御池・稲星山

2019年12月15日


何も予定のない土曜日。
ゴマさん・ムギさん・あずきさんと一緒に牧ノ戸から入山。
沓掛山で雲が焼けるのを撮影した後は、雪も霧氷もない尾根道を歩いていく。
ところが徐々に低い雲が広がってきた。こうなれば淡々と歩くのみ。
御池は半分ほど凍っていた。島のようになった氷が風でゆっくり動いていく。
風が冷たいので池の小屋に行ってみた。満員ではと心配したが誰もいない。
4人だけの豪勢な昼食タイムの始まりだ。
食べ終えて小屋を出ると青空が広がっている。
ゴマさんは御池に下って氷の撮影。
私とムギさん・あずきさんは稲星山へ。
中岳はパスして池の小屋にもどり、御池に下る。
久住分かれから北千里浜に下り、すがもり越へ。
すがもり越でコーヒーを飲み、楽しく話をしながら大曲に下った。

6:25牧ノ戸→6:50沓掛展望台→7:00沓掛山→8:00扇ガ鼻分岐→8:40久住山避難小屋前→9:00~9:30御池
→9:35~11:15池の小屋(昼食)→11:25稲星越→11:40稲星山→12:00中岳下→12:10池の小屋(通過)
→12:15~12:50御池→13:05久住分かれ→北千里浜→14:00~14:25すがもり越→15:10大曲




先週末は散々だった。
土曜日はいつもの休日出勤。これはまあ仕方がない。
日曜日は晴れの予報。当然山行するつもりでいた。
ところが土曜日の夕刻、日曜日の朝7時から地区の清掃があることが判明。
確か前回は山行するためサボったはず。2回続けてサボるのははばかられる。
というわけで泣く泣く山行をあきらめた。
テンションが上がらないままの1週間を過ごした…。

週末が近づき、なかなか寒くならないことにやきもきしながら天気予報をチェック。
幸い日曜日はいい天気のようだ。霧氷や御池の氷は望み薄だが、山行できるだけでOKだ。
ゴマさんに連絡を取ると、「鍋パーティをしましょう」という。
私の分担になった飲み物をスーパーで購入して就寝した。


早朝6時前に大曲駐車場に到着。やがてゴマさんたちが到着した。
相談の結果、ゴマさんの車で牧ノ戸に移動し、大曲に下山して私の車で牧ノ戸に戻るという周回ルートに決定。
理由は牧ノ戸ルートの泥濘を回避するためである。



第1展望台で明けゆく空を撮影。
三俣山の上空がわずかに染まっている。
左に見えるのは長者原の明かり。
中央に見えるのは何の明かりだろう。
登山者のヘッドライトだろうか。



沓掛展望台に上がると薄雲がたなびいている。
この雲が染まるといいな…



沓掛山頂で朝日に染まる雲を撮影。
だがこれで精一杯。これ以上赤くなることはなかった。



雲の撮影をしている間にあずきさん・ムギさん・ゴマさんが先を歩いていく。


晴れた空を眺めながら気持ちよく歩いていたのに、低い雲が広がってきた。



星生山がガスで見えない。
今日は晴れるはずなのに…



扇ガ鼻分岐に着くと上空に青空が広がった。
でも星生山はまだガスの中だ。



その後もなかなかガスは晴れてくれない。



星生崎下より避難小屋を見下ろす。
晴れていれば久住山が右に見えるのだが…



ガスであればすることと言えば昼食しかない。
まだ8時半。昼食には早いけど、小屋が空いていれば早めの昼食にしましょうか。
というわけで中を覗いてみると、10人ほどのグループが食事中だった。
これでは座る場所もない。あきらめて御池に向かいましょう。



ここは正面に天狗が城を望む場所だがガスで見えない。
朝駆けの方とすれ違い、早朝の様子を聞いてみた。
双子座流星群の流れ星が見えたとのこと。
そうか、今日は朝駆けだったか!



やがて御池に到着。
ガスで霞んでいるが、どうやらいくらか凍っているようだ。



湖畔を歩いていくと、高校生のグループがはしゃいでいた。
聞くと「氷に乗れるかと試した友達が氷が割れて落ちました」とのこと。
氷に乗ってみたい気持ちもはしゃぐ気持ちもよ~くわかるよ。



氷をよく見ていると、少しずつ動いているのがわかった。
岸辺の氷が融け、大きな流氷状になっているのだろう。



岸辺にある氷の厚さはかなりのもの。



岩の隙間に張った氷の上に立ってみた。
御池の真ん中でこんな風に氷の上に立つのももうすぐのはずだ。



流氷状の氷越しにガスかかる天狗が城を望む。


ガスが晴れないので、池の小屋に行こうか、と話していると、突然ガスが晴れてきた。



素晴らしい青空が広がった。



急いで湖畔の岩の上に上がり、なんとか青空の御池と天狗が城を撮影できた。


晴れたのもつかの間、すぐにガスに覆われて再び真っ白になってしまった。
仕方がない、やっぱり池の小屋で昼食にしましょう。



池の小屋に到着。
満員ではと心配していたが、意外にも誰もいなかった。


今日は前述の通り、ゴマさんの発案で鍋パーティ。それにはテーブルがほしい。
久住山避難小屋には小屋の中央に大きなテーブルがある。だがそこは満員であきらめた。
池の小屋は貸し切り。だがテーブルがない。

ここまでそんな状況を考えながら歩いてきた。なんとかテーブルがつくれないかな…。
そこで考えたのが、小屋に転がっている(はずの)角材を利用してテーブルを作れないかということ。
小屋に入り、早速みなさんで角材を組んでみた。さらには合板も見つけた。



というわけで即席のテーブルが見事完成!


このテーブルの上に食材が登場。



見よこの豪華な食材を!(笑)



ゴマさんとあずきさんが手際よく具材を投入していく。
あっという間に鍋の完成。
しばらくふたをして煮えるのを待つ。



熱々のトマト鍋をいただく。これはウマイ!
とても山中とは思えない。思わず笑みがこぼれる!
私が買ったノンアルのビールやノンアルのスパークリングワインでカンパイ!



鍋を何度か食べた後は(食材が多すぎて一度には無理)、
チーズと卵を入れて雑炊にする。
これがまたおいしい!



締めはゴマさんとあずきさんが小屋の中で苦労して焼いたリンゴケーキ。


おかげで満腹になった。そろそろ小屋を出ましょうか。



昼食を食べている間にガスが晴れ、雲一つない青空が広がっている。


ゴマさんは「氷を撮影しよう」と御池へ。
ムギさん・あずきさんとどこに向かうか相談。
結局あずきさんがまだ行ったことがない稲星山に向かうことに決定。



神明水から稲星山へ。



一頑張りで山頂に到着。
残念ながら雲が多く、久住高原の展望はイマイチ。



大船山と平治岳、手前に白口岳を望む。
こちらは雲一つない青空だ。



右から中岳(その右奥に三俣山)、天狗が城、星生山(奥に涌蓋山)、久住山。
写真中央に昼食を食べた池の小屋が見える。



稲星山と言えばガメラ岩。
そのガメラ岩越しに大船山を撮影。



中岳方面に下っていく。



今日は中岳には登らず、池の小屋へ。



池の小屋に戻り、御池を見下ろす。
池のほとりの岩の上にゴマさんがいるのが見える。


御池に下って写真を撮影するのだが、どうにもきれいに撮影できない。



その原因が、氷の上に投げられたこの石ころと氷のかけら。
自然のままの風景を撮影したいと思っているのに、これでは興ざめだ。
石を投げるのはやめてもらえないだろうか。



御池越しに中岳を振り返る。
この写真も氷の上に石がなければよかったのに…



久住分かれまで下ってきた。
今日はここから北千里浜を下る。



少しずつ三俣山が大きく見えてくる。
いつものように遭難慰霊碑に立ち寄り、手を合わせた。



だれもいないすがもり越に到着。
コーヒーを飲みながら休憩。



三俣山西峰と大船山を見上げ、腰を上げた。



すばらしい青空と三俣山を眺めながら大曲へと下った。


一緒に歩いたみなさんの山行記録です。
ゴマさん
ムギさん


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