天狗が城【朝駆け】・中岳・白口岳・立中山

2019年5月26日


晴れ予報の日曜日。ゴマさんから朝駆けのお誘いがあり、合流することにした。

大曲でゴマさんにメールして出発。
久住分かれに到着しみなさんと合流。
天狗が城山頂に到着し、三脚を立てて準備する。
少しずつ雲間が赤くなるのを撮影しながら待っていると、やがて雲の上から朝日が昇ってきた。
みなさんで中岳に移動し、朝食。ゴマさんのカップケーキも完成。おいしくいただき、コーヒーを飲む。
ほとんどの方が牧ノ戸へと下る中、修さんだけが私と同じ立中山へ。
ただし鳴子山に行きたいということで一足先に出発。
ゴマさんとSさんに「また山で会いましょう」と言って分かれ、中岳を下る。
途中イワカガミを撮影しながら白口岳を通過。
鳴子山に向かった修さんとほぼ同時に鉾立峠に到着。
小休憩の後、一緒に立中山へ。ミヤマキリシマはほぼ満開だ。
ミヤマキリシマ越しに風景を撮影した後、腰を下ろして休憩。
その後は2人で法華院山荘に向かう。山荘の談話室でさらに休憩。
北千里浜に上がり、修さんと分かれ、すがもり越へ。
疲れがピークを迎える中、やっとの思いで大曲に到着した。

1:55大曲→2:45すがもり越→3:45久住分かれ→4:20~5:45天狗が城→6:00~7:30中岳(朝食)
→7:40中岳下→8:05稲星越→8:15白口岳→9:00鉾立峠→9:35~10:30立中山→10:45鉾立峠
→11:10~11:35法華院山荘→北千里浜→12:30~12:40すがもり越→13:25大曲





GWの山行から3週間ぶりの山行。
GWの翌週の週末(11日・12日)は、土曜日がいつもの休日出勤、
日曜日は親戚の法事(17回忌)のため山行できず。
次週(18日・19日)は2日とも雨。もちろん山行不可能。
今週末も25日(土)はいつもの休日出勤。
というわけで3週間ぶりの山行は26日(日)に決定。


そんな状況の中、24日(金)の夕方、ゴマさんからお誘いのメールが届いた。
ゴマさんと同じ職場のSさん(女性)と一緒に牧ノ戸から朝駆けするのだという。
Sさんとは休日出勤の関係で一応旧知の間柄。
一緒に山を歩くことでいろんな話ができるかもしれない。
だが、この季節に牧ノ戸から朝駆けとなると問題がひとつ。
夏至が近づく季節ゆえ、日の出が早い。たぶん5時過ぎ。
となれば当然自宅出発も早くなり、その分、起床も早くならざるを得ない。
すでにミヤマキリシマが咲き始めており、立中山では見頃を迎えているという。
昨年骨折のために全く見ることができなかったので、今年は満喫したい。
じっくり思案した末にたどり着いた結論は、大曲から入山して朝駆けし、
白口岳から立中山に向かい、その後、法華院から大曲にもどるという周回ルート。
ずいぶん長いルートだが、中岳から大船山に向かう人もいるくらいだから、
私でもなんとかなるだろう。


山行前日。8時過ぎに床についたのだが、なかなか寝付けない。
11時半には起床の予定だが、なにせアルコールが入っていないため眠れない(笑)。
眠らないと…と思えば思うほど眠れなくなるという悪循環に陥ってしまった。
結局眠れたのはたぶん1時間ほど。完全に睡眠不足だ。
それでも「山行しない」という選択肢はない。気合いを入れて自宅を出発した。


1:55、ゴマさんに「今から大曲を出発します」とメールして歩き始める。
ほどなく「今コンクリート道です」と返信。
「久住分かれで合流しましょう」。


順調に歩いていたのだが、すがもり越に登るガレ場でルートを誤った。
土石流跡を渡った後、左に向かってから登り始めるのだが、
暗い中で目測を誤り、少し手前で登り始めてしまった。
当然そこは正規のルートではないので、岩の様子に違和感がある。
10mほど登ったところで立ち止まり、YAMAPで現在地を確認。
するとやはり正規のルートから外れている。少し下って正しいルートに復帰できた。
上記ルート地図に赤色の矢印で示したのがそれ。
それにしても、こんなときにYAMAPは実に便利だ。


やがて誰もいないすがもり越に到着。
ベンチに腰を下ろし、なんとなく独り言をつぶやいた直後のこと。
誰もいないはずなのに、すぐそばで咳払いがした。
「一体誰がどこにいるんだ?」と辺りを見回すと…
私が腰を下ろしたベンチのすぐ後ろ、岩の壁との間にテントが張られている!
さきほどの咳払いはそのテントの住人からのものだ。
気の弱い私は思わず小声で「すみません」と言ってしまったのだが、
後からよく考えれば、そんなところにテントを張る方が非常識である。


ヘッドライトの灯りをたよりになんとか久住分かれに上がってきた。
ゴマさんたちはどの辺だろう、とメールしてみる。
すると「もうすぐこやです」との返信。
岩に腰を下ろして待つことにした。
数分後、8人グループが久住分かれに到着。
これはゴマさんじゃないよな、と完全にスルーしていると、
なぜか私の方に近寄ってくる。ん?なんだなんだ?
そのうち、中の1人が私に声をかけてきた。見ると修さんだ。
聞けばこのメンバーは皆、ゴマさんが声を掛けて集まった方々らしい。
私はてっきりゴマさんとSさん、ゴマさんのご主人の3人と思っていた。
私を含めて11人という大集団とは思ってもみなかった。
ゴマさんのネットワーク、驚きである。


8人の後をついて天狗が城をめざす。
ペースが速い人もいれば遅い人もいる。
私は当然遅い人の仲間。ゆっくり歩いていく。
やがて天狗が城の登りもほぼ私のマイペース。
4時20分、大曲より2時間25分かかって天狗が城山頂に到着した。


まずは東の端に三脚を立てる。
横にはすでに三脚が立っていて、その持ち主が声をかけてきた。
朝駆け専門のOさんだ。



4時45分、今日最初の1枚を撮影。
東の空がわずかに色づいてきた。
今日は晴れの予報なのに、空には一面の雲。
はたして夜明けはどうだろうか。



大船山の上空が赤く染まってきた。
このまま燃え広がってくれればいいのだが…
残念ながらこれ以上は染まらず、あとは日の出を待つばかり。



やがて5:10に朝日が昇ってきた。



朝日が昇った直後の山頂に佇むみなさん。



鏡のように静かな御池と久住山。



星生山。
ぼんやりとした夜明けなので裏焼けもなし。



三俣山。
由布岳は霞んでいて、肉眼ではかろうじて確認できたのだが、
写真では捉えられなかった。


夜が明けて明るくなり、Sさんといろんな話で盛り上がった。
さて、そろそろ中岳に向かいましょう。



山頂のミヤマキリシマはまだほとんどがつぼみ。
ほんのわずかほころんだ花と御池を撮影し、中岳に向かう。
総勢11人での大移動だ。



中岳山頂にて、新緑越しに大船山と平治岳を望む。
今日は晴れの予報だったのに…



坊がつるにはすごい数のテントが張られている。
この土日、テント泊にはちょっと暑かったかもしれない。
それでもこの季節にテント泊できるだけでうらやましい。


さて、朝食準備にとりかかろう。



今日の食材。
レタス、卵、焼き豚。


私のホットサンドつくりと平行してゴマさんによる恒例のカップケーキつくりも始まった。
例によってみなさんが持ち寄ったフルーツが「これでもか!」と入れられていく。



一足先にカップケーキの完成。



続いて私のホットサンドも完成。



食事を終え、そろそろ解散の時間。
みなさん思い思いに山頂を下っていく。
修さんは私と同じく立中山に向かうとのことだが、
鳴子山に寄っていくとのことで一足先に出発。
結局残ったのは私とゴマさんとSさんの3人。
次回の山行予定などを楽しく話して、「ではまた、山で会いましょう」



御池方面を振り返り、山頂から下っていく。



中岳下より山頂を振り返る。
ずいぶん青空が広がってきた。



稲星越を通過し白口岳に向かう。



登山道の脇にはところどころにイワカガミが咲いている。
去年は見ることができなかったので2年ぶりの再会だ。



一頑張りで白口岳山頂に到着。
咲き始めたばかりのミヤマキリシマ越しに大船山を望む。



山頂から立中山を見下ろすと、ピンク色に染まっているのがわかる。


ここからはかなりの急な下り。慎重に下っていく。





鉾立峠に下り、白口岳を振り返る。
気持ちの良い青空が広がってきた。
私とほぼ同時に、鳴子山に向かっていた修さんも到着。
2人でベンチに腰掛け、この風景を眺めながら小休憩。


ここから修さんと一緒に立中山に向かう。



登り始めてすぐ、すばらしいミヤマキリシマが現れた。



山頂方面を望む。
登山道に沿ってミヤマキリシマが群生している。



大船山を望む。



だだっ広い立中山山頂に到着。
多くの人が休憩中。



三俣山を背景に。
ここはいろんな山を背景にして撮影できるのがいい。



マクロレンズでも撮影。



去年は全く見ることができなかったミヤマキリシマを、
こうしてじっくり眺められるのは本当にうれしい。


撮影を終え、一息ついた。
修さんと一緒に草の上に腰を下ろしてコーヒータイム。



気軽なコーヒータイムのつもりだったのだが、
修さんが取り出したのは上等な牛肉。
聞けばご家庭の「訳あり牛肉」のようなのだが、
実においしくいただいた。
修さん、ごちそうさまでした。


牛肉を食べ、中岳では出せなかった冷たいゼリーも食べた。
(実はゴマさんたちと食べようと思って5個持ってきたのだが、予期せぬ人数だったため出せなかった)
修さんともいろんな話ができてよかった。


ずいぶん時間が経ったようだが、実はまだ10時半。
のんびり下ることにしましょう。


鉾立峠にもどり、法華院に向かう。
かなり暑くなってきた。
日陰を歩くのが幸い。



法華院山荘に到着。


外のベンチには日陰がないため、談話室に入って休憩。
売店でアイスボックスを買って食べる。
やっぱりこんな暑いときは冷たいものがうれしい。


さて、ここからが難関。北千里浜への登りだ。
かなり疲れを感じてきたので、とにかくゆっくり登るに限る。
自分ではそう思っていたが、修さんもいることで頑張りすぎたかもしれない。



北千里浜に上がったときには、ほぼヘロヘロの状態…(笑)
原因は…と考えてみると、まずは寝不足。これは大きいだろう。
次に暑さ。まだ暑さに慣れていないことも原因の一つ。
それと、前回の山行から3週間のブランク。しかもその間トレーニングなし。
最後は…やっぱり年のせいということなのだろう。


すがもり越の下に到着し、ここで修さんとお別れ。
修さんは久住分かれから牧ノ戸に下るという。
おかげで楽しい1日でした。またお会いしましょう。



すがもり越までのわずかな登りがこんなにきついとは…



やれやれ、ようやく到着した。



ガイドに連れられたご一行が元気いっぱい、三俣山に出発。
そう言えばまだ時刻は12時半。天気もいい。
時間はあるが、すでに元気と体力がない(笑)。
小休憩して下山する。



岩場を下り、朝、ルートを間違えたところを撮影。
岩に書かれてある矢印に気づかず、この右の斜面を登ってしまったんだな。



三俣山を右に見ながら、とにかく一歩一歩下山。
こんなに疲れたのは久しぶり。祖母山のときよりしんどい。
大曲に到着したときにはほんとにほっとした。


牧ノ戸でトイレを済ますと、ゴマさんから「牧ノ戸の売店でまったりしてます」とのメール。
すぐに私も合流。Sさんと3人で話に花が咲く。実に楽しい時間を過ごした。


さて、問題なのがここからの帰宅。なにしろ疲れている上に睡眠不足。
それはSさんも同じ状況らしい。とにかく事故だけは気をつけなければ。
予想通り久住高原あたりで睡魔に襲われ、車を停めて仮眠。少しすっきりして無事自宅にたどり着いた。
疲れたが、多くの方とご一緒し、2年ぶりにミヤマキリシマに会えて、充実した1日となった。




みなさんの記録もぜひごらんください。

ゴマさんのブログ「大分の山もちぼちある記」 (タイムラグあり)

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