平治岳・大船山

2019年6月6日


平治岳山頂のミヤマキリシマが満開を迎えている。
そこで有給休暇を利用しての平日山行。

早朝5時、薄明かりの中、吉部から入山。平治岳山腹のルートを歩き、順調に大戸越に到着。
見上げる平治岳南峰はしっかり色づいている。しかも青空。小休憩して南峰に取り付く。
山頂でミヤマキリシマを撮影し、すぐに本峰に向かう。
本峰に到着し、2年ぶりのミヤマキリシマを鑑賞。
南峰にもどり、再び絶景を撮影していると「九歩さん」と呼ぶ声。
見ると修さんとみっちさん。そしてお初のかのんさん。合流して小休憩。
みなさんはまだ本峰に行っていないということなので、一足先に出発。
大戸越に下り、小休憩の後、大船山に向かう。ゆっくりマイペースで稜線に到着。
ところどころでミヤマキリシマ越しに風景を撮影しながら歩く。
北大船山を過ぎ、大船山頂手前で寄り道してヨウラクツツジを撮影し、山頂へ。
山頂で風景を撮影し、いつもの場所に腰を下ろして昼食。
ちょうどその頃、修さんたちが到着し賑やかになった。
デザートを食べコーヒーを飲む。やがて記念撮影をして下山。
修さんとみっちさんが楽しく会話するのを聞きながら下山。
坊がつるに下り、法華院経由で下るみなさんと分かれ、1人吉部に下る。
坊がつるの北端で平治岳と大船山を振り返り、淡々と下った。

4:55吉部→大船林道→5:50平治岳山腹ルート分岐→6:30坊がつるルートと合流→6:55~7:10大戸越→7:25~7:35平治岳南峰
→7:45~8:25平治岳本峰→8:35~9:05南峰→9:20~9:30大戸越→10:10大船山稜線→10:30北大船山→10:40段原
→11:20~13:10大船山(昼食)→13:25段原→14:20~14:30坊がつる→14:50坊がつる北端→暮雨の滝ルート→15:45吉部





平治岳山頂のミヤマキリシマが見頃を迎えている。
昨年の今頃はまだ骨折の治療中で、山行はおろかネットでさえ見ることなく過ごしていた。
そんな私にとって2年ぶりとなる平治岳山頂の満開だというのに、6月1日(土)は休日出勤。
翌週に大事な行事を控えており、その直前とあって休日出勤をなしにすることはできなかった。
おまけに(すでに何度かぼやいているように)今年は一人担当。代わりにお願いする人はいない。
晴れた空を見上げながら、それでも一生懸命休日出勤をこなした(我ながらえらい)。
翌6月2日(日)は、ゴマさんたちと山行の予定だったのだが、天気予報は雨。
しかも竹田市付近では朝から小雨が降り、昼前にはかなりの雨量になるという予報。
これでは楽しむどころではない、と山行をあきらめた。(だがどうやらこの天気予報は外れたようである)

そんなこんなで今年も平治岳のミヤマキリシマを見られないのか…と思っていたのだが、
いろんな状況が重なって、幸いにも6月6日(木)に有給休暇を取ることができそうだと判断。
だが15時から職場で会議が入っている。それに間に合えばなんとかなる。
早朝に吉部から入山し、平治岳のミヤマキリシマだけ見てすぐに下山すればいい。
ということで5日(水)の早朝、管理職に有給休暇のお願いをした。
「急で申し訳ないんですけど、明日有給休暇をお願いしたいんですが…」
「どうしました?」「満開のミヤマキリシマを見に行きたいと思いまして」(正直が一番)
「ああいいですよ」「ただ、15時から例の会議が入っているんで、それまでには出勤します」
「そんなことはせんでいいよ。1日休暇を取ってゆっくり山を楽しんできてください。
あなたがいなくてもなんとかなるから」
というやりとりの末、平日山行となった次第。
理解のある管理職でよかった。


早朝5時前に吉部から入山。
ヘッドライトがなくてもなんとか歩けるくらいの明るさ。
しばらくは見るものもないので足下をしっかり見て淡々と歩く。



大船林道に合流した頃にはすっかり明るくなった。
周囲の新緑が美しい。



平治岳の山腹のルートが始まる分岐に到着。


ここからのルートは小さなアップダウンを繰り返しながら進んでいく。



やがて坊がつるからのルートと合流した。
ここから大戸越までは30分ほど。一頑張りだ。



ここを歩くときは毎年6月の上旬頃。
そのせいか、このルートはぬかるんでいる記憶しかない。
今日もぬかるんでいたが、ズルズル滑るような状態ではなかった。



入山してちょうど2時間で大戸越に到着。
ミヤマキリシマ越しに平治岳南峰を見上げる。
斜面が赤く色づいているのが見える。
上空には青空。今日は最高の登山日和だ。



三俣山をバックに撮影。



次は中岳方面。


近づいてよく見ればすでにしおれている花もあるが、遠目には十分きれいだ。


ザックを下ろして一息つき、行動食を食べる。
さて、南峰に向かおう。



斜面を登る途中で立ち止まり、山頂方向を見上げる。
これだけの花を眺めながらだと、きつい登りのはずなのに全然苦にならない。



山頂に到着し大戸越を見下ろす。



南峰の山頂。



南峰斜面のミヤマキリシマ。定番のアングル。
今日は晴れて坊がつるも山々もはっきり見えている。最高だ。



今日は長丁場なので先を急ぐ。
続いて本峰に向かう。



ここでも時折足を止め山頂方面を見上げる。



ほどなく平治岳本峰に到着。



ミヤマキリシマ咲く斜面を見下ろす。
この風景、いいなあ。



去年は山行できないのが悔しくてネットさえ見ずに過ごしていた。
それを思うと今年この風景を見ることができて本当にうれしい。




カメラを構える私の影とともに。



今度は南峰とその向こうに大船山を望む。



岩に腰を下ろし、行動食を食べながら幾重にも重なった花々を眺める。
風も爽やかで心地いい。



休憩を終え、山頂に引き返す。


本峰山頂にもどり、今度は南峰に引き返す。



その途中、黒岳を望む。



南峰山頂でこの写真を撮影した直後のこと。
突然「九歩さん」と呼びかけられてびっくり。
見ると近くの岩場に修さんとミッチさんがいる。
初めてお会いする「かのんの思い」さんも一緒だ。

なお、「九歩」というのは最近山仲間のみなさんが私をこう呼んでくれるようになった。
名付け親ははっきりしないのだが、たぶんマルワイさん(旧丸山さん)だと思われる。


まさか平日にお会いするとは思わなかった。
まあ考えてみれば、週末の天気予報が思わしくないとなると、今日しかないのはみな同じかも。


みなさんと楽しく話をしながらしばらく休憩した後、一足先に大船山に向かって腰を上げた。



山頂風景をもう一度撮影。
右端に修さんたちが写っている。



下っている途中、ヘリコプターの大きなエンジン音が聞こえた。
もしかして事故か病気かもと心配したのだが、どうやら違うようだ。何か吊しているように見える。
(後でこれが何を運んでいるのか判明した)



大戸越に少し人が増えた。
休日で晴れている日の午前9時だったらどれほどの人が集まるのだろう。


小休憩の後、今度は大船山に向けて登り始める。



登り始めて数分後、オオヤマレンゲの開花状況をチェック。
当然まだ堅いつぼみだ。



稜線が近づくと一旦周囲が開け、平治岳が見えた。
山頂付近がピンク色に染まっている。



稜線の登山道の両脇にはあちらこちらにミヤマキリシマの群生がある。
その花越しに大船山を撮影。




少しずつ大船山が近づいてくる。




北大船山に到着。



ここからの風景もすばらしい。



大船山頂を望む。
手前の段原に建物のようなものが見える。
あれは一体何だろう?



段原にはプレハブが2棟建てられていた。
近くにいた男性がどうやら工事関係の方らしい。
忙しそうには見えなかった(ヘリ待ちと予想した)ので、声を掛けてみた。
その方によると、避難小屋を再建しているそうだ。8月頃に完成予定だという。
先ほどのヘリは、沢水からコンクリートを運んでいるとのことだ。
避難小屋があれば、雷など、いざという時に安心だ。
こんな山の上でご苦労さまです。ありがとうございます。


段原から尾根道を歩き山頂をめざす。
その途中、あの花に会うためにちょっと回り道。



この花も2年ぶりの再会、ヨウラクツツジ。



マイヅルソウ



木漏れ日を浴びたイワカガミ



山頂に到着。


まずはいつものように風景の撮影。



坊がつるを見下ろす岩の上に立って撮影。
ちょうどその岩では単独女性が食事中。
食事中にすみません、と一言掛けて1枚だけ撮影した。
「ここは一番の特等席ですよね」



足下のミヤマキリシマと、段原、平治岳のミヤマキリシマ。



ツクシドウダン
小さなつぼみがかわいい。



新緑に包まれた御池


さて、風景の撮影の後は昼食だ。
いつもの場所に腰を下ろして準備にとりかかる。



今日は豪勢に焼肉。
ミヤマキリシマと平治岳・大船山という豪華な登山なので、
それに負けないようにと特上カルビを買ってきた。
しかもフライパンを忘れるという失敗をしてしまい、
いつもザックに入っている網で焼くことにした。



フライパンで焼くより網で焼く方がおいしいに決まっているのだが、困ったことが1つある。
いいにおいが辺りに漂ってしまうことだ。
あいにく今日の風は南東の風。私が座るいつもの場所はほぼ風上(笑)。
案の定、隣に座っている見知らぬ男性から「いいにおいですね」と声を掛けられてしまった。
さらに、焼き始めてすぐに修さんたちが山頂に到着。
「いいにおいですぐにわかりましたよ」と言われてしまった。
なんだか恐縮しながらもおいしく食べた(笑)。


食後のコーヒーを飲みながら、すぐそばに腰を下ろしている修さんとミッチさんの会話に耳を傾ける。
私はもっぱら聞き役だが、楽しい時間を過ごした。


さて、そろそろ下山しましょうか。
するとなぜか修さんが「ここからは九歩さんが先頭で」と言うではないか。
先頭はあまり気が進まないのだが、しかたがない。
坊がつるまでみなさんの先頭で下ることにした。



段原で山頂を振り返る。


段原から坊がつるまでは特に見るものもなく、ただ淡々と下るのみ。
しかもただ下るだけの1時間は時間以上に長く感じられる。
「もう飽いた~」と思わず弱音を吐きつつ、ようやく坊がつるに到着した。



平治岳を振り仰ぐ。
今日のあの風景が脳裏によみがえってくる。


みなさんは法華院でアイスを食べた後、すがもり越経由で長者原に下るという。
私は時間も気になるのでここでお別れ。



湿地の中の道を下っていく。



坊がつるの北端で平治岳と大船山を振り返り、吉部へと下った。


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