星生山・久住山・稲星山・白口岳 【朝駆け】
2020年9月22日
4連休の最終日。星生山に朝駆けすることにした。
早朝3時20分に牧ノ戸を出発。快調に歩いていく。
西千里浜の中程にある星生分岐から星生山へ向かう。
山頂に到着し、黎明を眺めながら朝食を食べる。
やがて夜明けを迎え、コーヒーを飲んで山頂を後にする。
今日は雲海がすばらしい。そこで久住山へ。
久住山頂で雲海を楽しみながら小休憩。
稲星山を経由して白口岳へ向かう。
リンドウ越しの大船山をなんとか撮影したが、その後はガス。
しかも昼食を作ろうとしたとき、重大な忘れ物に気がついた。
それでもなんとか昼食を作り、ピンチを乗り越えた。
ガスで真っ白になった中、淡々と下山した。
3:20牧ノ戸→3:40沓掛展望台→4:30扇ガ鼻分岐→4:40星生分岐→5:00~7:00星生山(朝食)
→7:55久住分かれ→8:30~8:55久住山→9:30神明水→9:45~10:25稲星山→10:40稲星越
→11:00~12:20白口岳(昼食)→12:35稲星越→12:45中岳下→13:00池の小屋→13:05御池
→13:30~13:45久住山避難小屋前→14:15扇ガ鼻分岐→15:00沓掛展望台→15:15牧ノ戸
4連休の最終日。2日前の阿蘇山の余韻がまだ残っている。
当初の予定は大曲から三俣山に朝駆けし、
その後北千里浜経由で白口岳に行き、牧ノ戸に下山するというものだった。
だが前回の山行から1日あけただけの体力ではムリだと判断し、予定を変更。
牧ノ戸から星生山に朝駆けし、白口岳まで向かうことにした。
ねらいはあちこちに咲いているリンドウである。
3時の牧ノ戸駐車場の気温は7℃。
まだ寒さに慣れていない体には真冬のように感じられる。
ウインドブレーカーを着込み、3時20分に牧ノ戸を出発。
前回の山行の疲れはほぼ残っていないようだ。快調に登っていく。
扇ガ鼻分岐を過ぎ、西千里浜中程にある星生分岐から星生山に向かう。
ここは急登なのでマイペースでゆっくり登っていく。
山頂に到着。数名の男性が先着していた。
まずはウインドブレーカーを脱ぎ、モンベルのダウンを着る。
さあ、黎明の撮影だ。
5:16撮影。黎明はまだ始まったばかりだった。
中央に明けの明星、金星が見えている。
拡大してみた。
右には天狗が城と中岳、左に大船山のシルエット。
その上に広がるグラデーションが美しい。
少しずつ変化する空を眺めながら朝食を食べることにした。
朝食といってもごく簡単なもの。
お湯を注いでわずか3分でできあがり。
曙色に染まる空を眺める。
三俣山の向こうには一面に雲海が広がっている。
久住高原側にも雲海が広がっている。
どうやらくじゅうの周囲は雲海で覆われているようだ。
もうすぐ夜明けだ。
6時ちょうどに朝日が昇ってきた。
荘厳な夜明けを迎えた。
ススキが朝日に染まる。
朝の空気の中でのコーヒータイム。
斜光が三俣山に射している。
西側を見てみた。
沓掛山あたりに星生山の巨大な影が伸びている。
南側を望む。
久住山・肥前ガ城・扇ガ鼻の向こうに雲海が広がり、
阿蘇高岳と祖母山が浮かんでいた。
時刻は7時。
さて、次の山に向かおうか。
星生の小窓を覗く。
星生の窓から阿蘇を覗く。
星生の窓の全体を撮影してみた。
なかなか絶妙なバランスで岩と岩が支え合っているんだ…
星生崎にて。
ススキ越しに久住山を望む。
久住高原側にはまだ一面の雲海が広がっている。
よし、今日は久住山に行こう。
久住山に向かうことは決めたものの、撮影しながらなのでなかなか進まない。
ようやく久住山に到着した。
雲海の上に浮かぶように阿蘇中岳と高岳が見える。
拡大してみた。中岳の噴煙が見える。
おとといはあそこを歩いたんだよな…
一度でも歩いた山は親近感が湧いてくるから不思議だ。
こちらは祖母山。
祖母にも一度だけ登ったのを思い出す。
私がいつも歩いているくじゅうの山々。
いわば私のホームグラウンド。
周囲の風景を眺めながらしばらく休憩した。
さて、次は稲星山に向かおう。
山頂付近にはあちこちにリンドウが咲いている。
歩きながらアングルを考え、立ち止まりカメラを向ける。
単独山行だから誰に気兼ねすることもない。
今から向かう稲星山(右)へは一旦神明水に下って登り返すことになる。
神明水を通過。稲星山を見上げる。
ここから一頑張りだ。
山頂直前、久住山方面を振り返る。
山頂に到着。風が吹き抜けて寒く、ウインドブレーカーを着込んだ。
ところがすぐ後に到着した男性を見てびっくり!
なんとタンクトップに短パンだ。寒くないのか心配になってしまった。
小休憩しながらこれから向かう白口岳を望む。
大船山の向こうにも一面に雲海が広がっている。
よし、目的地の白口岳まで頑張るぞ。
稲星越まで下ってきた。
めざす白口岳が見える。
この登山道にもあちこちにリンドウが咲いていて癒やされる。
だが、そろそろ心配になってきたことがある。
それは、雲海が上がってくるのではないかということ。
そうなると大船山が見えなくなってしまうかもしれない。
多少あえぎつつ急いでいくことにした。
山頂に到着するとまだ大船山はくっきり見えていた。
なんだ、心配は取り越し苦労だったか…
まずはザックを下ろし、ねらいの花を探す。
その花は少し探すと見つかった。ピンク色のリンドウ。
ところがリンドウを撮影して顔を上げて驚いた。
上空にガスが流れてきている!
今日のもう一つのねらいはまだ撮影できていない。
間に合うだろうか。
いい場所にリンドウがなくて苦労したが、
なんとかガスに隠される前にリンドウと大船山を撮影できた。
次々にガスが流れていく。
白口岳の山頂には三俣山ほどではないが、リンドウが群生している。
そのリンドウを眺めながら昼食を食べることにした。
今日のメニューは久しぶりのラーメン。
ところが、いざラーメンを作ろうというとき、重大な忘れ物に気がついた。
コッヘル、つまり鍋だ。
以前箸を忘れたり、ガスボンベを忘れたりなど忘れ物はけっこうやってきた。
箸のときはその辺の木の枝を代用してクリアした。
ガスボンベはどうにもならなくて、デザートの梨だけの昼食だったっけ。
今回もラーメンはムリかなあ…でも食べたいなあ…
なんとか代用できるものはないかと考え、意外にもすぐに思いついた。
みなさんもすぐに思いつくのではないだろうか。
それを使ってラーメンをつくる。
いつものコッヘルと違うので少々手間がかかったが、
なんとかラーメンが完成した。
それが下の写真である。
ケトルで作ったチャーシューメン煮卵入り。
さすがにチャーシューは2枚だけ、煮卵は1個だけ入れ、
ラーメンをある程度食べて残りを入れた。
さらにスープをふちから飲むのはムリなので、
紙コップに注いで飲むことにした。
飲みながら「なんかこんな感じにスープを飲んだことがあるぞ」と記憶をたどると、
一度だけ食べたことがある土瓶蒸しだった。
そういえばこの写真、なんとなく土瓶蒸しに似てなくもない(笑)。
なんとか無事にラーメンを食べ終えることができた。
次に困ったのがコーヒーをどうするか。
油まみれのケトルでお湯を沸かすしかなさそうだ。
一度きれいに水ですすぎ、ティッシュで吹き上げてみた。
多少油が浮いていても飲むのは自分なんだからいいや、とコーヒーを入れた。
意外にもコーヒーは普通においしかった。
食べているうちに周囲はガスで真っ白。
風景はまったく見えなくなってしまった。
あの巨大な雲海の雲が上がってきたのだから晴れることはないだろう。
山頂標識のすぐそばに女性がいたので声を掛けた。
すでに退職されたであろうと思える女性だ(年齢は聞かなかった)。
「今日はどちらからですか」と尋ねると「テント泊して坊がつるから」という返事。
「今朝は寒かったでしょう」という問いかけに対する返事に驚いた。
「昨日は8℃、今朝は4℃でしたよ」。
「え、2泊されたんですか?」「今日も泊まるから3泊です」
さらに「娘は1週間でもいいよって言うんですけど」と笑っている。
退職後、私にそんな体力や気力があるだろうか。
いやそれ以前に家族が許してくれるかな…
その女性にピンク色のリンドウを教え、
腰を上げ、下山することにした。
ガスの中、淡々と下っていく。
御池のほとりの岩からは天狗が城と星生山がなんとか見えた。
久住山避難小屋を再建中。
今日は作業していないが、ご苦労さまです。
なんとか冬に間に合わせてください!
絶妙なバランス。
アキノキリンソウは花期の終わりが近い。
ススキ越しに阿蘇を振り返り牧ノ戸へと下った。
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