天狗が城・中岳・星生山【朝駆け】

2019年7月29日


夏季休暇を取得しての平日山行。
猛暑を考え、牧ノ戸から朝駆け。天狗が城をめざした。

早朝(深夜)2時半に入山。
周囲はガスに覆われ、蒸し暑い。
汗を拭き拭き登っていく。
やがてガスが晴れ、星が見えてきた。
天狗が城に到着したが、雲が広がってきた。
夜明けの時刻が過ぎ、中岳に移動して朝食。
その間に少しずつガスが晴れ、周囲を撮影。
食後のコーヒーを味わい、御池を経由して下る。
久住山避難小屋前で休憩していると青空が広がってきた。
そこで星生山に向かう。
尾根を通り山頂に着く頃には再びガス。
2杯目のコーヒーを飲んで山頂を後にする。
それでも西千里浜で多くの花に出会え、満足して下山した。


2:30牧ノ戸→2:55沓掛展望台→3:50扇ガ鼻分岐→4:15久住山避難小屋前→4:55~5:50天狗が城
→6:00~7:35中岳(朝食)→8:00~8:35御池→8:50~9:05久住山避難小屋前→9:25~9:40星生崎
→10:05~10:40星生山→西千里浜(花散策)→11:25扇ガ鼻分岐→12:30沓掛展望台→12:40牧ノ戸





ようやく梅雨が明け、暑い日々がやってきた。
週末の予定はと言うと、土曜日はいつもの休日出勤。
日曜日もその休日出勤がらみの予定が入っている。
そこで、あらかじめ夏季休暇を取得して山行することにした。
暑いので日中はなるべく歩きたくない。
となれば朝駆けだ。


早朝(深夜?)2時半に牧ノ戸から入山。
平日なので駐車している車はごくわずか。
それでも私とほぼ同時に2人の方が入山。
よかった、私ひとりではなさそうだ。

コンクリート道を登っていく。
ここ1週間ほど早朝のジョギングをしているせいか、体が軽い。
快調に歩いていく、と言いたいところだが、異様に蒸し暑い。
周囲がガスで覆われているためだろうか。
今からこんな蒸し暑さでは先が思いやられるぞ。


沓掛の岩場を過ぎ、淡々と歩いていくうち、ガスが晴れてきて星が見えるようになった。
それと同時に蒸し暑さも消えた。よかった、これで快適に歩ける。


久住山避難小屋前を通過し、御池の手前から天狗が城への登りへと向かう。
いつものようにマイペースで歩き、5時前に山頂に到着した。
牧ノ戸から2時間25分。


山頂には若い男性が3人、明けゆく空を撮影中。
私も三脚を立て、撮影の準備。



とりあえず撮影した1枚目。
大船山の上に黎明の空が見える。
手前の中岳はガスに覆われそうだ。


ところがこの後、中岳を隠そうとしていたガスが広がり、周囲はガスに覆われてしまった。
ガスは風に流されており、頭上には青空が見えている。
「そのうち一気に晴れるだろう」と期待して待つことにした。
ところがガスは一向に晴れる気配がない。



天狗が城北斜面に咲くノリウツギ。
この向こうには三俣山があるのだが…。



ノリウツギ越しに御池を見下ろす。


そのうち日の出の時刻を迎えたが、朝日は見えずじまい…。
それでも「ガスが染まるのでは」と待ち続ける。



ようやく雲の上から朝日が覗いたが、弱々しい光ではなあ…



こちらはもう少し三俣山がくっきり見えてほしいところだ。


今日の夜明けはこれで限界かな。
完全な撃沈だが、まあこんなこともあるさ。


中岳山頂に移動する。


中岳山頂でも展望はない。
そこで朝食づくりにとりかかる。



今日の食材。
卵・大根・人参・長ネギ。


まずはアルファ米に湯を注ぎ、次に湯を沸かして大根と人参とコトコト煮る。


その間にガスが少しずつ晴れてきた。
すぐにカメラを構えて撮影。



だがすぐにまたガスに覆われてしまう。
しばらくするとまた晴れ、カメラを構える。
そんなことを繰り返しているうちに朝食が完成した。



鮭たっぷりの鮭雑炊。これは私にとって朝駆けの食事の定番。
デザートは今が旬の桃。


食べ終わる頃にはかなりガスが晴れてきた。
食後のコーヒーを飲みながら周囲の風景を楽しむ。



ガスかかる御池方面。
中岳の影が伸びている。



稲星山もガスの中から姿を現した。



大船山がガスから姿を覗かせた。



すっきりと姿を現した御池方面の山々を撮影。



見えにくいが、ブロッケンも撮影できた。



ノリウツギ越しの三俣山。



今が盛りのノリウツギを撮影してみた。
まずは基本の白いノリウツギ。



次はほんのり赤い色のノリウツギ。


中岳山頂でのんびり過ごした。
そろそろ腰を上げよう。



ノリウツギ越しに天狗が城を望む。



ノリウツギには両性花(おしべとめしべを持つ花)と装飾花(がくが大きくなった花)がある。
両性花のおしべについている雫をねらった。




ノリウツギ咲く御池



今日何度か「この白い花は何ですか」と尋ねられた。
「この季節にこんなにたくさんこの花が咲いているとは思いませんでした」という感想も聞いた。
確かに今の季節、ノリウツギに染まる九重連山は美しい。



久住山避難小屋前で休憩していると、ガスが晴れてきた。
これは一気に晴れるのでは?



振り返ると星生崎の上には青空が広がっている!


これだけ晴れたら星生山に行かなければ。



気になるのは久住高原の上空に見える雲。
風は久住高原側から吹いており、この雲、少しずつ近づいているように見える。
今は晴れているが、いずれこのガスに覆われてしまうのでは…
だが、今晴れている状況では「星生山に行かない」という選択肢はない。



ノリウツギ越しに小槍と大槍(久住山)を望む。



星生崎から西千里浜を見下ろす。
もっとギリギリに立てばとは思うものの、
高所恐怖症ゆえこれが精一杯(笑)。



久住山と避難小屋を見下ろす。


しばらく休憩しているうちに心配が現実になってしまった。
久住高原上空にあった雲がやってきてガスが押し寄せてきた。



ノリウツギ越しに星生山頂を望む。
これくらいの状態であればいいのだが…。



ノリウツギはなぜか北側の斜面に多い気がする。



星生山頂に着いたときにはすっかりガスに覆われてしまった。



展望はないが、時刻はまだ10時。
そこで今日2杯目のコーヒーを飲む。


さて、下山しよう。



下っている途中、ガスが薄れ西千里浜と池塘が見えた。


西千里浜に下り、のんびり花を探しながら下っていく。



ママコナ



ノギラン



ミズトンボ
山行前にゴマさんから咲いている場所を聞いていたが、
そことは違う場所にも咲いていた。
もちろん、教えてもらった場所にも見つけた。



ワレモコウ



ノハナショウブ



ホソバシュロソウ



イヨフウロ



チダケサシ



ヤマアジサイ



イブキトラノオ



オトギリソウ



コバギボウシ



シモツケ



ヒヨドリバナ


この花が咲いているということは、あれがいるかも。
すると…



やはりいたいた、吸蜜中のアサギマダラ。



沓掛の岩場で尾根道を振り返る。
山頂はすっかりガスに覆われてしまった。



沓掛の尾根道で咲き始めたばかりのヤクシマホツツジを撮影し、牧ノ戸へと下った。


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