三俣山

2018年9月2日


前日の雨が上がり午前中は晴れの予報。
そこで咲き始めたというリンドウを撮影するべく三俣山に向かうことにした。
早朝5時半に入山。雨合羽のズボンをはき、ゆっくり登っていく。
すがもり越に到着し、わずかにガスがかかる西峰を見上げながら休憩。
青空も見えてきたので西峰にとりつく。西峰で小休憩の後、本峰へ。
本峰に向かう途中、咲き始めたばかりのリンドウを撮影。
ところが本峰に到着すると、南峰方面からガスが広がってきた。
前回と同じような状況だが、しかたがない。南峰に向かう。
いつものテラスに向かい、昼食。ガスは晴れたりガスったりを繰り返す。
やがてガスが晴れ大船山と坊がつるを撮影したことで満足し、下山することにした。
ガスの広がる中、すがもり越へと下っていく。
すがもり越でわずかな休憩をし、大曲へと下山。
下山後はタデ原で花散策。

5:35大曲→6:30~6:50すがもり越→7:20~7:30西峰→8:15~8:40本峰→9:05~10:40南峰(昼食)→11:35~11:45すがもり越→12:20大曲→タデ原で花散策





先週1週間、久しぶりの激務をこなした。早朝6時45分に出勤し、ほぼ休む間もなく夜の8時まで。
それでも元気いっぱいに動けているのは先週山に行ったからだと思っている。セロトニン効果だ。
来週も宿泊を伴う出張をはじめ激務が待っている。今週末も山に行ってセロトニンを活性化しよう。
なお、登山とセロトニンの関係については、次の講演録を見つけたので紹介しておく。

特別講演 登山とセロトニン—登山は脳を活性化するー 有田秀穂 東邦大学医学部統合生理学

各地で大雨を降らせた秋雨前線が南下してきて、前日土曜日は雨。
日曜日に前線はもう少し下がって午前中を中心におおむね晴れるという。
そうなるとさわやかな秋の空気がやってきているはず。
さらに三俣山ではリンドウが咲き始めているという。
そこで、大曲から三俣山をめざすことにした。



早朝5時半に大曲から入山。
三俣山上空に雲はあるものの、雨の心配はなさそうだ。


雨が昨夜まで降っていたはずなので、雨合羽のズボンを着用。
これは正解だった。
ずぶ濡れになることなく硫黄山道路に合流。


歩いていくうちに徐々に雲が広がり始めた。
すがもり越に到着した頃には三俣山山頂にわずかにガスがかかる状況。
しばらく休憩して様子を見ることにした。


ゴマさんにメールしてみる。
すぐに返信が届いた。今日は長者原から坊がつるに向かうそうだ。



やがて青空が覗くようになってきた。
わずかにガスがかかっているが、そのうち晴れるだろう。
西峰にとりつくことにした。



誰もいない西峰山頂に到着。



西峰山頂のいつものポイントに立ち、久住山方面の山々を望む。



北西側を望む。
中央に黒岩山と泉水山、その向こうに涌蓋山が見える。
黒岩山の向こうに上がっている噴気は八丁原地熱発電所の蒸気だろう。


山頂標識にもどり、リンドウを探す。



まだ早朝のためだろう、つぼみばかりだ。
きっと晴れていればそのうち開いてくれるにちがいない。



前回同様、大船山方面からガス。
風はいくぶん爽やかな気がするのだが、まだ夏山なのだろう。



本峰に向けて歩いていくと、朝日を浴びてリンドウが開いていた。



フクオウソウ



アキノキリンソウ



本峰とⅣ峰の鞍部で振り返ると、久住分かれの向こうに阿蘇根子岳が見えた。



本峰に到着。ここにも誰もいない。
私が三俣山に登るとき、山頂には誰もいないことが多い。
今日も実に静かな山頂だ。



北峰と平治岳を望む。遠く由布岳も見える。


今年は三俣山の紅葉を見ることができるだろうか。
10月も平日は激務が待っており土曜日は休日出勤。
休みの日曜日と紅葉のピークが合い、しかも晴れてくれと祈るばかりだ。



アキノキリンソウ越しに久住山方面を望む。



本峰のリンドウ


本峰から南峰を見ると、坊がつるから次々にガスが上がってきているようだ。
それでも当然、南峰に向かう。



ママコナは花期の終わりが近い。


南峰の下に到着したが、リンドウは開いていない。
しかたがない、帰りに咲いていることを期待しよう。


南峰に到着。もちろんここにも誰もいない。



南峰のリンドウはまだこの程度。これよりも小さいつぼみもある。
咲き乱れるにはまだ1週間以上かかりそうだ。


いつものテラスに向かう。
その途中、3人の男性とすれ違った。きっと坊がつるから直登してきたのだろう。



テラスに到着したときの1枚。
坊がつるは見えるものの、大船山はガスに隠れて見えない。


テラスに到着したちょうどそのとき、ゴマさんからメール。
坊がつるに到着し、アケボノソウとシラヒゲソウを探すそうだ。


私はいつものようにのんびりと昼食作りにとりかかる。



ふと顔を上げるとガスの切れ間から大船山頂が見えている。
あわててカメラを構える。間に合ってよかった!



今日の食材。
豚肉、しめじ、キャベツ・ピーマン。



久しぶりの焼きそばが完成。
デザートは梨。



そして残念ながら展望はなし。


梨を丸かじりしながら風景を眺め、さらにコーヒーを飲む。
一体今が何時頃なのかもわからないほど、時間がゆっくりと過ぎていく。



コーヒーを飲んでいるうちにわずかな時間だけガスが晴れた。
今日はこれでよしとしよう。



南峰下に下るとリンドウが開いていた。


リンドウのすぐそばにアキノキリンソウが咲いている。
そこで引き立て役になってもらった。





撮影を終え、すがもり越へと下っていく。



一株だけ見つけたシモツケ



西峰の稜線まで下ってきて久住山方面を望む。
朝と比べずいぶん雲が広がってきてしまった。
さわやかな青空の広がる秋はもう少し先ということだろう。



ススキ越しに三俣山を振り返り、大曲へと下った。


下山後はタデ原に移動し花散策。



ムカゴニンジン



ゲンノショウコ


お目当ての花を探す。
その花は毎年見つける場所に咲いていた。



アケボノソウ
この花にこの名前を付けた人の感性がすばらしいと思う。



ジイソブ(ツルニンジン)



タムラソウ



そしてもう一つのねらいがこれ。
シラヒゲソウ。
こんな繊細なつくりの花、そんなにないのでは。


シラヒゲソウを撮影して顔を上げたとき、
すぐそばの人が私を見て「あら」と言った。ゴマさんだ。
坊がつるでアケボノソウとシラヒゲソウを見て満足して下ってきたそうだ。
私も坊がつるで見る花は同じ花でもひと味違う気がする。

ところでゴマさんは今日、珍しく単独山行(私はいつも単独だが)。
ご主人はと聞けば「長者原から坊がつるまでならいいや」と言って不参加なのだそうだ。
きっとスリルある岩場じゃないと満足できなくなってしまったんだろうなあ(笑)。


ゴマさんと別れ、さらに花散策を続ける。



ヒゴタイ



ヒゴタイとススキ越しに三俣山を見上げる。
青空の広がる本格的な秋が来るのももうすぐである。


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