中岳・天狗が城・扇ガ鼻 【朝駆け】

2018年8月26日


暑い日が続くため、暑さを避け、久しぶりに朝駆けすることにした。

3時に牧ノ戸から入山。しかし久住山方面には巨大な雲がかかっており、撃沈模様。
そこで焦ることなくゆっくりと歩いていく。
何組ものグループに追い越されながら、久住山避難小屋に到着し休憩。
ガスの晴れぬ中、小屋を出て池の小屋をめざす。ここでも休憩。
夜明けの時刻になってもガスは晴れない。
そこで小屋の横で朝食。ところが朝食を食べているときにガスが晴れてきた。
急いで撤収し中岳に向かったものの、山頂に到着したときには再びガスに覆われてしまっていた。
ガスが晴れるのを待っていると徐々に晴れ、山々が見えてきた。
周囲の撮影を終え、天狗が城を経由して下る。
西千里浜から扇ガ鼻へ。花の撮影をしていると、まさかの出会い。
山頂でゆっくりと時間を過ごし、暑くなった中、下山した。

2:55牧ノ戸→3:20沓掛展望台→4:05扇ガ鼻分岐→4:40~5:05久住山避難小屋→5:25御池
→5:35~6:55池の小屋(朝食)→7:05~8:15中岳→8:25天狗が城→9:00久住山避難小屋
→9:40扇ガ鼻分岐→10:20~11:05扇ガ鼻→11:25扇ガ鼻分岐→12:15沓掛展望台→12:30牧ノ戸





この週末も猛暑(というより酷暑)だという。
そんな中、土曜日はいつもの休日出勤に関係したイベント。
暑い体育館(もちろんエアコンなどない)で1日過ごして消耗してしまった。
日曜日は晴れるという予報だが、この暑さでは日中に歩くのは厳しいかも。
そこで久しぶりに朝駆けすることにした。

前夜、8時半には床についたのだが、イベントの反省点やこれからの改善点が頭をよぎり、
いろいろと考えているうちに寝付けなくなってしまった。
それでもいつのまにか眠ってしまったようだ。

予定通り3時に牧ノ戸出発。
ところが沓掛展望台に上がると、牧ノ戸上空は晴れているのに、久住山方面は巨大な雲で覆われている。
これでは黎明は全く期待できそうにない。
そうとなれば焦ることはない。のんびりと歩くことにする。
何組もの人に追い越されていく。
中には走って追い越していった男性もいて驚いた。
日中でさえ石がゴロゴロしているというのに危なくないのだろうか。
人ごとながら心配してしまった。
(なにせ痛い思いをしたもので…)


久住山避難小屋に到着すると、部屋にはグループの方が談笑中。
そこで入り口の小部屋で休憩。
外の様子をうかがうが、真っ暗闇でガスという状況に変化はない。
ここでずっと待機していてもしかたがない。
とりあえず池の小屋まで行くことにして小屋を出た。



久住分かれ付近でふと顔を上げると、三俣山上空のガスが晴れ、シルエットが見えた。
だが数分後にはまた見えなくなった。



御池に到着し畔を歩いていく。
ガスは深いまま。当然中岳も天狗が城も見えない。
なお、ヘッドライトは消灯したがまだ薄暗い。
この写真はISO6400で撮影したもの。



池の小屋に到着。
中に入ると5人ほどの方が休憩中だったが、誰も何も話さず実に静か。
夜明けを期待したのにこのガスでは会話がはずむはずもない。



日の出時刻の5:45になったが、ガスはたちこめたまま。
この正面に中岳山頂があるはずなのだが…。


周囲が明るくなってきた。
いつまでも小屋の中にいてもしかたがない。
雪の降る冬期であれば小屋の中で食事をとるのだが、今は夏。
そこで小屋の横で風を避けて朝食を食べることにした。



今日の食材。
メインは中央のポロネーゼ(ミートソース)。
とけるチーズに、タマネギのみじん切り、しめじとエリンギ。
たれ瓶の中身はオリーブオイルだ。


フライパンにオリーブオイルをしき、ニンニクとタマネギのみじん切りを炒め、さらにしめじとエリンギを炒める。
火が通ったらミートソースを加え、焦げ付かないように水少々を加える。
ごはんを入れてよく混ぜ、火を通す。十分に加熱したら火から下ろし、チーズをトッピングして完成。



レトルトミートソースリゾットの完成。
食べるときにはチーズを混ぜて。



この画像の左には本来御池があるのだが…。


リゾットを食べ、デザート(フルーツゼリー。写真を撮るのをうっかり忘れた)を食べる。
その時、突然ガスが晴れてきた!



ガスが晴れ、天狗が城と御池が見えた。



中岳山頂も見えた!
これは急いで山頂に向かわねば!


そこで超特急で撤収し中岳に向かう。
私はいつもマイペースを守り、あえぎながら登ることはほぼないのだが、
このときばかりはあえぎつつ急ぐ。


だが、山頂に到着したときには再び周囲をガスが覆ってしまっていた。


山頂ではうれしい出会いが待っていた。久しぶりに会うOさん
それもそのはず、Oさんは朝駆け専門。
私が朝駆けをめったにしないものだから、なかなか出会わないわけだ。



しばらく待っているとガスが流れ、ブロッケンが現れた。
周りには白い虹も見える。



さらにガスは流れ続け、天狗が城がガスの向こうに姿を現した。
その手前にわずかなブロッケンが見える。



ガスが流れるにつれて刻々と風景が変化し、見飽きることがない。



Oさんとそのお連れの方。
私も横で撮影させてもらったのだが、とにかく撮影枚数がすごい!



ガスが通り抜け、久住山方面の山々が姿を現した。



こちらもようやく姿を見せてくれた三俣山。



大船山の山頂にはまだガスがまとわりついている。



大船山の山頂がガスの上に顔を出している。
山頂からはどんな風景が見えているのだろう。


ガスが立ちこめているときにはこんな風景が見られるなんて予想していなかったので大満足。
中岳山頂を後にして天狗が城に向かうことにした。



天狗が城山頂より御池を見下ろす。



三俣山、遠く由布岳、その右に平治岳、右は大船山。
この伸びやかな風景を見ると心まで広々とする。



星生山を望む場所に腰を下ろしわずかな休憩。


足を滑らさないように気をつけつつ、慎重に下る。



久住分かれまで下ってきた。
ススキ越しに三俣山を望む。


久住分かれでしばし思案。星生山に向かうべきか否か。
実は今年、まだ星生山に登っていない。
何度かチャンスがあったのだが、そのたびに「今日はいいや」と後回しにしてきた。
それは星生山に悪いだろう、という気持ちがある。
だが、今日はぜひとも扇ガ鼻に行きたい。
体力と時間を考え、やはり今日も星生山は見送ることにした。ごめんよ。



避難小屋の前の岩に腰を下ろし、久住山を見上げる。



ススキの穂が広がる西千里浜を歩いていく。



ママコナ



ケルンの横を下っていく。
バランスが絶妙だなあ。



ホクチアザミ



扇ガ鼻分岐にて星生山を振り返る。



扇ガ鼻の台地に上がってきた。


ここからは花を撮影しながら山頂をめざす。



アキノキリンソウ



ワレモコウ



イヨフウロ



リンドウが咲き始めていた。


リンドウを撮影して数歩歩いたところで、前にいる男性が振り返って「あら」と言う。
なんと前回大船山でご一緒した丸山さんだ。
どうやら私と同じ理由でここ扇ガ鼻に来たようだ。



私と丸山さん共通のねらいがこれ。
マツムシソウ。
ほぼ終わりかけている。間に合ってよかった。



山頂から久住高原を見下ろす。
今日は阿蘇五岳がくっきり見える。


丸山さんと並んで腰を下ろし、コーヒーを飲む。
丸山さんは今日、久住山に朝駆けし、星生山経由で扇ガ鼻へ。



久住山方面の山々を望み、下山する。



扇ガ鼻分岐に戻ってきた。


風があるうちは涼しいのだが、風がなく、日射しに照らされるとやはり暑い。
「暑いね」といいながら下っていく(それでも平地よりは格段に涼しいのだが)。
時折風が吹いている場所があると立ち止まって涼み、また歩き始める。



沓掛展望台まで下ってきて阿蘇五岳を望む。
今日は空気の透明度がいいようだ。



第1展望台よりススキ越しに三俣山と由布岳を振り返り、牧ノ戸へと下った。


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