天狗が城・中岳・久住山・星生山【朝駆け】

2019年1月4日


今年の初山行は恒例となった牧ノ戸からの朝駆け。
順調に牧ノ戸駐車場に3:10到着。気温は-1℃。風もなく暖かい。

時間に余裕があるのでゆっくりマイペースで登る。
登山道に雪はほとんどなく、霧氷もない。淡々と歩いていく。
久住山避難小屋で小休憩した後、天狗が城をめざす。
6時前に先頭で到着。やがて黎明が始まった。
風を避けて夜明けを待つ。やがて7:11に朝日が昇ってきた。
その後、中岳に移動し、朝食。のんびり過ごすうち、うれしい出会いがあった。
御池に下り、アイゼンをつけて氷を楽しむ。
初山行なので久住山へ向かい、静かな山頂で休憩。
時間も早く天気もよいので星生山へ。
星生の窓、星生の小窓を経由して山頂へ。
山頂から山々の風景を撮影して下山した。

3:35牧ノ戸→3:55沓掛展望台→4:45扇ガ鼻分岐→5:20久住山避難小屋→5:55~7:30天狗が城→7:45~9:50中岳(朝食)
→10:00~10:20御池→10:45~11:10久住山→11:35久住分かれ→12:25~12:40星生山→13:10扇ガ鼻分岐→13:55沓掛展望台→14:05牧ノ戸





今年の初山行はここ数年恒例となっている牧ノ戸からの朝駆け。
天気は快晴の予報。
風もなく穏やかな山を楽しめそうだ。


早朝(深夜?)3時に牧ノ戸駐車場到着。
途中の路面にも牧ノ戸の駐車場にも雪は全くない。
道路脇の温度表示は-1℃。この季節にしては異様なほど暖かい。
それでも万一のことを考えてしっかり装備を調え、3時半に入山した。


コンクリート道をゆっくり登る。
今日は時間に余裕があるため、急ぐ必要はない。
沓掛の岩場でライトを消し尾根道を見る。
いつもなら複数のライトが見えるのだが、1つも見えない。
見えないほど先にいる可能性もあるが、もしかすると私が先頭なのかもしれない。

周囲に雪がわずかに残っているが、霧氷は予想通り全くない。
しかも夜道で真っ暗なので淡々と歩いていくしかない。
扇ガ鼻分岐で振り返ると後ろに灯りが見えた。
やがて数人が私を追い越していった。


久住山避難小屋で小休憩。
入り口と中の部屋との間が布のようなもので仕切られており、どうも入りづらい。
そこで中には入らず入り口で糖分補給していると、中の部屋の「住人」から声を掛けられた。
どうやら昨日夕掛けし、そのままこの小屋で過ごしているようだ。
昨日と言えば1月3日。まだ正月三が日だ。
そんなときから家を空けてこんな小屋で一晩過ごすなんて。
だがよく考えれば私も新年4日の深夜から家を空けているわけで、似たようなものだ。
そんなことを考えながら「ではお先に」と声を掛け、小屋を出た。


御池のほとりからゆっくりと斜面を登り、6時に天狗が城に到着。
誰かいるだろうと思ったが私が先頭。私を追い越して行った人たちは違う山頂に向かったんだろう。
まだ黎明は始まっていない。
そこでゆっくり三脚を立て、準備をする。
やがて東の空がわずかに明るくなってきた。
黎明の始まりだ。



今日の最初の1枚。(6:15撮影)
中岳山頂の遙か向こうがわずかに明るくなってきた。
この写真の主役は3つの星。
左下は下弦の三日月、右上は金星。
その間に見えているのは木星だ。


少しずつ明るくなってくる。



中岳の左側に大船山のシルエットが見えてきた(6:33撮影)。



東の空の曙色の中にわずかに雲が浮かんでいる。



グラデーションと大船山



三俣山はまだ闇の中に沈んでいる。



光芒が伸びてきた。
夜明けが近い。(7:00撮影)



7時11分、朝日が昇ってきた。



雪も霧氷もなく単調だが、実におだやかな夜明けを迎えた。


朝日を浴びた周囲の山々にカメラを向ける。



久住山と御池



三俣山



星生山と裏焼け



山頂には私を含め6人。


みなさん夜明けを撮影し、それぞれ天狗が城を後にしていった。
私も中岳に向かう。



先ほどまでいた天狗が城を振り返る。


天狗が城から中岳まではほんの一頑張り。
山頂には数名の方が休憩中。



山頂標識の横に立ち、大船山と平治岳を望む。
遠く由布岳もくっきり見えている。



大船山を拡大してみた。
山頂の右奥と左奥の遙か遠くに山が見えているようだ。
帰宅して地図で確認してみたが、右は四国だと思われる。
左は…どこだろう、イマイチ自信がない。



天狗が城方面を振り返る。
阿蘇五岳も、久住山の右奥に見える雲仙普賢岳もはっきり見える。
今日は透明度がすばらしい。



中岳の影が伸びている。


風景の撮影はここで一区切り。
さて、朝食としよう。
先程まで数名の登山者がいたのだが、みなさん山頂を後にした。
私だけの山頂。実に静かだ。



今日の食材。
大根・人参・白ネギ、卵、鮭フレーク。



鮭雑炊の完成。



食後のデザートは正月らしいものをと考えた。
だがなかなか思い浮かばず…



餅を焼いて砂糖醤油で味付けし、海苔を巻いて磯辺餅をつくることにした。


餅をじっくり焼いているとき、登ってきた単独男性に声を掛けられた。
去年の3月10日に三俣山でご一緒したtokuさんだ。
今日はここから白口岳→坊がつる→北千里浜→久住分かれと周回して牧ノ戸に下るのだそうだ。
けっこう長い距離。私なら5時間はかかりそうだ。



お気をつけて…とtokuさんを見送った。


その後、コーヒーの準備をしていると、「新年おめでとうございます」の声。
「ようこそ九重連山へ」のN氏だ。
私が土曜日に山行できることが少ないので、「お久しぶりです」とご挨拶。
冬山での撮影の工夫を教えてもらった。


N氏を見送り、コーヒーを飲む。
飲み終えると、山頂到着後すでに2時間が近い。
それでもまだ10時前だ。やっぱり朝駆けはいいなあ。
とは言えそろそろ腰を上げよう。


中岳を後にして御池に下っていく。



ほとりの岩の上より湖面を見下ろす。




波のように見えるのは氷紋だ。
見るのは面白いが、そり遊びには不適かもしれないな。



どうやら御池が凍っていると知らずに来た3人の男性。(若者ではない)
私が「乗っても大丈夫ですよ」と氷の上で言ったにもかかわらず、
記念撮影しながら「はようせんと沈んでしまうで」と焦っていた(笑)。
まあ初めてならその気持ちもわかるような気がする。



今日は今年の初登りなので、久住山に向かう。
やはり年頭には盟主にご挨拶しておかねば。



久住山頂には私以外にわずか3人。



しかもそのうち1人はこんなところでお昼寝中。
だがそんなところで寝たら危なくないか?



久住高原と阿蘇五岳を眺めながらのんびりと休憩。
この風景を見ている私の心まで広くなりそうだ。


さて、久住山から下るとしようか。



なんとなく何かの動物の顔に見える。
今年は猪年だからイノシシということにしておこう。



久住分かれまで下ってきた。
まだ11時半と早い。しかも青空。明日は休日。
というわけで星生山を経由することにした。



星生崎に上がり、ここから尾根道だ。



星生の窓から阿蘇五岳を望む。



山頂はもうすぐ。



山頂直前の岩場を慎重に登っていく。



星生の小窓より三俣山を覗く。



星生山頂では複数のグループが休憩中。



今日歩いたルートを振り返る。


風景を眺めながら小休憩。
コンビニで買っておいたカステラを食べる。
普段なら食べない甘いものがおいしい。


さて、下山しよう。



山頂から下山中、林の中には雪が残っていた。



凍結した池塘越しに久住山を望む。



扇ガ鼻分岐にて星生山を振り返る。
ずいぶん雲が広がってきた。


牧ノ戸までの下山道は昼前にはぬかるみになる。
山行前日、ゴマさんとメールのやりとりをしているときにも
ゴマさん 「あの田んぼが大変」
私  「そうなるまでに下山できたら」
ゴマさん 「天気がいいんだからそんなの無理でしょ」
私  「そうだよなあ」
などと送りあっていたのだが、意外にもそれほどひどくぬかるんではいなかった。
ここ数日雨が降っていないことと、曇ったために日射しが弱かったことが影響したのかもしれない。



おかげで疲労困憊せずに下ってきた。


コンクリート道を下っているとき、後ろから下ってきた単独男性に追い越された。
と思ったら、中岳山頂で見送ったtokuさんだ。
中岳から予定通り坊がつるに下り周回したそうだ。


今年は晴天に恵まれ、幸先良くスタートした。
ケガのない(笑)、いい1年にしたいものである。


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