天狗が城・中岳・星生山【朝駆け】

2016年11月6日


紅葉がほぼ終わり、霧氷にはまだ早い。もちろん花もないこの季節、どこをどう歩くか悩ましい。
そこで朝駆けすることにした。天気がよければ下山後に男池の紅葉を撮影するつもり。

予定より少し遅い3時40分に出発。ところが今日は体が重く、なかなかペースが上がらない。
2時間10分かかって天狗が城山頂に到着した。
山頂にはガスが断続的にやってくる。しばらくするとガスが晴れ、黎明を撮影。
ガスも雲もなく、単調な夜明けを撮影。光が弱いのか、山々も染まらなかった。
しかし中岳付近にはガスがまとわりついている。そこで遅ればせながら中岳に向かう。
山頂に到着するとガスで真っ白。やがて一気に晴れてきた。
撮影を終え、冷たい北風を避けて朝食。周囲を眺めながらコーヒーを飲み、御池に下る。
天気がいいので星生山へ。ところが次第に雲が広がり始め、星生山頂ではすっかり曇り空になってしまった。

3:40牧ノ戸→4:00沓掛展望台→4:45扇ガ鼻分岐→5:20久住分かれ→5:50~6:50天狗が城→7:05~8:45中岳(朝食)
→8:55御池→9:15久住分かれ→10:00~10:15星生山→10:40扇ガ鼻分岐→11:30沓掛展望台→11:40牧ノ戸





前回の更新で報告した通り、職場の大きな行事が終わった。
この土日はいつものペースに戻った2日間。
土曜日の午前中は毎度の休日出勤。
午後も職場に残ってパソコンに向かい、終えたばかりの行事の反省をまとめた。

日曜日はおおむね晴れの予報。
だがこの時期、ねらいがなかなか定まらない。
というのも、紅葉はほぼ終わっている。
霧氷が着くにはまだしばらくかかる。
もちろん花も咲いていない。
というわけで朝駆けすることにした。
山行記録を見ると、このタイミングで何度か朝駆けしている。
毎年考えることは変わらないんだなと改めて認識した。


予定より少し遅い3時40分に入山。歩き慣れたコンクリート道を登っていく。
だが今日はなんだか体が重い。その感覚は沓掛の岩場を過ぎてからも変わらず、なかなかペースが上がらない。
いつもなら前に見えるライトに追いつけるのだが、今日は逆にいくつかのライトに追い越された。
それでも天狗が城への登りをなんとか登り切って山頂に到着。

山頂ではすでに杵築市から来たという単独男性が撮影中。
1時間ほど前に山頂に到着したという。
聞けば、山頂にはガスがずっとかかっていて、時折わずかに晴れる状況が続いているそうだ。
話をしている間にもガスが一瞬切れ、黎明が見えた。
私も三脚を据え、カメラをセットする。
だが黎明の暗い状況では、流れていくガスを撮影するのは至難の業。
カメラの設定をああでもないこうでもないといじっているうちにガスが晴れた。



本日の黎明。
これを見たくて朝駆けしているようなものだ。



右上に見えるのは木星だろうか。


まだ夜明け前だが、周囲が徐々に明るくなってきた。



久住山と御池。



星生山



三俣山



夜明けが近づいてきた。



夜明けをじっと待つ人々。



やがて中岳の右側から朝日が昇ってきた。



神々しいまでの朝の風景を堪能した。



大船山の手前に雲がたなびいている。
刻一刻変わっていく雲を見ていると時間を忘れそうだ。



ガスかかる三俣山撮影し、中岳に向かう。

さきほどから中岳にはガスがからんでいる。
今ならブロッケンが見られそうだ。


15分かかって中岳に到着したときには、山頂はガスで覆われていた。
だがしばらく待っているとガスが晴れ、周囲の風景が見えるようになってきた。



ガスが薄れ始めた瞬間をねらって撮影するが、なかなか難しい。
ようやく撮影できた1枚。う~ん、イマイチだなあ。



ガスは意外にも早く晴れ、周囲の展望がきれいに開けた。
こんなことならもっと早く中岳に移動するんだったな。



山頂標識の横に立ち、大船山と平治岳を望む。



三俣山もくっきりと姿を現した。


さて、朝食にしよう。だが冷たい北風が吹いており、風をよけなければつらい。
そこで、数メートル南側に下ったテラス状の場所で朝食を取ることにした。



今日の食材。
海鮮つみれ、白菜・長ネギ、大根・人参・椎茸。



つみれの入った野菜たっぷりの雑炊が完成。
つみれもよかったが、それよりも野菜がおいしかった。



風景を眺めながらコーヒーを飲み、山頂を後にする。



御池まで下ってきた。
ほとりの岩の上に立って天狗が城と星生山を望む。



ちょうどこの場所まで下ってきたとき。
ご家族が「ここきれいねえ」と言って記念写真を撮影中。
奥さんがまずシャッターを切り、続いてそのお母さんらしき方が
「じゃあ、次に私が撮ろうか」というタイミングで私が通りかかった。
「どうぞ通ってください」というので、「なんならシャッター押しましょうか」と申し出た。
なぜならこの場所は私のお気に入りの場所。
せっかくなら家族全員で写ってもらいたかった。
「この風景いいでしょう?」とは言わなかったけれど。
岩の近くにいるのがそのご家族である。



久住分かれまで下ってきた。
青空だが、由布岳は雲に隠れて見えなかった。



久住分かれに下るまでは、「星生山に行こうかどうしようか」と思案していたが、
この青空、しかもまだ9時過ぎとあれば行かないわけにはいかない。



星生崎にて久住山を望む。



西千里浜を見下ろす。
たぶん久住山に向かうのだろう、多くの人が歩いているのが見える。



これから向かう尾根道を望む。



山頂はもうすぐだ。



星生の小窓よりガスのかかる三俣山を覗く。



山頂に到着し、周囲を眺める。
だがさっきとは打って変わって一面に雲が広がっている。



扇が鼻(右)と肥前が城を望む。
晴れていればこの向こうに阿蘇五岳が見えるのだが。



のんびりと尾根道を下っていく。



池塘越しに扇ガ鼻を望む。



扇ガ鼻分岐まで下り、星生山を振り返る。



星生山の西壁。ここの紅葉はまだ見たことがない。



沓掛山の紅葉はまだ色づきが残っていた。



紅葉の残る尾根道を振り返り、牧ノ戸へと下った。


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