平治岳・大船山

2017年6月9日


今回は有給休暇を取得しての平日山行。
ねらいは満開の平治岳と、咲き始めた大船山。
吉部から入山し、平治岳トラバース道を経由して大戸越へ。
登り専用道を登る。南斜面はやや満開を過ぎているようだ。
南峰に到着しミヤマキリシマ越しの九重連山を撮影。すぐに本峰へ。
本峰に到着して斜面を眺めていると、後ろから声を掛けられた。見るとYさんだ。
一緒に斜面を下ることにした。ミヤマキリシマの撮影を終え、南峰に戻る。
再び写真を数枚撮影し、大戸越に下る。
小休憩の後、北大船山に向かって登っていく。
何度も立ち止まっては息を継ぎ、ようやく尾根に到着した。
ここからはミヤマキリシマを撮影しながらなのでなかなか進まない。
天気もよく、いい気分で歩いていく。北大船山、段原を通過。
ヨウラクツツジに会うため寄り道をし、ようやく山頂に到着した。
風景をカメラに収め、昼食。コーヒーを入れて飲む。
山頂のツクシドウダンを撮影し、下る。
坊がつるで平治岳を見上げながら2杯目のコーヒーを飲み、大満足で下山した。

5:00吉部→5:40大船林道合流→6:05平治岳トラバース道分岐→6:45坊がつるルートと合流
→7:15~7:20大戸越→7:45~7:55平治岳南峰→8:05~8:40平治岳本峰→8:50~8:55南峰
→9:10~9:15大戸越→9:55尾根北端→10:20北大船山→10:30段原→11:00~12:15大船山(昼食)
→12:35段原→13:30~14:30坊がつる→14:50暮雨の滝ルート分岐→15:10暮雨の滝(通過)→15:40吉部





6日(火)から8日(木)にかけて職場の大きな行事が行われた。
その後なら取りやすいと考え、2週間ほど前からこの日に有給休暇を取っていた。
土日を含めた3日間のうち、1日くらいは天気のいい日があるだろうと期待してのこと。
幸い、今年のミヤマキリシマは例年に比べてずいぶん遅れているのでタイミングもいい。
前回偵察に行った平治岳と、尾根道のミヤマキリシマが咲き始めている大船山に決定。


早朝5時に吉部を出発。
鳴子川の左岸のルートを淡々と歩いていく。



やがて大船林道の4号集材路の分岐に到着。
以前はここを左折して平治岳北尾根ルートに向かっていたのだが、
残念なことに、今は展望岩下の崩壊で通行できない状況になっている。



しかたがないので平治岳トラバース道へと向かう。
大船林道の終点である広場からわずかに坊がつる方面へ進んだところに分岐がある。



小さなアップダウンが繰り返される道を歩いていく。
周囲から遠く近く、いろいろな鳥のさえずりが聞こえてくる。
どの鳥なのかわからないのが悔しい。



坊がつるルートとの合流地点に到着。
岩に腰を下ろして行動食を食べていると、15人くらいのグループが通過していった。



その方々に追いついた。
黒ボクの登路は雨の日や雨の直後だとすべることを覚悟しておいた方がいい。



大戸越に到着。
平日の早朝とあって登っている人もまだまばらだ。
上空は薄い雲が広がっているが、そのうち晴れるはず。


小休憩の後、登り専用道を登り始める。
登りながら周囲のミヤマキリシマを眺めたが、どうも枯れ花が目立つ。
南斜面はすでにピークを過ぎているようだ。



南峰に到着し、南斜面を見下ろす。



山頂のミヤマキリシマは満開。
だが雲のため日差しが弱いのがちょっと残念。




ミヤマキリシマ越しに本峰(北峰)を望む。




平治岳本峰に到着。


ミヤマキリシマを見ようとしたとき、後ろから声を掛けられた。
見ると、山でよく会うYさんだ。「やっぱり来ましたね」と言う。
Yさんは私の行動パターンをよく知っている。
今日も私がここに来ることはYさんにはお見通しだったようだ。
もっとも、前回の更新で「次回の山行は9日」と書いておいたので、
私の行動を予想するのは簡単だったかもしれない。
ちなみにYさんのここまでのルートは、大曲入山→三俣山→坊がつる→平治岳。
平治岳の後は私同様大船山に向かうそうだ。私なら三俣山はパスするだろう。


Yさんとは何度も山で会っており、同行したこともある。
住んでいる場所も仕事も違うのだが、不思議な縁である。
今日も一緒に斜面を下っていく。



まずは山頂標識のすぐ下より、満開のミヤマキリシマを見下ろす。
ただ、早く咲いた株はすでに枯れ花となっている。
この写真の左隅がその株。



「もっと日差しがほしいなあ」とYさんと話す。
だがすぐに「それはわがままだよな」と2人で笑い合う。
確かにこれほどのミヤマキリシマと青空、さらに九重連山がくっきりと見えているのだから、文句は言えない。



斜面を見下ろすポイントで休憩を兼ねて佇んでいると、待望の日差し。
これを待っていた!



風景を眺めるYさんのシルエットがかっこいい。



場所を変えながらその度にカメラを構える。
「帰って見ると同じようなアングルの写真がいっぱいなんだよな」
確かにその通りだった。


さて、南峰に戻ろう。


南峰を経由して大戸越に下る。



大戸越には今日も多くの人が訪れている。
平日でこのありさまなんだから、明日の土曜日はすさまじいことになることだろう。



満開のミヤマキリシマ越しに平治岳を振り仰ぐ。


Yさんはすぐにでも大船山に向かいたいそぶりだったが、私は小腹が空いてきた。
そこで、ちょっと休憩させてもらってアミノバイタルゼリーで栄養補給。
ここから北大船山に向かうには、きびしい登りをクリアしなければならない。



取り付いてわずか数分のところにオオヤマレンゲがある。
当然2人でチェック。だがまだ堅いつぼみだ。
見頃はまだ先。来週でも早いだろう。
多くののつぼみがあったので、咲くのが楽しみだ。


オオヤマレンゲのチェックを済ませ、尾根をめざして歩き始める。なぜか前を歩くのは私。
Yさんはかなりの健脚。その前を歩くというプレッシャーから、つい頑張ってしまう。
当然オーバーペースになり、あえぐように登る。何度も立ち止まり、息を継ぐ。



開けた場所で立ち止まり、息を整えながらピンクに染まった平治岳を振り返る。


さあ、もうひとがんばりだ。


大戸越から40分で尾根に到着。やれやれ。
だがここからはミヤマキリシマが待ってくれているはず。



まずは由布岳をバックに撮影。



次は平治岳を振り返る。
この付近(稜線)のミヤマキリシマは7,8分咲きといったところだろうか。



さらに大船山とともに。



きれいに咲いているポイントが現れる度に立ち止まるものだから、なかなか進まない。



三俣山をバックに撮影。



ミヤマキリシマ越しに北大船山と大船山を望む。
右の男性はYさん。



九重連山を望む。


北大船山から下ってくるグループとすれ違う。
狭い登路なので、譲り合うことになるのだが、みなさん笑顔だ。
気がつけば私たちも笑顔。こんなすばらしい風景を眺めながら歩いているんだから当然だ。



北大船山に到着。



ここのミヤマキリシマも満開になるにはもう少し時間がかかりそうだ。



大船山を望む。
この風景が見られて幸せだ。



段原に到着。


ここからはYさんが先導する。



山頂へ向かう途中、ヨウラクツツジに会いにちょっと寄り道。



どう撮影しようか悩んでいるとき、Yさんの助言で下からのぞき込むようにして撮影。
逆光を利用したおもしろい写真になった。



ようやく山頂に到着。


まずは風景の撮影だ。



九重連山と阿蘇五岳を撮影。
咲き始めたミヤマキリシマを前景に入れてみた。



段原方面。
右奥に由布岳が見える。



拡大してみた。
北大船山周辺にも多くのミヤマキリシマが咲いているのがよくわかる。



御池周辺にはミヤマキリシマはほとんどないようだ。
その代わり(と言っては失礼だが)新緑が実に美しい。



山頂下の台地にもミヤマキリシマの群落がある。
山頂周辺が満開になるのは来週末くらいだろうか。


さて、昼食にしよう。



牛肉、タマネギ・人参、わかめスープ。
今日は頑張る自分へのご褒美。奮発してかなりいい肉を買ってきた。



焼肉丼の完成。



すぐそばに咲くミヤマキリシマを眺めながらの昼食。


昼食を終え、2人分のコーヒーを入れてYさんと一緒に味わう。
穏やかなひとときが流れていく。


コーヒーを飲み終えた頃、Yさんが撤収作業を始めた。
「三俣山にもう一度行くかもしれないので、先に下ります」とのこと。
ということは、今日のYさんのルートは次のようになる。
大曲→三俣山→坊がつる→平治岳→大船山→坊がつる→三俣山→大曲
私には絶対無理なルートだ。参りました。


Yさんを見送り、私は花の撮影。



ツクシドウダン


さて、私も坊がつるに下ろう。



山頂直下に咲くマイヅルソウ
(「マイズルソウ」ではないので注意していただきたい)



段原にて北大船山を望む。


段原を過ぎればミヤマキリシマも他の花もなく、淡々と下るのみ。



段原から約1時間で坊がつるに下ってきた。



木陰に腰を下ろし、今日2杯目のコーヒーを飲む。



遠目でもピンクに染まっているのがわかる。
今朝はあそこに立っていたんだ…。


名残惜しいが、そろそろ山を下るとしよう。



サワオグルマ



サワオグルマ咲く坊がつるより大船山と平治岳を振り返る。



大船山と平治岳を何度も何度も振り返りながら吉部へと下った。


ところで、私の職場の同僚、ゴマさんのブログ「大分の山ぼちぼちある記」に5月27日の山行がアップされている。
ご主人と、Kちゃん、私と一緒に楽しんだ1日が余すところなく描かれている。
ぜひご覧ください。


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