻、手前は肥前ガ城。
左側の雲の下には阿蘇五岳があるのだが、ほとんど見えなかった。


岩に腰を下ろしてこの風景を眺める。
そういえばスマホを機内モードにしたままだった。
解除すると、同僚のOさんからメールが届いた。
今日は三俣山だそうだ。「リンドウ万歳!」と書いてある。
この季節、三俣山の山頂、特に南峰はリンドウが咲き乱れる。
今日は三俣山にしておくんだったかな・・・。


今日は午前中に下るんだったっけ。
そろそろ腰を上げよう。



久住山から下る途中、ススキ越しに天狗が城を望む。
ススキだけでなく、雲も秋めいてきた。



今度はススキ越しの久住山。


星生崎を越えて西千里浜を歩いて行く。
登路脇にはあちこちにリンドウが咲いている。
リンドウは私の好きな花。1株1株のぞき込む。



リンドウ越しに久住山を望む。
これもザックの上に横たわって撮影した。






多くのリンドウに出会えて大満足。
今日山行してよかった…。


だがあちこちでリンドウの撮影をしたものだから、ずいぶん時間がかかってしまった。
そこで急ぎ足で下ることにした。



多くのグループや家族連れとすれ違いながら下っていく。
いったい何回「こんにちは」と言っただろう。



リンドウばかり撮影していたのでは、ほかの花がひがむかもしれない(笑)。
そこでアキノキリンソウを撮影。



コンクリート道に1輪だけ咲き残っていたイヨフウロをカメラに収め、牧ノ戸へと下った。


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