久住山・中岳・天狗が城

2017年7月17日


1ヶ月ぶりの山行。
早朝4時半に牧ノ戸到着。まだ薄暗い4時50分に入山した。
上空は青空だが、ガスもある。晴れることを期待して登り始めた。
ゆっくりコンクリート道を登ると、沓掛山にはガスがからんでいた。
沓掛の岩場を越え、咲き始めた夏の花を撮影しながら歩いていく。
久住山避難小屋前で久住山を見上げながら小休憩。
阿蘇五岳が見えているので久住山に向かう。
山頂で風を避けながら休憩していると、西からガスがやってきた。
久住山頂を後にする頃には一面のガス。
ガスが晴れないので御池軽油で中岳に向かう。
中岳山頂に到着してもまだガスは晴れない。
そこで風を避けつつ晴れることを期待して昼食づくり。
昼食を食べている途中にガスが晴れる時間が徐々に長くなってきた。
食後のコーヒーを飲みながらガスの晴れた周囲を眺める。
次に天狗が城へ。山頂でシアン色の御池を見下ろして下る。
ガスがかかっている状況なので、星生山には向かわず西千里浜を下る。
淡々と牧ノ戸へと下った。

4:50牧ノ戸→5:10沓掛展望台→6:25扇ガ鼻分岐→6:55久住山避難小屋前→7:25~8:00久住山→8:20御池
→8:40~10:05中岳(昼食)→10:15~10:25天狗が城→10:40久住分かれ→11:15扇ガ鼻分岐→11:55沓掛展望台→12:15牧ノ戸






梅雨の雨や休日出勤、家庭の事情のために1ヶ月山行できなかった。
その間、福岡県朝倉市や日田市には記録的な豪雨が降り、大きな災害となってしまった。
幸い私の住む佐伯市では激しい雨にはならず被害もなかったが、
そのような状況では山行する気にもならなかった。

それでも1ヶ月も山から遠ざかっていると、さすがにそろそろ山行したいという気持ちになる。
そんな中で迎えた3連休の天気は3日間とも晴れ。だが、土日はいつもの休日出勤。
というわけで、満を持して月曜日に山行となった。

ところで、「父の日」に荷物が届いた。
開けてみるとこの春就職した末娘からのプレゼントだった。
登山用のアンダーシャツ、靴下、タオル、袋。
しかもすべて私の好きなmont-bell製!
今日はその品々のデビューでもある。


4時半に牧ノ戸に到着。驚くことに、下の駐車場は8割方埋まっていた。多くが朝駆けの方々なのだろう。
私は今日朝駆けではないので、のんびり装備を調え、まだ薄暗い4時50分に入山した。



第1展望台に上がると、沓掛山にはガスがかかっていた。
上空には青空が広がっているようなので、晴れることを期待しよう。



沓掛の岩場にて。
三俣山の向こうに朝日が昇ってくる。


周囲の景色を眺めながら尾根道を歩いていく。
ガスはすぐに晴れ、爽やかな風が吹いている。
やっぱり山はいいなあ。


咲き始めた夏の花を探しながら歩く。



シライトソウ



ヤマブキショウマ



イブキトラノオ



まだ咲き始める前のヒヨドリバナ



朝露を浴びたヤマアジサイ



扇ガ鼻分岐に到着し星生山を望む。
この風景も1ヶ月ぶりだ。



ノハナショウブ



今回初めて見つけた花。
名前がわからなかったのでネットで調べた。
タカトウダイという花だ。



西千里浜を歩いていくと、早くも下ってくる方々とすれ違った。
きっと朝駆けした方々なのだろう。
この季節、夜明けは早い。車中泊するか、夜中に自宅を出発するかのどちらか。
私にはそのどちらも難しい。



正面に久住山が見えてきた。



久住山避難小屋前にて久住山を見上げる。
阿蘇五岳が見えている。
よし、久住山に行くぞ。



久住分かれより三俣山を望む。



久住山に向かう斜面を登りながら星生山を望む。
今日はノリウツギが咲いていると思って来たのだけれど、今年は遅れているようだ。



誰もいない山頂に到着。
朝駆けの方々が下り早朝入山の方が到着するまでの間は私が独り占めだ。


山頂にはよろけそうになるほど強い西風が吹いている。
その風の中、山頂を動いて周囲の撮影。



まずは久住高原。
筋状の雲海が見える。
ここと同じように西風が吹いているのだろう。



祖母傾山系



星生山と扇が鼻。山の向こうにガスが見える。
このときはこのガスが後で押し寄せてくるとは思わなかった。



中岳と天狗が城、さらにその向こうの大船山はくっきりと見える。
三俣山にだけガスがかかっているが、見ているとガスは次々と湧き、消えそうにない。
強い西風により、山の西側で上昇気流ができてガスが発生するのだろう。


岩陰で西風を避け、小休憩。



改めて雲海に浮かぶ阿蘇五岳を眺めながら行動食を食べる。
いくつかのグループが山頂に到着したが、強風のためかすぐに下っていった。
私はというと、日々の分刻みの忙しさを忘れ、ただのんびりと過ごす。
時間がゆっくりと過ぎていく・・・。
やっぱり山はいいなあ。



目の前にノリウツギがある。
ようやくすき始めたばかり。


休憩していると、頭上をガスが通り抜けるようになった。
あれれと思い場所を移動してみると、山々は一面のガスに覆われていた。。



中岳と天狗が城がガスの向こうにわずかに見える。



上空は晴れているのだが、次々とガスが流れていく。
先ほど見た三俣山と同じ状況なのだろう。
このガスはしばらく晴れないかも。


それでも中岳方面に向かうことにして腰を上げた。



ガスの流れる天狗が城を見上げる。
今登っても展望はなさそうなので、先に中岳に向かうことにした。



御池のほとりに到着。中岳山頂が見える。
御池は水を満々と湛えていた。
湖畔の道は水没してそうなので高周りを歩く。



御池を見下ろす。
私はいつも湖畔を歩いているのでこのアングルは新鮮だ。



池の向こう側に下り、今度はいつものアングルで。
ちょうどガスが通り過ぎたところ。
遠くに見えるはずの星生山はガスに隠れている。



御池から中岳に向かう。
ガスのかかる山頂を見上げた。



時折、わずかにガスの晴れるタイミングがある。
急いでカメラを構えて撮影。
何しろすぐに次のガス(もう写真の左に見えている)がやってくるのだから忙しい。



中岳山頂に到着。
なんとか大船山が見えているときに撮影できてよかった。



久住山方面を撮影したが、ガスでこの状況。
これは晴れてくれるのを待つしかない。



強風をまともに受けながら待つこと数分。
なんとかここまで晴れた。もちろん次のガスですぐに真っ白。
今はこれが精一杯。
昼食を食べながら待つことにしよう。



山頂からわずかに下ったところで強風を避けて昼食作り。
今日は前日に見つけた煮あなごがメイン。
他には卵2個、タマネギ、しめじ、ねぎ。



煮あなごの卵とじ丼の完成。
おいしかったのだが、この味ならわざわざ煮あなごでなくても、
以前作ったさんまの蒲焼き丼で十分だ。
なお、デザートのゼリーは凍らせて持ってきた。
夏はこんな冷たいのがいい。



食べている間にガスが晴れる時間が徐々に長くなってきた。



食後のコーヒーを楽しみつつ、風景を眺める。
大船山と平治岳がようやく見えた。
写真ではわからないが、坊がつるにはテントが10数張り。
この夏はテント泊したいな…。



久住山方面を望む。
ようやくここまで晴れてくれた。


ここまでずっと時間を気にせずに過ごしてきた。
一体今何時だろうと時計を見る。そうかまだ10時なんだ。
でも中岳到着後、1時間はとうに過ぎている。
そろそろ腰を上げよう。



鞍部まで下り、これから天狗が城に向かう。



天狗が城山頂に到着。
ここにも強風が吹いていた。



御池と空池、久住山を望む。
御池のこの色は何と表現すればいいのだろう。
「シアン色」でいいのだろうか?どうも違うような気がする(笑)。
ここはゴマさんに聞いてみたいな。

なお、ゴマさんは前日(16日)に牧ノ戸から登っている。
お互い忙しくしているので、この日を楽しみにしてきた。



ガスかかる星生山を望む。
1ヶ月前にはこの辺り、ミヤマキリシマできれいだったんだよな…。


強風の中、しばらく風景を眺めていたが、ガスも晴れそうにないので下ることにする。



西千里浜を下っていく。
今日はすれ違う人が少ない。
3連休の最終日だからだろうか。



扇ガ鼻分岐にて。



沓掛の岩場より尾根道を振り返る。



登山道脇のウツボグサをカメラに収め、牧ノ戸へと下った。


山行記録にもどる

inserted by FC2 system